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工業デザイナーが高級車からインスピレーションを得て未来のロードバイクを形づくる

機材情報
Image credit: vasilidesignstudio
この記事は約6分で読めます。

Vasili design Studioの作るロードバイクのデザインが素晴らしい。

Vasili design Studioは、シドニーを拠点とするクリエイティブデザインブティックスタジオで、2020年にヴァシリ・ジグーリス(Vasili Zygouris)によって設立された。

Vasili Designは、家具、ディスプレイ、自転車、電動スクーター、ファッションなどのデザインプロジェクトに参加し、デジタルサービスを提供している。

ヴァシリ・ジグーリスがデザインするバイクはUCIの基準には準拠していないが、物凄くカッコいい。彼のデザインの一旦を紹介しよう。

 

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Cobra Race

 
 
 
 
 
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バシリ・ジグーリスがカスタムバイクを製造して、実際に販売したのは上記のCobra Raceのみ。5台作成して4台を販売しており、1台だけ自分で所有している。

ヴァシリ・ジグーリスは、2020年に展示会デザイナーとしての職を失い、それからはオーストラリア・シドニーの自宅で未来的なコンセプトバイクを制作する日々を送っている。

Cobra Raceには、24カラットの金箔を追加し、フレームを光沢のあるクリアコートの10層で包みこんでいる。

彼のデザインは、極太フォーク、一体型ヘッドライト、ダウンチューブのないフレームなど、大胆な機能を備えているのが特徴。

 

Image credit: vasilidesignstudio

 

4年前、バイクと気流の相互作用について学ぶため、トラックサイクリングを始めている。

エアロダイナミクス、バイクのポジション、スキンスーツやヘルメットのパフォーマンスへの影響など、すべてを理解する為だ。

 

Image credit: vasilidesignstudio

 

工業デザインの修士号を取得し、新たに得たサーキットの知識をもとに、自分のスタジオに戻ってアイデアを練った。

彼は12歳のとき、家族にマウンテンバイクのライダーになりたいと言ったところ、彼らは笑い始めまたと言う。家族はマウンテンバイクが何であるかも知らなかった。

 

Image credit: vasilidesignstudio

 

ギリシャで育った彼は、自転車雑誌を読み漁り、ページに印刷された光沢のあるフレームを賞賛するのに何時間も費やした。

彼はそれらでレースしたいと思っていたが、本当に彼の目を引いたのはデザインだった。

30歳を越えた今、子供の頃の夢が今かなっている。今は、製品をデザインして、現代的で未来的なバイクになると感じるものを取り入れるのがいいと思っている。

 

Koenigsegg CC850をモチーフに

 
 
 
 
 
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Koenigsegg CC850の高級車をイメージしてデザインされたバイク。彼は車が大好きのようで、高級車からヒントを得たバイクデザインが多い。

 

Image credit: vasilidesignstudio

 

デザインしたものを実際に形にして作りだしているのが凄い。5つの巨大な穴が開いたフロントディスクホイールが付いている。

穴があると、エアロダイナミクスが台無しになってしまう。そこで、ホイールの両側を覆うアクリルパネルを追加している。

 

Image credit: vasilidesignstudio

 

このデザインでは、クルマのホイールのコンセプトをバイクに取り入れている。色違いでゴールドのバイクもデザインしている。

 

アルファロメオをモチーフ

Image credit: vasilidesignstudio

 

アルファロメオをイメージしてつくられたバイクには、ブレーキがない。

レバーのないドロップバーやディスクブレーキを見て、トラックバイクと勘違いする人がいるが、そうではない。

将来的には、レバーではなく、タッチボタンや別のシステムになると考えている。

 

Image credit: vasilidesignstudio

 

ケーブルから脱却して、今はワイヤレスのギアがあることを考えないといけない。そうバイクは、未来の形を表しているのだ。

アルファロメオのコンセプトデザインは、ハンドルバーにライトを装着していることも特徴的。調整したり、取り付けたりしなければならない外付けのライトではなく埋め込みとなっている。

エアロダイナミクスの話もあるが、ヘッドライトをハンドルの下に取り付ければ、エアロダイナミクスはすべてなくなってしまう。

将来的に、ライトが埋め込まれたハンドルが出てきてもおかしくないだろう。

 

Lancia

 

イタリアの自動車ブランドLanciaをモチーフにしたデザイン。

デザイナーの野望は、世界的な自転車ブランドに自分のアイデアを提供すること。異なるアプローチで、自転車業界全体に、これまでとは違うデザインを提供したいと考えている。

 

Image credit: vasilidesignstudio

 

そしていつの日か、雑誌に掲載された彼のフレームを見た子供たちが、自分もやってみようと思う日が来るかもしれないことを願っている。

公式サイトのインスタグラムには、様々デザインのバイクが沢山あるので興味のある方はフォローしてみると良いだろう。

 

 

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