クロノ・デ・ナシオンは、1982年に初開催。2005年までは、クロノ・デ・エルビエ(Chrono des Herbiers)という名称。
だが、2004年限りで、著名な個人タイムトライアルレースであった、グランプリ・デ・ナシオンが廃止になったことを踏まえ、ナシオンという名称を貰っている。
過去10年の優勝者は
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2019 ヨス・ファンエムデン
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2018 マーティン・トフト・マドセン 今回出場
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2017 マーティン・トフト・マドセン 今回出場
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2016 ヴァシル・キリエンカ 引退
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2015 ヴァシル・キリエンカ 引退
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2014 シルヴァン・シャバネル 引退
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2013 トニー・マルティン 2021引退
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2012 トニー・マルティン 2021引退
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2011 トニー・マルティン 2021引退
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2010 アレックス・ダウセット
世界チャンピオンの名前が二人も。ここにフィリッポ・ガンナが出場していれば名前を刻んだかもしれない。
レ・ゼルビエ~レ・ゼルビエ 44.5km
レ・ゼルビエが、スタート地点とゴール地点となる。
スタート後、ライダーは凹凸のある道路を正確に10キロ進んだ後、サンポールアンパレの最初の中間地点に向かう。Mouchampsでは、33km後に2番目の測定ポイントが続く。
距離は44.5kmと長いが、高低差はほとんどない。パワーで押せるライダーが勝利を得そうだ。
注目されるライダーは
- Deceuninck-Quick-Step レムコ・エヴェネプール
- Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux レイン・タラマエ
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Groupama – FDJ シュテファン・キュング
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AG2R Citroën Team ジュリアン・デュヴァル
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Team TotalEnergies ビェール・ラトゥール
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Israel Start-Up Nation アレッサンドロ・デマルキ、ベン・ヘルマンス
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Team Arkéa Samsic アントニー・ドゥラプラス
アントニー・ドゥラプラス
この大会では、ジュニア、ウーマン、U23など約200人のライダーが次々と走っていた。
アルケア・サムシックのアントー・ドゥプラスはスプリントが得意。この長いTTでは、av49.232km/hで13位。
ジュリアン・デュヴァル
AG2R Citroën Teamのジュリアン・デュヴァルは、このレースがキャリア最後のレースとなる。
まだ、31歳だが次の人生に向けて出発だ。
ピエール・ラトゥール
ビェール・ラトゥールは、今シーズンから Team TotalEnergiesに移籍。チームの総合エースとしてツールに望んだが序盤こそ良かったが後半失速。
第1中間計測では、シュテファン・キュングに続て2位だったのだけど、最終結果は8位。av49.891km/h。
アレッサンドロ・デマルキ
Israel Start-Up Nationのアレッサンドロ・デマルキの今シーズンは素晴らしいものだった。
ジロ・デ・イタリアでは逃げてマアリローザを2日間着用。だが、第12ステージの速い段階で落車してしまい右鎖骨骨折、6本の骨折骨折。2箇所の椎骨骨折という重症。
復帰出来たのは、2か月後のツール・ド・ワロニーからだ。完全復帰を印象付けたのは、レ・ヴァリ ヴァレジーヌのワンデイレース。
逃げて勝つというスタイルが戻ったレースだった。
第1計測では、ピエール・ラトゥールに2秒差の2位で通過。最終ゴールでも、パワー爆発で、av50.33km/hで3位を獲得した。
イーヨ・ケイセ
Deceuninck-Quick-Stepからは、ベテランのイーヨ・ケイセも出場。プロトンでは平地で牽引する姿がいつも見られる。
レムコ・エヴェネプールとは仲良しで、ステージレースでは良く相部屋になる仲だ。av48.166km/hで16位。
レムコ・エヴェネプール
さあ、注目のレムコ・エヴェネプールの登場。
