エガン・ベルナルのTTバイクを使用してバスに衝突した事件から、クリス・フルームやトム・ピドコックはTTバイクの公道使用に関して危険だと発言。
これに対して反対意見が出るのも当然。ワウト・ファンアールトはでたらめと意見。シュテファン・キュング(Groupama-FDJ)もTTバイクによって技術革新されていると意見を述べていた。
これらの意見を総括するような形でマッテオ・トレンティンが意見を述べている。
問題は他にある
マッテオ・トレンティンは、プロのサイクリストユニオンCPAのメンバーとしてライダーを代表している。
UCI委員会の会議に出席し、スポーツ内の安全性を向上させる定期的な発言もしている。
今回マッテオ・トレンティンは、問題となっているTTバイクのプロレースでの使用、公道利用での最終意見とも取れる発言をしている。
実は、田舎の小さな道でも危険なことがあるが、それはTTバイクを持っているからではなく、バイクを持っているからだ。
クルマにぶつかっても守られないし、基本的に何の理由もなくバイクを追い抜く人が増えてきている。
これは、車に乗っている人の考え方の問題であり、自転車に乗っている人の考え方の問題でもある。
道路を共有することは、今よりもっと素敵なことでなければならない。
マッテオ・トレンティンは、タイムトライアルバイクを禁止しても、自転車競技の安全性の問題を変えることはほとんどできないと主張する。
その代わりに、プロのライダーだけでなく、道路利用者の自転車に対する姿勢を変える必要があると主張する。
それは習慣だ。人々の心を変える必要があり、それには多くの時間がかかる。プロサイクリストに限ったことではない。私たちは、毎日道路を走る自転車利用者のごく一部だ。
観光客や、通学・通勤の子供たちにも、もっと気を配らなければならない。それが私たちの仕事であり、道路上でどのように行動すべきかを知っている。
もちろん、事故はすべてのコーナーの背後にある可能性があるが、統計を見ると、交通によって自転車で負傷した人の99パーセントは普通の人なんだ。
まさに、その通りで、TTバイク自体が悪いではなく、道路を利用する全ての人が回りに注意しなくてはならない。
フルームのいうように、プロレースでTTバイクを禁止するというのも一つの考えだが、道路での練習に関しては、交通量の増大と共に、ドライバーのマナーの問題のほうが大きい。
毎年、何人もプロサイクリスト、アマチュアサイクリストが交通事故にあっている。皆さんも、ヒヤッとした経験がある人は沢山いるはず。
道路を走るサイクリストがど真ん中を走っていることはまずない。つつましく、道路際を走っている場合がほとんどだ。
ドライバーは自分の身になってハンドルを握って欲しいと思う。
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