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ベルギーのシュヘルデプライス スプリンターのためのクラシックを制したライダーは誰か?

海外情報
Photo credit: *Lie ... on & off ... too busy ! on VisualHunt
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昨年はコロナ対策で、17.3kmの周回コースで行われたシュヘルデプライス(Scheldeprijs)。

今年は、例年のコースに戻ってオランダからスタートする。昨年は、マーク・カヴェンディシュが逃げに乗りカレブ・ユアンが勝利。

全くの平坦路だが、前日のプレゼンテーションが中止になるほどの悪天候。気温も6度で風も強く、とても厳しいベルギーのレースとなりそうだ。

スプリンターのための非公式世界選手権とも言われているけど、悪天候のためにスプリントにならない展開となると面白いのだけど。

 

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テルネーゼン~スコーテン 194.2km

コースマップ photo scheldeprijs.be

 

108回目の開催となるシュヘルデプライスは、フランダースクラシックが主催する最も古いクラシックで1907年から始まっている。

比較すると、ロンド・ファン・フラーンデレンは1913年、ヘント〜ウェヴェルヘムは1934年から開催されている。その他のフランダースクラシックが主催するレースは第2次世界大戦以降に始まっている。

レースの高低差はほぼないので、マップだけ紹介。

スタート地点は、オランダ南西部のゼーラント州、ゼーウス・フラーンデレン地域の中部に位置するテルネーゼンから。市庁舎前の広場からではなく、化学工場DOWの近くからスタート。

コロナなので安全のためスポーツ省、警察によって設定された厳しい条件をクリアーしている。最後はベルギーのスコーテンで4周回のローカルラップで終了する。

 

優勝候補

 

何と言ってもウルフパックがレースを作るのではないかな。風も強いと予測されており、厳しいレースほど力を発揮するチームだ。

 

Deceuninck – Quick Step
スタートリスト
  • 51 サム・ベネット
  • 52 シェーン・アーチボルト
  • 53 イーリョ・ケイセ
  • 54 ミケル・モルコフ
  • 55 フロリアン・セネシャル
  • 56 ベルト・ファンレルベルフ
  • 57 マーク・カヴェンディシュ

過去3度優勝しているマーク・カヴェンディシュは最後まで残れるかな。サム・ベネットの最後の発射台は、いつも通りミケル・モルコフだろう。

 

その他の候補を簡単にあげておくと

  • パスカル・アッカーマン( BORA – hansgrohe)
  • ジャスパー・フィリップセン、ティム・メイリエ(Alpecin-Fenix)
  • ジャコモ・ニッツォーロ(Team Qhubeka ASSOS)
  • エリア・ヴィヴィアーニ(Cofidis, Solutions Crédits)
  • ケース・ボル(Team DSM)
  • アレクサンダー・クリストフ(UAE-Team Emirates)

昨年優勝のカレブ・ユアンは参加しない。昨年は短縮された周回コースだったので、本物のシュヘルデプライスではないと語っており、ジョン・デゲンコルプに任せる予定だ。

また、ナセル・ブアニ(Bahrain – Victorious)も出場取りやめとなっている。これは、人種虐待の心理的影響があるためだ。これについては別記事で紹介するかも。

さらに、アルノー・デマールは、Groupama – FDJのチームメイトからコロナが発生したためチームごと撤退している。これも残念。

 

13人の逃げ

photo Tiz-cyclingストリーミング 以下同様

スタート直後からサム・ベネットが乗った13人の逃げが発生している。最初はマーク・カヴェンディシュも入っていたけど、カヴは第2集団に降りている。

後続は15人。残り78kmで第2集団と14秒差なので、これは一つにまとまるだろう。

 

やはり、第2集団は残り70kmで追いついた。クイックステップは5人いる。28人もいたらペースは落ちない。

 

残り63kmから始まる500mの石畳ではクイックステップ先頭でひた走る。メイン集団とは2分13秒と少しずつ離れており、これは決まりそうな感じだ。

クイックステップ5人にBORAが5人。サム・ベネットとパスカル・アッカーマンが乗っている。

後ろにはエリア・ヴィヴィアーニが取り残されている。

 

残り34kmで2分8秒のタイム差。最後尾はベルギーチャンピオンジャージのドリース・デポンド。Alpecin-Fenixは、ティム・メイリエはいないがジャスパー・フィリップセンとジョナス・リカールトの3人が乗っている。十分スプリント勝利が狙えるだろう。

後ろはコフィディスがエリア・ヴィヴィアーニのために引いている。

 

すでに先頭集団は最後のローカルラップ4周に突入している。残り21kmでメイン集団とのタイム差は1分42秒となっている。追いつかれることはないだろう。

 

ドリース・デポンドはウインドブレーカーを脱ぐのに手間取る。かなり風があるようだ。

 

残り8km。メイン集団はコフィディスのアシストが全員力尽きてしまい、今はUAEが引いている。だが、追いつくことはない。

 

クイックステップの並びとしては、サム・ベネットがマーク・カヴェンディシュを引いている。だけど、まさかカブが最後のスプリントを狙うことはないだろう。

 

ラスト1.5kmだ。

 

お~、ゴール手前でクイックステップの列車に並びかけたのはAlpecin-Fenixのトレインだ。ドリース・デポンドが引いたあとに、ジョナス・リカールトがジャスパー・フィリップセンを引く。

 

ゴール前、最後までマーク・カヴェンディシュがサム・ベネットの後ろだ。だが、最初にゴールしたのは~。

 

なんと、ジャスパー・フィリップセンだ~。追い込む、サム・ベネットをまくらせなかった。

3位には、サム・ベネットの後ろにいたマーク・カヴェンディシュ。

クイックステップはマーク・カヴェンディシュで最後に勝負するつもりだったようだが、マーク・カヴェンディシュはまくれる位置にいなかった。

ジャスパー・フィリップセンはAlpecin-Fenixに移籍しての初勝利。またも、ワールドチームを破るのだから、凄いプロチームだ。

 

こちらハイライト動画 ゴールを詳しく解説してくれている。

 

リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1  PHILIPSEN Jasper Alpecin-Fenix 200 125 4:03:30
2  BENNETT Sam Deceuninck – Quick Step 150 85 ,,
3  CAVENDISH Mark Deceuninck – Quick Step 125 60 ,,
4  VAN POPPEL Danny Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 100 50 ,,
5  RUSSO Clément Team Arkéa Samsic 85 45 ,,
6  ACKERMANN Pascal BORA – hansgrohe 70 40 ,,
7  MOZZATO Luca B&B Hotels p/b KTM 60 35 ,,
8  NIZZOLO Giacomo Team Qhubeka ASSOS 50 30 ,,
9  SARREAU Marc AG2R Citroën Team 40 26 ,,
10  VAN GESTEL Dries Team Total Direct Energie 35 22 ,,

 

 

 

 

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