2022 シルキュイ・ド・ラ・サルト第4ステージ 　最終ステージのゴールは少し納得がいかない

フランスのステージレース、シルキュイ・ド・ラ・サルトは最終ステージ。

なんと、雨と風のためにレースは173.6kmから短縮。レースの最中が最も雨・風ともに強くなると予測が出ている。

最終ステージでは、残念ながら中根英登もDNS。流石にあれだけ雨の中を走っては仕方ない。

 

スタートしないライダーは

• 中根英登　EF Education-EasyPost
• スタン・ファントリヒト　Quick-Step Alpha Vinyl Team
• フィリッポ・ガンナ　INEOS Grenadiers
• マルク・サロー　AG2R Citroën Team
• ローレンス・ナーセン　AG2R Citroën Team

マーク・カヴェンディシュのQuick-Step Alpha Vinyl Teamは3人で走らないといけない。他のチームも人数が極端に減っている。

 

第4ステージ    ラ・シャペル＝サン＝トーバン～ラ・シャペル＝サン＝トーバン　173.6km→136.4km

 

コースは、最後のローカルサーキットが4周のみとなる。気温は12℃だけど、雨と風が強くスタートから雨模様なのでコース短縮は良い判断だ。

ただ、ライダーは、短いだけに更に厳しくなるかも。

9.3kmのローカルサーキットは、曲がりくねっており、結構なアップダウンがある。昨日のように勝利を狙って、ケヴィン・ヴォークリン(Team Arkéa Samsic)のように飛び出すライダーもいるだろう。

 

1. スプリントポイント  Sprint Pierre des Bois
2. 3級山岳　Bruion   1.1km・3.7％
3. 2級山岳　Saint-Denis-d’Orques    1.6km・3.9％
4. 1級山岳　Torce Viviers en Charnis    2.1km・5.4％
5. スプリントポイント 　ラ・シャペル＝サン＝トーバン 

 

スタート

雨で12℃は厳しい。出走は90人。昨日落車したティボー・ピノ(Groupama – FDJ)もスタート。

 

5人の逃げ

風で早くも集団は3つに分裂。この中で逃げに乗ったのは5人。

1. アントニー・ぺレス　Cofidis
2. リック・プルイマーズ　Jumbo-Visma Development Team
3. ヴァランタン・フェロン　TotalEnergies
4. ジミー・ヤンセンス　Alpecin-Fenix
5. Thomas Boudat（Go Sport Roubaix Lille Metropole）

 

だが、この5人の逃げは一旦集団に吸収されそうになる。

 

最初に逃げていたメンバーに追加され、9人の逃げに。

1. ベン・ヒーリー　EF Education-EasyPost
2. ロバート・スタナード　Alpecin-Fenix
3. スコット・トウェイツ　Alpecin-Fenix
4. ジミー・ヤンセンス　Alpecin-Fenix
5. BOVEN Lars　Jumbo-Visma Development Team
6. ヴァランタン・フェロン　TotalEnergies
7. ウォード・ヴァンフーフ　(Sport Vlaanderen – Baloise)
8. DEBEAUMARCHÉ Nicolas（St Michel – Auber93）
9. CARISEY Clément (Go Sport – Roubaix Lille Métropole) 

 

残り4周

集団が周回コースのゴールラインを通過。雨が止んでくれてライダーも観客も嬉しい展開だ。

 

ライダーに影が見えてきた。晴れてきたようだ。

 

残り3周　スプリントポイント

スプリントポイントを通過。

1. ロバート・スタナード　Alpecin-Fenix
2. ウォード・ヴァンフーフ(Sport Vlaanderen – Baloise)
3. スコット・トウェイツ　Alpecin-Fenix

 

路面も完全に乾いているのでスプリントも安全だ。

 

残り24kmでタイム差は44秒となってきた。

 

先頭からEF Education-EasyPostのベン・ヒーリーがアタックをかける。

 

このアタックにAlpecin-Fenixのロバート・スタナードが追いつく。

1. ベン・ヒーリー　EF Education-EasyPost
2. ヴァランタン・フェロン　TotalEnergies
3. ロバート・スタナード　Alpecin-Fenix

 

だが、また4人が戻って7人に。

 

残り2周

あと2周だ。ただ、タイム差は46秒と厳しい。

 

集団は、Cofidis先頭でゴールラインを通過。

 

集団はTeam Arkéa SamsicがINEOS Grenadiersに変わって先頭をひく。

 

先頭は逃げの動きもでるが逃がさない。

 

Quick-Step Alpha Vinyl Teamは、3人しかいないのに先頭交代に入っている。Trek-Segafredoは総合に関係ない逃げなので引かない。

 

残り1周

後ろに集団が見えてきた。

 

残り9kmを切って、また雨が降り始めた。

 

残り7.4km。そろそろ捕まるか?

 

あ～、大雨になり逃げは捕まってしまう。

 

逃げていたベン・ヒーリーが最後に集団を引く。

 

残り4.6km。スプリントに向けて向かうか。

 

残り4kmで落車が発生し、登りで引きまくっていた5人が集団から抜け出た。マッズ・ピーダスンは落車に巻き込まれている。

1. エリア・ヴィヴィアーニ　INEOS Grenadiers
2. クサンドロ・ムーリッセ　Alpecin-Fenix
3. イヴ・ランバールト　Quick-Step Alpha Vinyl Team
4. オラフ・コーイ　Jumbo-Visma
5. アレクシー・ルナール　Cofidis

 

ここからAlpecin-Fenixのクサンドロ・ムーリッセが、残り3.5kmでアタック!

 

残り3kmで後ろの4人と少し差が開いた。

 

登りで、オラフ・コーイが追いついてくる。

 

クサンドロ・ムーリッセとオラフ・コーイの二人だ。

 

だが、オラフ・コーイは全く先頭交代しない。

 

ゴール前まできた。まだ、オラフ・コーイは前に出ない。これはチョイ差しのパターンか?

 

ゴール手前になって、オラフ・コーイがまくる。だが、これはねえ～。

 

オラフ・コーイが勝ったけど、なんか後味が悪い。オラフ・コーイは、第2ステージに続いて2勝目。しかも、マッズ・ピーダスンも上回って、総合優勝も獲得。

後続とのタイム差はわからないし、本人同士が10秒のタイム差というのも知らなかったかもしれない。ただ、無線で聞いていただろうから、最後の勝利だけを狙ったのだろう。

ステージ2位でも、総合優勝なんだから、ここは譲るのがセオリーだと思うけど、どうだろう。マッズ・ピーダスンは、総合優勝目前で落車によって勝利を失うという展開となってしまった。

 

リザルト

第4ステージ　リザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