空力抵抗を測るには、風洞実験室でなければ正確な値は測定出来ない。
だが、これをブライトンを拠点とするスポーツ技術の新興企業であるBody Rocketは、世界初となるリアルタイムで空力抵抗を測定出来る装置を開発中だ。
この資金調達のためにクラウドファンディングを行っていたが、目標の300%以上を調達。2021年Eurobikeトレードショーでの立ち上げを目指しており、Garmin Connect IQとの統合などを約束している。
Body Rocket
新しいBody Rocketデバイスは、開発の最終段階にあり、サウサンプトン大学での風洞試験の業界標準に対して、路上での性能を検証している。
テストの結果は、風洞実験とBody Rocketの測定値の平均偏差は0.9%だった。
風洞実験の場合には、ローラーの上で走って風を当てて測定する。Body Rocketの場合には、実際の路面で行うのでより現状に即したリアルなデータが得られる。
実は、昨年開発されていたのは知っていたのだけど、その時のテスト用のデバイスがカッコ悪かったので記事にしてなかった。
測定方法は、バイクに3つのデバイスを取り付ける
- スマートペダル
- シートポスト
- エアロライザー
すでに2019年12月に特許を取得しており、まもなく製品版の試作品がみれるはずだ。
これからのステップは
- 2020年末までに現在のプロトタイプをMVPに移行する
- プロチームとの戦略的パートナーシップを正式化する
- Eurobike 2021で商用製品を発売する
空力抵抗の80%は体が生み出している。ポジション、服装によって変わるが、これが手元のGarminで数値を知ることが出来れば試行錯誤することが誰でも出来るようになる。
Body Rocketでは、急速に成長している市場が2026年までに7億8,000万ドルに達すると予測している。リアルタイムの空力解析の力を発揮することでアスリートのパフォーマンスに革命を起こすことを目指している。
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