バイクはカーボンでなくても速く走れる。2022年の最高にコストパフォーマンスの良いアルミロードバイクはどれだろう。
カーボンバイクは、90年代後半に登場し、今では主流となっている。しかし、最高のアルミロードバイクは、素晴らしい革新性と性能を示し続けている。
低価格帯ではカーボンバイクを凌ぐものもあり、根強い人気も誇っている。
アルミは以前、乗り心地が悪いという評判があったが、今はそんなことはない。チューブの形状、肉厚、部品の開発により、アルミバイクはカーボンバイクに劣らない滑らかさを簡単に手に入れることができるようになっている。
軽量で剛性が高いだけでなく、アルミニウムはカーボンよりも製造コストが安い。そのためエントリーモデルとなっているブランドも多い。
コストパフォーマンスの良いの良い2022年のアルミロードバイクはどれなのか見てみよう。
Allez Sprint Comp Disc
新しくなったSpecializedのAllez Sprintは最高の性能を持ったアルミロードとして登場した。
Tarmac SL7と同じジオメトリで、ハンドリングは最高で、コンポも一流だ。詳しくは下記の記事を参考にして貰いたいが究極のアルミロードと言って良いだろう。
ただ、Allez Sprintには数種類が用意されている。
- Allez Sprint LTD – SRAM Force eTap AXS 1x 792,000円
- Allez Sprint Comp 352,000円
- Allez Sprint Comp Disc 242,000円
- Allez Elite 209,000円
- Allez Sport 115,000円
最上位モデルのAllez Sprint LTDは、コストパフォーマンスの点からは今回除外となる。これだけの値段をだせば、他社のハイエンドバイクが買えてしまうほどの価格だからだ。
今回紹介するのは、Allez Sprint Comp Discとなる。
ダウンチューブとボトムブラケットを一体化したことで、非常に効率的なペダリングプラットフォームが実現し、シマノ105グループセットも価格相応の性能を発揮する。
フレーム形状はTarmac SL7と同じジオメトリで見た目の良さは抜群だ。
フレームセットは、いくつかのコンポーネントを交換することで、自分だけのバイクを作るための魅力的なプラットフォームとなる。
耐久ライドには太めのタイヤ、レースにはエアロホイールなど、自分好みのバイクに仕上げてみることも可能となる。
Trek Emonda ALR 5
エモンダといえば、羽毛のように軽いカーボンフレームを真っ先に思い浮かべる。フレーム重量を削るために、軽量塗装も施されている。
ALRバージョンはカーボンより太めだが、このバイクは性能面では負けていない。
光沢のある紫色の塗装を施したトレックは、チューブを複雑な形状にハイドロフォーミングし、パズルのピースのように組み合わされるため、溶接に必要な材料が少なくて済む。
このエモンダは、カーボンバージョンと見間違えるほどきれいな溶接が施されている。
Emonda ALRは、アルミバイクが不快でないことを示すバイクの一つで、この値段でこの性能は、コストパフォーマンスにも優れている。
価格は272,800円。
Canyon Endurace AL
Canyonはダイレクト販売することで、品質を少しも犠牲にすることなく、他のブランドが苦労するような価格を提供することができる。
シマノ105ドライブトレイン、油圧ブレーキ(ディスクを選択した場合)、DTスイスE1850ホイール、そしてCANYONが残りの仕上げキットを提供する最高仕様のEndurace。
Enduraceの特徴は、急なヘッドアングルとシートアングルだが、スタックとリーチにより、ライダーはニュートラルなライディングポジションになる。
そのため、機敏でレスポンスが良く、腰や首に優しいロードだ。
ディスクバージョンには太いタイヤを装着できる十分なスペースがあり、ブレーキブリッジがないためチェーンステーをより自由に曲げることができる。
Cannondale CAAD13 Ultegra
キャノンデールのCAADフレームは、長年にわたりアルミ製レースバイクの最高傑作と言われていた。最新モデルのCAAD13は、その遺産をさらに発展させたものだ。
ジオメトリーは新しいSuperSix Evoにマッチし、CAAD13は軽いステアリングとペダル入力に対する鮮明な反応を維持している。
ドロップチェーンステーとD型シートポストは快適性を大幅に向上させ、キャノンデールはハイドロフォーミングで切り詰めたエアロフォイルを組み込んで、フレームが風を切り裂くのを助ける。
CAAD13は現在、シマノ105またはアルテグラのディスク仕様のみ提供されている。
価格は211,200円。
Giant Contend SL 1
GIANTはアルミバイクを縮小しているが、Contendは数少ない生き残りの一つ。
オールラウンダーとしてカテゴライズされるContendは、ジャイアントのドロップバー製品群のエントリーレベルに位置する。
アップライトなジオメトリーで、ジャイアントの製造技術、D-Fuseシートポストを使用し、驚くほどコンプリートなフレームを作り上げた。
レースバイクではないが、コンパクトなリアエンドはキビキビとした魅力的なフィーリングを与え、ハンドリングは経験の浅いライダーでも扱いやすいものとなっている。
アルミフレームバイクのメリット
アルミフレームのメリットは、価格に対する性能。
最高のアルミニウムバイクは、パフォーマンス、剛性の点で、スチール、チタン、低炭素モデルよりもはるかに優れているため、レースをしても問題はない。
Specialized Allez Sprint Comp Discのように2年連続してシュアルベ・クラシックレースでBORA-hansgroheのライダーが使用しても何の問題もないことを見ても良くわかる。
自転車のフレームに使用される最も一般的な2つのタイプのアルミニウムは、6061と7005となる。違いを決めるのはアルミニウムの含有量となる。
簡単に書くと6000番台は安価なフレームに使用され、7000番台は高価なフレームに使用されるが、7000番台で耐久性を出そうとするのが難しいのと価格が高くなり重量も増してしまうので各ブランド共、ここに工夫を凝らしている。
価格自体については、スチール、チタン、カーボンと比較して、アルミニウムははるかに安価で入手しやすく、大量生産が容易。
つまり、これからも選択肢の一つとして存在していくことになる。
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