イタリアの、エミリア・ロマーニャ地方のボローニャ近郊で開催されるジロ・デッレミリア。
1909年から開催されており、今年で104回目となる。最後の40kmでサン・ルーカの登りを5回登る。
翌日の、パリ~ルーベに出場しない総合系のライダーが揃っている。来週の落ち葉のクラシック、イル・ロンバルディアを占う上でも上位に入るライダーの調子を見るのに良いレースだ。
これまでの優勝者は
- 2020 アレクサンドル・ウロソフ
- 2019 プリモッシュ・ログリッチ
- 2018 アレッサンドロ・デマルキ
- 2017 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ
- 2016 エスデバン・チャベス
- 2015 ヤン・バークランツ
- 2014 ダビデ・レベリン
- 2013 ディエゴ・ウリッシ
- 2012 ナイロ・キンタナ
- 2011 カルロス・ベタンクール
アレクサンドル・ウラソフに続くのは誰だろう。
カザレッキオディリノ~サン・ルーカ 195.3km
序盤から、登っていくが、勝負の分かれ目はここではない。二つの山岳ポイントでは、集団の振るい落としが行われる。
- スプリントポイント Zola Predosa
- スプリントポイント ヴァルサモッジャ
- 山岳ポイント ブラサパス 3.5km・4.0%
- 山岳ポイント メデラナ城 7.8km・6.7%
- スプリントポイント Parco deiCiliegi
- サン・ルーカ 2.1km・9.4%
- サン・ルーカ 2.1km・9.4%
- サン・ルーカ 2.1km・9.4%
- サン・ルーカ 2.1km・9.4%
- サン・ルーカ 2.1km・9.4%
フィニッシュから37.2kmで、ライダーは初めてサン・ルーカの麓に到着。ここからの5周回で勝者が決まる。
注目されるライダーは
-
Astana – Premier Tech アレクサンドル・ウラソフ、ルイスレオン・サンチェス
-
AG2R Citroën Team ブノワ・コヌフロワ、ベン・オコナー
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BORA – hansgrohe フェリックス・グロスチャートナー
-
Deceuninck – Quick Step レムコ・エヴェネプール、ジョアン・アルメイダ
-
EF Education – Nippo ヒュー・カーシー、リゴベルト・ウラン
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Groupama – FDJ ティボー・ピノ、ダヴィ・ゴデュ
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INEOS Grenadiers アダム・イェーツ、テイオ・ゲイガンハート
-
Israel Start-Up Nation マイケル・ウッズ
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Team Jumbo-Visma プリモッシュ・ログリッチ、セップ・クス、ヨナス・ヴィンゲゴー
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Lotto Soudal ティム・ウェレンス
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Team BikeExchange ダミアン・ホーゾン
-
Team Qhubeka NextHash ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ
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Trek – Segafredo バウケ・モレマ
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UAE-Team Emirates タデイ・ポガチャル、ディエゴ・ウリッシ
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Team Arkéa Samsic ナイロ・キンタナ
-
Team TotalEnergies ピエール・ラトゥール
ツール覇者のタデイ・ポガチャル、ブエルタ覇者のプリモッシュ・ログリッチ、それに世界選手権で良い走りをみせたレムコ・エヴェネプールと優勝候補は目白押しだ。
スタート前
レムコ・エヴェネプールは優勝候補の一人だ。
UAEもメンバーは揃っている。ダヴィデ・フォルモロ。
タデイ・ポガチャルも参戦。調子はどうだろう。
快晴の中、スタートラインに並ぶ。
スタート。
すぐにアタックがかかるが中々決まらない。
地元のイタリアチームが先頭で逃げだそうとする。
集団から9人が抜け出す。
- イーデ・シュリング(Bahrain Victorious)
- ナトナエル・テスファジオン (Androni Giocattoli)
