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アレクセイ・ルチェンコがスペインのグラベルレースを制したWilier 0 SLR

機材情報
PHOTOS BY: ANDREW HOOD, GETTY IMAGES
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スペインで初開催となったクラシカ・ハエン・パライソ・インテリオルのグラベルロードレース。

ここで独走勝利したのがアレクセイ・ルチェンコ(Astana Qazaqstan Team)。

 

イタリアのグラベルレース、第1回セレニッシマ・グラベルレースでも優勝しており、グラベルが得意なのは間違いない。

では、アレクセイ・ルチェンコはどんな装備でグラベルロードレースに勝利したのだろうか?

 

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Wilier 0 SLR

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まず、気になるのが足回りだ。

このバイクには、マビックのスピードリリーススルーアクスルシステムが使用されており、ホイールを取り外すためにスルーアクスルをハブ本体から完全に取り外す必要がない。

工具は必要なく、従来のクイックリリースのように手を使うだけでよい。そのため、ホイールの交換時間を7秒短縮すると言う。

 

マビックのスピードリリースシステムについては、こちらの動画がわかりやすい。

 

 

通常の、ワールドツアーバイクのホイールアクスルには六角レンチのフィッティングがあり、メカニックは素早く交換するために電動ドリルを使うことが多い。

なかには、こんな方法もあるけど(^^;

 

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気になるタイヤだけど、ヴィットリアのコルサを使用。

チューブレス仕様に移行しているチームもあるが、ルチェンコは伝統のコルサ・コントロール・チューブラーを使っていた。

レースではパンクは全くなし。グラベルと言っても、コースには大きな石とかはなかったので、比較的パンクの可能性は少なかったのかもしれない。

ただ、これでゴール前の石畳をこなしているのだから、チューブラーで問題ない。

 

 

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トップチューブにはアレクセイ・ルチェンコのネーム。

 

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188kmのレースには、40kmのグラベル区間があった。ルチェンコはステムに印をつけている。

プロの中には、地形を貼り付ける選手もいるけど、ルチェンコは距離だけですね。K-Edgeのマウントには、他のデータ用のコンピュータが搭載されている。

 

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Wilier O SLRは、2016年にCento10AIRで一体型コックピットを採用したWilierのオールラウンドなレースバイク。

 

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セラミックスピードのビックプーリーを使用。スチールではなく当然セラミックベアリング。

より大きなプーリーホイールによってチェーンのアーティキュレーションを減らすことによって摩擦を減らしている。

 

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ルチェンコは新型Dura-Ace 9200グループで53/39と11-28のストレートギヤを走らせた。

 

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現在多くのフレームがそうであるように、Wilier O SLRも独自のシートポストを備えており、切り詰められたエアロフォイルのような形をしている。

 

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最新のシマノ・デュラエースはDi2のみで、レバーがワイヤレスになったため、バッテリー残量を示す小さなランプを備えている。

 

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グラベルセクションでは、25mmではなく、28mmで空気圧を低めに設定したタイヤが多く採用された。例えばティム・ウェレンスは、28mmのタイヤで62psiで走っている。

 

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グラベルが得意なのだから、アレクセイ・ルチェンコがストラーデビアンケに出場すれば良い走りが見れるはず。

だが、アレクセイ・ルチェンコは、ストラーデビアンケには出場しない。来年でも出てくれれば、更にレースが盛り上がるのは間違いないのですけどね。

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