イタリアのSkopreは、ZENsystem Slipのアップデートバージョンのキックスターターキャンペーンを開始した。
ZENsystem Slipは、ケイデンスを高め、すぐにサイクリングパフォーマンスを5%向上させる、と述べている。
ZENsystemSlipは、ロードサイクリングシューズのソールとクリートの間に配置された特別なくさび形のインサートであり、追加の労力なしで真のパワーブーストを実現する。
ZENsystem Slip
ペダリングする時に、足の回転運動の滑らかさが失われた場所がある。これはデッドスポットと呼ばれる。
ZENsystem Slipは、ペダルプレーンの傾斜により、下のデッドスポット付近でのペダルストロークのベクトルプッシュの方向を変更し、より高速な移行を提供して、ケイデンスを高める。
Skopreによれば、くさび(太い方の端が靴のつま先に向かって配置されている)により、中足骨の頭が流動的なリズムに最適な位置に配置されると言う。
例えば、平均85回転/分(RPM)の2時間のトレーニングセッションで、約10,200ストロークを実行した場合。ペダル面を数度傾けると、5〜7RPMを獲得できる。
時間の経過とともに、特に上り坂でパフォーマンスが5%向上する。
これは、ケイデンスが800回増えることに相当し、10分ごとに約30秒タイムが向上する。
つまり、同じ距離を走るのに30秒タイム短縮が出来るというのだ。
Skopreの理論は、パワーは、速度を掛けたものに等しいため、ケイデンスを増やすと、パワーが増加する。
もちろん、ZENsystem Slipのデザインによってケイデンスが向上したとしても、足を速く回しても必ずしも効率が上がるとは限らない。
そこで、Skopreは2人の被験者でテスト。クランクベースのパワーメーターを備えたサイクルシミュレーターで、80RPM前後のケイデンスを指示してデータを取った。
その結果、ペダリングパワーは最大4.25%増加し、パフォーマンスの面で大幅に向上。
ZENsystemSlipを使用すると、被験者は追加の労力なしで平均電力185.2Wから193.4Wに増加した。
これは8.2ワットの違いであり、実際には4.43%の増加となる。 Skopreは、この研究は平坦な地形であり、急な上り坂で使用すると、バワーが大幅に増加すると述べているが、その主張を裏付けるデータは提供されていない。
また、新しいバージョンの製品は、テストとプロアスリートのフィードバックのおかげで開発および改善され、より高い快適性とパワーブーストが得られ、5%の増加に達したと述べられている。
それが本当ならば、5%のパワー増加は、驚くべき違いとなる。より速く走ることに漠然とした興味を持っている誰もが試してみたくなるはずだ。
ZENsystem Slip自体は、靴とペダルクリートの間に位置し、重量が25g未満のプラスチックポリマー(PA66)ウェッジで作られている。
ほとんどのロードペダルと互換性があると言われており、取り付けには追加のアクセサリは必要ない。異なるシューズに合わせて2つのサイズが用意されている。
ZENsystem SlipKickstarterキャンペーンが公開されており、ZENsystem Slipウェッジのペアの場合は€18(約2,300円)。サイズが43以上の場合には、ZENsystem Slip Plusウェッジ€20(約2,600円)。
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