- アンドレア・ガロシオ(Bardiani Csf Faizanè)
- ジョヴァンニ・カルボーニ (Bardiani Csf Faizanè)
- ダヴィ・デバイス (Eolo-Kometa)
- シュナイター・ヨアブ (Vini Zabù)
- ロレンゾ・ミレシ(Beltrami Tsa Tre Colli)
- マシュー・バセジオ (General Store)
- ポール・ライト (Mg.KVis Vpm)
先頭は、登りで人数を減らしながら、なんとか逃げている。
残り、53kmで逃げは6人。
- イーデ・シュリング(BORA-hansgrohe)
- アンドレア・ガロシオ(Bardiani Csf Faizanè)
- ジョヴァンニ・カルボーニ (Bardiani Csf Faizanè)
- ダヴィ・デバイス (Eolo-Kometa)
- シュナイター・ヨアブ (Vini Zabù)
- ロレンゾ・ミレシ(Beltrami Tsa Tre Colli)
レムコ・エヴェネプールはチームに守られて進む。決戦は、サン・ルーカの登りだ。
1回目 サン・ルーカ 2.1km・9.4%
最初の登りで、先頭は3人となる。
- イーデ・シュリング(BORA-hansgrohe)
- アンドレア・ガロシオ(Bardiani Csf Faizanè)
- ジョヴァンニ・カルボーニ (Bardiani Csf Faizanè)
集団からアタックがかかる。マウリ・ファンセヴェナントだ。
なんと、BOROのイーデ・シュリングが蛇行して遅れてしまう。先頭は二人に。
- アンドレア・ガロシオ(Bardiani Csf Faizanè)
- ジョヴァンニ・カルボーニ (Bardiani Csf Faizanè)
マウリ・ファンセヴェナントは捕まってしまう。
集団から抜け出したメンバーが先頭二人に追いつく。
まだ、タイム差はないが7人が少しだけ抜けている。
- レムコ・エヴェネプール(Deceuninck-Quick-Step)
- ファウスト・マスナダ(Deceuninck-Quick-Step)
- アダム・イェーツ(INEOS Grenadiers)
- セップ・クス(Team Jumbo-Visma)
- プリモッシュ・ログリッチ(Team Jumbo-Visma)
- アンドレア・ガロシオ(Bardiani Csf Faizanè)
- ジョヴァンニ・カルボーニ (Bardiani Csf Faizanè)
2回目 サン・ルーカ 2.1km・9.4%
アダム・イェーツ先頭で逃げるが、集団も後ろに見えている。
レムコ、ログリッチ、アダム・イェーツと続く。
セップ・クスが落ちて、マイケル・ウッズとクレモン・シェヴリエが追いつく。
さらに、追いついてきたジョアン・アルメイダと、ヨナス・ヴィンゲゴーがアタックをかける。
二人が少しだけ抜け出す。だが、下りで追いつかれてしまう。この山岳ポイントの通過順位は
- ヨナス・ヴィンゲゴー(Team Jumbo-Visma) 5ポイント
- ジョアン・アルメイダ(Deceuninck-Quick-Step) 3ポイント
- アダム・イェーツ(INEOS Grenadiers) 1ポイント
変わったメンバーは
- クレモン・シェヴリエ(AG2R Citroën Team)
- レムコ・エヴェネプール(Deceuninck-Quick-Step)
- ジョアン・アルメイダ(Deceuninck-Quick-Step)
- ダヴィ・ゴデュ(Groupama-FDJ)
- アダム・イェーツ(INEOS Grenadiers)
- マイケル・ウッズ(Israel Start-Up Nation)
- プリモッシュ・ログリッチ(Team Jumbo-Visma)
- ヨナス・ヴィンゲゴー(Team Jumbo-Visma)
3回目 サン・ルーカ 2.1km・9.4%
今度は、プリモッシュ・ログリッチが先頭でベースを上げる。
ステフェン・クライスヴァイクが集団から、先頭にジョインしようとしている。
ジョアン・アルメイダがペースを上げる。
そして、レムコ・エヴェネプールがアタック!
レムコは後ろを確認しながら頂上を通過。
レムコのアタックで先頭は6人に。
- レムコ・エヴェネプール(Deceuninck-Quick-Step)
- ジョアン・アルメイダ(Deceuninck-Quick-Step)
- アダム・イェーツ(INEOS Grenadiers)
- マイケル・ウッズ(Israel Start-Up Nation)
- プリモッシュ・ログリッチ(Team Jumbo-Visma)
- ヨナス・ヴィンゲゴー(Team Jumbo-Visma)
4回目 サン・ルーカ 2.1km・9.4%
強力な6人が4回目のサン・ルーカに突入。すでに30秒のタイム差を稼いでいる。
さあ、誰がアタックをかけるのか?
レムコがずっと引き続けている。
今度はジョアン・アルメイダがペースを上げる。レムコはアシストなのか?
レムコは追いつくと、すぐに先頭に立つ。
ジョアン・アルメイダがペースをまたも上げる。レムコとヴィンゲコーが切れたが下りで追いつく。
レムコは、下りで追いつくとそのまま先頭に出てアタック!
