現在、中国はゼロコロナ政策により、ロックダウンの真っ最中。
そのため、ジャイアント(Giant)は、中国にある4つの工場が一時的に閉鎖されている。これにより、さらなる生産の遅れを予想している。
中国のロックダウンの影響
これまでも、コロナの影響と自転車需要により、自転車部品を2年も待たされることになっていた。
これについて、ジャイアントのボニー・トゥー会長は、台湾の台中市にあるジャイアント社の本社でインタビューに応じ、「とんでもない事態だ」と語っている。
自転車部品の中にはリードタイムが2年、簡単な部品でも6ヶ月かかるものがあるという。通常の待ち時間が1〜2カ月であることと比較すると、その差は歴然としている。
中国のロックダウンにより、コンポーネントのコンテナをジャイアントの工場に持ち込むことが出来ない。これは、組み立てられた自転車を出荷出来ないことを意味する。
これまでも、マスクから自動車、iPhoneに至るまで、突然の品不足、出荷の遅れ、価格の高騰により、世界のサプライチェーンは2年以上にわたって混乱に陥っている。
ロシアのウクライナ侵攻と中国のロックダウンは、問題をさらに悪化させ、世界的な景気後退のリスクを高めており、更に予測が困難になる。
GIANTは、上海に隣接する昆山市の4つの工場を一時的に閉鎖し、地元の封鎖措置に従った。この規制により、部品も持ち込めなくなってしまっている。
同社は中国に5つの製造拠点を持ち、総生産能力の半分以上である約350万台のバイクを生産している。
この混乱は、調達先と生産拠点を多様化することの重要性を浮き彫りにしている。私たちは、1つのバスケットにすべての卵を入れることができないことを理解している。
このため、ジャイアントは、台湾、オランダ、ハンガリーの工場に加えて、2022年末までにベトナムの新工場で生産を開始することを目指している。
ハイエンドバイクの部品は不足しているが、今年の終わりまでには緩和されるとジャイアント会長は信じている。
それでも、Shimanoの変速機やパーツ不足は2023年まで及ぶと予測されており、引き続き同社の見通しは、特に中国の供給状況に依存すると警告している。
以下の記事では、会長のインタビューの様子も見られる。ジャイアントの会長が女性だったとは知らなかった。ゆっくりとした口調で話してくれているので聞き取りやすい。
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