タデイ・ポガチャル自身が最も勝利することが難しいと言っていたミラノ~サンレモも勝ち取った。
そして、4月4日には二つ目のモニュメントであるロンド・ファン・フラーンデレンに出場する。
ミラノ〜サンレモの勝利により、タデイ・ポガチャルが自転車競技界の歴史を根底から覆そうとしている。
彼が現在挑んでいるのは、アルカンシェルを着用した状態での「モニュメント5連勝」という、これまで誰も想像すらできなかった異次元の記録だ。
フランドル地方とルーベの石畳が連なるホーリーウィーク(聖なる一週間・フランドルの聖週間)を前に、その達成の可能性と立ちはだかる障壁について考察する。
人類史上初の偉業
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モニュメントすべてをキャリアを通じて制覇した選手は、過去にベルギー出身の3人のみ。
- リック・ファンローイ(計8勝)
- エディ・メルクス(計19勝)
- ロジェ・デ・フラーミンク(計11勝)
史上最強と呼ばれるエディ・メルクスですら年間3勝が最高であり、リック・ファンローイは世界王者として4つのモニュメントを制している。
しかし現在のポガチャルは、アルカンシェルを着たまま5連勝、そして同一シーズン全制覇という、前人未到の未知の領域を狙える位置にいる。
ミラノ〜サンレモで勝利を収めた今、次なる焦点はロンド・ファン・フラーンデレンとパリ〜ルーベの連戦となる。
最大の障壁となるのは、マチュー・ファンデルプールやワウト・ファンアールトといった生粋のクラシックスペシャリストたちの存在だ。さらに、レムコ・エヴェネプールがそれに加わる。
ロンド・ファン・フラーンデレンの急勾配の登りで彼らを完全に引き離すことができなければ、平坦な石畳が連続するパリ〜ルーベで勝つことは極めて困難となる。
一方で、今年のポガチャルが記録している驚異的なパワーデータは、ライバルたちにとって最大の脅威となる。
Stravaのデータ等から推測される現在の彼のFTPは415Wだと確認された。
さらに、ポガチャルは2024年と2025年のストラーデ・ビアンケにおいて、レースの最後の2時間をおよそ340Wで走っていたが、今年は380Wに上がっているという指摘もある。
過去と比較して40Wものパワー向上が見られるというのだ。
ストラーデ・ビアンケのモンテ・サンテ・マリーで彼が見せた独走アタックの圧倒的な出力を考慮すると、果たして純粋なパワーの面で彼のアタックに追従できる選手が現在のプロトンに存在するのかという、根本的な疑問が浮かび上がる。
タデイ・ポガチャルと同じように40Wのパワー向上があれば問題ないけれど。
もしロンド・ファン・フラーンデレンでクラシックのスペシャリストたちを圧倒できなければ、続くパリ〜ルーベでの勝利も事実上不可能になるという厳しい見方もあるだろう。
しかし、劇的なパワーアップを果たし、これまでの常識を次々と打ち破ってきたポガチャルの圧倒的な独走力をもってすれば、歴史が書き換わる瞬間を目撃できる可能性は十分にある。

Image credit: chan
このホーリーウィークは、彼が過去の偉人たちを完全に超越した存在となるか否かを決定づける、重要な分水嶺となる。
願わくば、オウデクワレモントで差をつけられても後続でマチュー・ファンデルプール、レムコ・エヴェネプール、ワウト・ファンアールトが連携して追ってくれることを期待したい。
マチュー・ファンデルプールとワウト・ファンアールトを集団が追い詰めたようにすればタデイ・ポガチャルを倒すことも可能だ。
スプリントに持ちこめば~。






コメント
ロンドもそうですが、山はパリルーベでしょうね〜
パリルーベも制覇したら、ツールはどんな感じになるんでしょうね〜
調子が悪かったり、楽しくない事があれば、世界選手権とイルロンバルディアの為にツール途中リタイヤもあるのかなと妄想してます。
ビスマとビンゲゴーは「ポガチャルがツールよりもモニュメント重視」という仮説を立てて、チームTTから序盤にかけてレースハードにして、ポガチャルやUAEに主導権を渡さず、戦意を削ごうとする戦略に賭けて来るかもと妄想してます。