レムコの猛烈なスパートで先頭は4人となる。恐るべしレムコ。
- レムコ・エヴェネプール(Deceuninck-Quick-Step)
- アダム・イェーツ(INEOS Grenadiers)
- マイケル・ウッズ(Israel Start-Up Nation)
- プリモッシュ・ログリッチ(Team Jumbo-Visma)
5回目 サン・ルーカ 2.1km・9.4%
アルメイダが登りだす前に戻ってきた。これで5人。勝負は、この5人で決まる。
レムコが先頭を引き続ける。アルメイダに託すのか?
レムコ先頭のままゴール手前1.5kmまできた。
残り1.1kmでジョアン・アルメイダがアタック!
これにプリモッシュ・ログリッチが反応する。
・
マイケル・・ウッズもアタックをかける。
レムコはもう追いつかないのか?
今度は、アダム・イェーツがアタックだ。
だが、この引きにも3人はついてくる。
牽制している後ろから、追いついたレムコ・エヴェネプールがアタックだ!
このままいけるか~。
だが、プリモッシュ・ログリッチにまくられる。レムコは、さすがに足がない。
プリモッシュ・ログリッチのスパートにアルメイダが諦めた。
プリモッシュ・ログリッチは、ジョアン・アルメイダを振り切った!
プリモッシュ・ログリッチは、4人を振り切ってゴールに駆け込んだ~!
最後に足を見せたのはプリモッシュ・ログリッチだった。これは、イル・ロンバルディアも期待できる。シーズン最後も決めてくるかも。
ログリッチは
この登山の良い思い出がたくさんある。今日、別の登山を追加できたことを嬉しく思う。
将来、再びここに戻って勝利を競うことができれば幸いだ。現在、焦点はミラノ〜トリノとロンバルディアにある。良い方法でシーズンを終える準備ができている。
メンバーも良かった。セップ・クスにヨナス・ヴィンゲゴー、ステフェン・クライスヴァイクとエース級が揃っていた。
しかし、ウルフパックの戦いには疑問が残る。最終局面で2人となったので、どちらかがアシストしないといけないが、最後はレムコに勝負させるべきだったのではないかな。
あれだけ、ちぎれても戻ってくる足があるのだから、守られていれば勝てる足が残せていたかもしれない。
リザルト
Rnk | Rider | Team | UCI | Time |
---|---|---|---|---|
1 |
ROGLIČ Primož
|
Team Jumbo-Visma | 200 | 4:54:26 |
2 |
ALMEIDA João
|
Deceuninck – Quick Step | 150 | 0:03 |
3 |
WOODS Michael
|
Israel Start-Up Nation | 125 | 0:05 |
4 |
YATES Adam
|
INEOS Grenadiers | 100 | 0:10 |
5 |
EVENEPOEL Remco
|
Deceuninck – Quick Step | 85 | 0:28 |
6 |
MARTIN Dan
|
Israel Start-Up Nation | 70 | 1:23 |
7 |
MOLLEMA Bauke
|
Trek – Segafredo | 60 | 1:45 |
8 |
ULISSI Diego
|
UAE-Team Emirates | 50 | 1:46 |
9 |
HERMANS Ben
|
Israel Start-Up Nation | 40 | 1:50 |
10 |
QUINTANA Nairo
|
Team Arkéa Samsic | 35 | 1:59 |
11 |
DE MARCHI Alessandro
|
Israel Start-Up Nation | 30 | 2:05 |
12 |
VINGEGAARD Jonas
|
Team Jumbo-Visma | 25 | 2:09 |
13 |
SCARONI Cristian
|
Gazprom – RusVelo | 20 | ,, |
14 |
POZZOVIVO Domenico
|
Team Qhubeka NextHash | 15 | 2:11 |
15 |
KRUIJSWIJK Steven
|
Team Jumbo-Visma | 10 | 2:15 |
16 |
CRAS Steff
|
Lotto Soudal | 5 | 2:23 |
17 |
SIVAKOV Pavel
|
INEOS Grenadiers | 5 | 2:46 |
18 |
CHAMPOUSSIN Clément
|
AG2R Citroën Team | 5 | 3:08 |
19 |
ALEOTTI Giovanni
|
BORA – hansgrohe | 5 | 3:59 |
20 |
POWLESS Neilson
|
EF Education – Nippo | 5 | 4:23 |
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