2021シクロクロス世界選手権エリート女子は優勝候補だった、ルシンダ・ブランドが獲得。
これには、ルシンダ・ブランドの物理的パフォーマンスと砂浜でのドライビングテクニックスキルのおかげだ。それと、落車やスリップがライバルよりも少なかったことも大きい。
だが、これはタイヤ選択が成功したからでもある。今回の世界選手権のコースは砂浜と泥がコースの半分を占めていた。
このようなコースではタイヤ選択がとても重要となる。
シクロクロスの皇帝スヴェン・ナイスの助言
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ルシンダ・ブランドは、シクロクロスを行う時にはBaloise-Trek Lionsに所属している。Baloise-Trek Lionsは、シクロクロスの皇帝と呼ばれているスヴェン・ネイスが監督を務めるチーム。
スヴェン・ネイス
プロとしての18年シクロクロスシーズンで291の勝利を記録。688回のレースで490回表彰台に上がっているという怪物。
シクロクロス界の皇帝と呼ばれ、それ以外にも、バールの人食い人種。コッペンベルクの王。ミスタースーパープレスティージュュとも言われる生きる伝説。
ベルギーチャンピオン9回。世界選手権王者2回。2016年2月、39歳で18年のプロシーズンを終えている。マウンテンバイクでも2015年までベルギーチャンピオン。
シクロクロスの生き字引とも言えるスヴェン・ネイスはレース前にタイヤ選択について語っている。
砂の中では、通常、スリックタイヤ(トレッドレスタイヤ編)で走るが、ここではそれを選択することはできない。
レースでこれらのトリッキーなカーブを描く必要がある場合は、Grifoのプロファイルだけでは十分ではない。
Grifoよりも少し高いスタッドを備えた中間プロファイルを選択する。しかし、そのような粗いプロファイルは、砂の中で再び重くなる。
スヴェン・ナイスの教えを受けてルシンダ・ブランドが選択したタイヤを見てみよう。
Dugast SmallBirdチューブラー
For the tyre nerds…. Lucinda was on these 👇 Dugast small birds, 1.1bar pic.twitter.com/Gi8DChNUmN
— Simon Burney (@SimonBurney) January 30, 2021
スモールバードと呼ばれるタイヤはマウンテンバイクの世界からきており2012年に登場している。
最上層が非常に滑らかなトラックで使用されるチューブ。外側のスタッドは中央のスタッドの2倍の高さで、コーナーで余分なグリップを提供する。
チューブは中央が比較的平らなので、アスファルトや砂への抵抗はほとんどない。このチューブは、RhinoとTyphoonの理想的な組み合わせとなる。
ルシンダ・ブランドのタイヤ空気圧はわずか1.1バールだった。
シクロクロスでも、それは非常に低い空気圧だ。比較として、通常のロードレースでは、タイヤに7~9バールの空気圧で走っている。
最終的にライバルよりもミスが少なかったルシンダ・ブランドにとって、それは理想的な選択であることが判明した。
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