2021世界選手権タイムトライヤル3位。今回は、フィリッポ・ガンナとの直接対決が期待されたけど、今日の相手はシュテファン・キュングだ。
しかし、期待されたレムコだったが、第1計測で12分26秒。この時点で暫定3位という記録。
今日のレムコは完全にパットデイだったようで、タイムを挽回することは出来なかった。av50.235km/hで5位という結果に。
さすがに、シーズンの疲れが出た感じか。いつもスーパーであるとは限らない。
シュテファン・キュング
優勝候補のシュテファン・キュング。欧州選手権TTではフィリッポ・ガンナを8秒破って優勝。だが、世界選手権では5位という結果に。
シーズン最後の走りとしてシュテファン・キュングは第2計測を断トツのタイムで通過。レムコに対して57秒もの大差をつけた。
シュテファン・キュングの走りは衰えることなくゴールまで突き進む。
av51.561km/hで堂々のトップタイムを最終走者でたたき出した。今シーズンタイムトライヤルの勝利は5回目だ。
ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナでは第4ステージのTTでトップに立ち、総合優勝も決めた。
今シーズンの最後を優勝で締めくくり、とても気分よくシーズンオフに入れるはずだ。
インスタグラムでは
勝利でシーズンを終えるには完璧な方法です。
このような素晴らしいイベントを開催してくれたオーガナイザーに感謝します🙌🏻。さて、休暇の時間です😎。
一年を通してサポートしてくれた皆さん、ありがとうございました😘。
と、感謝の言葉を述べている。
リザルト
2位となったのは、マーティン・トフト・マドセン。デンマークTT王者には3度なっている、36歳のアマチュアライダーだ。
Rnk | Rider | Team | UCI | Time | Avg |
---|---|---|---|---|---|
1 |
KÜNG Stefan
|
Groupama – FDJ | 125 | 0:51:47 | 51.561 |
2 |
MADSEN Martin Toft
|
BHS – PL Beton Bornholm | 85 | 0:36 | 50.970 |
3 |
DE MARCHI Alessandro
|
Israel Start-Up Nation | 70 | 1:16 | 50.330 |
4 |
GATE Aaron
|
Black Spoke Pro Cycling Academy | 60 | 1:22 | 50.235 |
5 |
EVENEPOEL Remco
|
Deceuninck – Quick Step | 50 | ,, | 50.235 |
6 |
HERREGODTS Rune
|
Sport Vlaanderen – Baloise | 40 | 1:28 | 50.141 |
7 |
MUFF Frederik
|
ColoQuick | 35 | 1:32 | 50.078 |
8 |
LATOUR Pierre
|
Team TotalEnergies | 30 | 1:44 | 49.891 |
9 |
WOLF Justin
|
Bike Aid | 25 | 1:49 | 49.813 |
10 |
HEIDEMANN Miguel
|
Leopard Pro Cycling | 20 | 2:03 | 49.598 |
11 |
ROSSETTO Stéphane
|
St Michel – Auber93 | 15 | 2:18 | 49.368 |
12 |
TAARAMÄE Rein
|
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux | 10 | 2:22 | 49.307 |
13 |
DELAPLACE Anthony
|
Team Arkéa Samsic | 5 | 2:27 | 49.232 |
14 |
RITZINGER Felix
|
WSA KTM Graz | 5 | 3:24 | 48.384 |
15 |
BRAUN Julian
|
Team SKS Sauerland NRW | 5 | 3:34 | 48.238 |
16 |
KEISSE Iljo
|
Deceuninck – Quick Step | 3 | 3:39 | 48.166 |
17 |
ILIĆ Ognjen
|
3 | 3:59 | 47.878 | |
18 |
THILL Tom
|
XSpeed United Continental | 3 | 5:10 | 46.883 |
19 |
PAASSCHENS Mathijs
|
Bingoal Pauwels Sauces WB | 3 | 5:28 | 46.638 |
20 |
TZORTZAKIS Polychronis
|
Kuwait Pro Cycling Team | 3 | 5:48 | 46.368 |
21 |
MAITRE Florian
|
Team TotalEnergies | 3 | 6:07 | 46.114 |
22 |
DUVAL Julien
|
AG2R Citroën Team | 3 | 6:25 | 45.876 |
23 |
WAIS Ahmad Badreddin
|
Kuwait Pro Cycling Team | 3 | 7:35 | 44.975 |
24 |
JEANNIERE Emilien
|
Team TotalEnergies | 3 | 7:52 | 44.761 |
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