エリア・ヴィヴィアーニは、Cofidis, Solutions Créditsの2シーズンの低迷を経て、INEOS Grenadiersの一員として新年を迎える。
このイタリアを代表する最強スプリンターの一人は、リセットして勝利の道に戻ることを望んでいる。
ヴィヴィアーニは2015年から2017年までチームスカイに滞在していた。だが、2017年に連続して出場していた地元ジロ・デ・イタリアにメンバーとして選出されることはなかった。
これも原因の一つとして、Quick-Step Floorsに移籍している。
トップスプリンターに戻る
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イネオス(当時はチームスカイ)はスプリンターにとって決して優しい環境ではない。32歳となったエリア・ヴィヴィアーニの復帰には相応の疑問がある。
特に、チームはグランツールでの総合優勝がメインの目標だ。今年のジロから少し戦い方が変わってはいる。
攻撃を繰り返し、逃げて勝つという手法だ。
だが、スプリンターをメインとして勝負するレースは、イーサン・ヘイターくらいのものだ。
この点について、エリア・ヴィヴィアーニは以下のように語る。
来年は、世界のトップスプリンターと対等に戦えるように戻りたい。UAEツアーやティレーノ・アドリアティコで優勝し、出場するすべてのレースで勝利したい。
だから、ブエルタ・ア・サンフアンでの勝利が今シーズンの最初のマイルストーンになるだろうし、その後、他の偉大なスプリンターたちと勝利を分かち合うことになるだろうね。
初戦のブエルタ・ア・サンファンではTeam TotalEnergiesに移籍した、サガンとの対決となる。
Quick- Step Alpha Vinylもレムコ・エヴェネプールがエースで、ファビオ・ヤコブセンを連れてくるかもしれない。更に、BORA-hansgroheはサム・ベネットが出場してくるかもしれない。
初戦から、トップスプリンターとエリア・ヴィヴィアーニは戦うことになるだろう。
イネオスのブエルタ・ア・サンファンのメンバーで決定しているのは
- ダニエル・マルティネス
- リチャル・カラパス
- フィリッポ・ガンナ
- エリア・ヴィヴィアーニ
スプリントトレインの一員となれるようなスピードマンが何人かいないと、ゴール前で主導権を握れない。最初は、ラスト1km辺りからガンナが引いてトップを維持するだろうけれど、その後がね。
まずは、エリア・ヴィヴィアーニの最初のステージでのスプリントが見ものだ。ここで勝利が得られないと後の出場レースが変わってくる。
ミラノ~サンレモは夢のレース
2019年の欧州王者は、今シーズンの大きな目標を指摘するのではなく、自分のスポーツの夢を語っている。
このような2年間で、ミラノ〜サンレモを目指すとは言えない。それは愚かなことで、まずはユアン、ガビリア、ベネットといったライダーに再び勝てるかどうか……だ。
私の目標は勝利だから、当然サンレモは夢のレースとなる。2018年のジロ・デ・イタリアの再現も夢見ているし、ヘント~ウェヴェルヘムとのタッグもまだ空いている。
ミラノ~サンレモは、スプリンターが狙えるモニュメントの一つ。特に、イタリアのライダーにとっては思い入れが高い。エリア・ヴィヴィアーニは、2017年に9位となったのが最高だ。
まず、ポッジオの登りを集団について上がれるのかが、問題となるだろう。ゴール前まで残れないと勝負にはならない。
サンレモが始まるまでに勝利を上げて、コンデションを上げていかないとゴールまで連れて行ってくれるアシストもつかないだろう。
そして、ジロ・デ・イタリアでは5勝を上げているが、2018年以来勝利がない。2019ジロ第3ステージでは斜行したとして降格に。
イネオスでスプリンターがグランツールに出場することはほぼない。ここで結果を出さないと2024年まで契約した意味はなくなってしまうだろう。
シーズン序盤からのレースで結果を出していくことが必要となる。
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