ジロ・デ・イタリア第19ステージは距離が100km短縮されて143キロで実施された。
元々の距離は253km。木曜日の夜、RCS Sportは、カンディアロメリーナでの橋の崩壊により、253kmのステージにさらに5kmが追加されることを発表。
当日は雨が予測されており、258kmの平坦の距離を走る意味があるのかが疑問視。選手会長のアダム・ハンセン(Lotto Soudal)がRCS Sportに抗議。
レース当日の朝にも抗議があったが、結局ニュートラルスタートをして8km後に雨がひどくなったために中断。
選手はバスに乗って移動して、100km短縮されたレースを走った。これについてレース主催者のRCS Sportはレースの賞金を選手に支払わないことを決定した。
賞金はコロナと戦う医療センターに寄付
Just to make things double clear. @giroditalia @cpacycling @Lotto_Soudal pic.twitter.com/OVXFMPW2cZ
— Adam #Vegan Hansen (@HansenAdam) October 23, 2020
ただ、一度はニュートラルスタートをしているのを途中で中断するのもおかしな話だ。スタート時には雨が降っていなかったが、途中で土砂降りの雨に変わる。
確かに6時間以上も平坦路を走る意味はないかもしれない。ただ、短縮するならば最初からしておくべきだろう。
元々253kmの距離を走ることは1年前からわかっていた。それが前日になって5km追加となって不満が噴出した形となった。
結局、全ライダーの90%はストライキがあることも知らなかったとRCS Sportは述べている。
Rai Sportは、Ineos GrenadiersとBora-Hansgroheの両方がコースの全長をレースしたいと提案し、アルノー・デマールはGroupama-FDJが258km全体を走る準備ができていると語っている。
スプリンターにとっては、最後の勝利のチャンスであったし、イネオスは逆転できるチャンスでもあった。
抗議していたのは、全てのライダーではなかった。一致団結していなかったことも問題があるだろう。ブラットリー・ウイギンズなどは、エリートプロライダーなのだから、仕事として走るべきだったと指摘している。
ジロのディレクターは、ステージの朝の寒くて雨の多い天候で長時間走ることによって、コロナが懸念される中での免疫力低下の可能性に対するライダーの懸念を考えて中断としたと主張。
レース後に誰かが代償を支払うことになると言っていた。
The prizes of today’ Stage will be donated from the organizers to a Medical Center committed in the fight against Covid-19.
I premi della tappa odierna sono stati annullati e l’organizzazione li devolverà ad una struttura sanitaria impegnata nella lotta al Covid-19.#Giro
— Giro d’Italia (@giroditalia) October 23, 2020
- ステージ優勝賞金 ヨセフ・チェルニーは11,010ユーロ
- ステージ上位20名 合計27,540ユーロ
- マアリローザ ウィルコ・ケルデルマン 2,000ユーロ
- ポイント賞 アルノー・デマール 750ユーロ
- 山岳賞 ルーベン・ゲレイロ 750ユーロ
- 新人賞 ジェイ・ヒンドー 750ユーロ
その他にも、スプリントポイントやトップチームの賞金なども、全てコロナで戦う医療センターに寄付される。
チームが消滅するCCC TeamのGM ジム・オショウィッツは
特にこの複雑な時期にレースをすることができて幸運だったので、ステージ19からコロナとの戦いに賞金を寄付するというRCSの決定を支持する。
私たちにとって最も重要なことは、ヨセフ・チェルニーの勝利だ。チームとしてそれを祝う。賞金を寄付するという決定は、チームにとってこの特別な瞬間を損なうものではありません。
見ている側としては、バスで移動している時間は無駄だ。もう少しなんとか出来なかったのかと思ってしまう。
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