昨夜のブエルタ・ブルゴスは日本時間午後10時に始まり12時までには終わるという理想的なレース時間。
10時にストリーミングが始まった時には、すでに残り75km。4人が逃げている展開だったが、彼らも時速50km/h前後で進んでいる。
逃げをつぶしてからのも中々オモシロイ展開を見せてくれました。
Stage 1 » Catedral de Burgos › Mirador del Castillo (157k)
ブルゴス大聖堂の前からスタート。最初のカテゴリーはAlto de Altoteroに上る登坂距離8.4kmで平均勾配5.97%の登り。
その後は、やや下り勾配でとても速いレース展開。集団で進むかと思われたのですが~。
レースはコロナ陽性反応をしたイタマル・アインホルンに直接接触したゴールド・シュタインがレースをスタートしなかった。アレックス・ダウセットもコロナ検査が遅れて結果が出ていなかったので、レース出場を辞退している。
4人の逃げは良く逃げた
逃げていたのは4人
- Jetse Bol (Burgos-BH)
- Gotzon Martin (Euskaltel-Euskdadi)
- Kiko Galván Fernández (Kern Pharma)
- Diego Pablo Sevilla (Kometa Xstra)
映像が始まった時には、すでに山岳も越えていて50km/hオーバーで4人で全開で回していた。
まあ、スペインのチームは地元なのでアピールしないといけないですからね。
ラスト55kmで起きてしまった集団落車で2人が起き上がれない。
一人は、イネオスのセルジオ・ヘナオ。左肩を脱臼。
もう一人は、Team Jumbo-VismaのGijs Leemreize。開発チームから7月24日にワールドツアーチームに昇格したばかり。彼は左手の指を裂傷して手術を受けている。
一部情報によると、指を一部切断というニュースもあり心配だ。
Jumbo-Vismaはジョージ・ベネットも落車に巻き込まれていたが、こちらはちゃんと集団復帰。13位でゴールしている。
4人の逃げは、残り38.8kmで捕まった。左側にいるのが逃げの4人。右側はクイックステップが攻撃に出る所。
これは作戦だったようで、短い登りでなんと、レムコがアタック!
レムコの快調なソロアタック!
残り35kmあるけど、ソロアタックであっという間に40秒のタイム差を稼ぎ出す。レムコが乗っているのはTARMAC SL7だ。
これはヤバいと、モビスターが先頭に出て集団牽引。
モビスターはアレハンドロ・バルベルデにエンリク・マス、マルク・ソレルといった誰がリーダーだかわからないカルテット態勢で出ているので必死だ。
地元スペインですから、なんとしても上位に入らねば。
レムコはクラウチングスタイルで70km/hで進む。
タイム差が20秒を切ってきた所で、足を止めて集団に戻ることを選択。さすがに最後までは行きませんでしたね。
だけど、エースで望んでいるのにアタックをぶちかますとは流石レムコ。見せてくれました~。
アタックしなかったら、ゴール前の登りで良いところが見せれたはずですけど、そこはレムコですからね。果敢にゴールを目指して走る姿はカッコイイ!
レムコが捕まると、Burgos-BHのウィル・シュミットがアタック。消滅したカチューシャ・アルペシンの生き残りですね。
彼も20秒以上稼ぎ出すけれども、集団に捕まってしまう。結構目一杯の漕ぎ方に見えていた。
ゴールが近くなると前に出てきたのはイネオス。カラパスを4番手につけて前をキープして落車をふせぐ。
ゴール近くで登りが始まると、ペースアップ。残り800mでアタックをかけたのは、フェリックス・グロスシャルトナー(BORA – hansgrohe)。
なんと、残りを後続に追いつかれることなくゴールまで駆け抜けた。
超ハッピーだよ。昨日パルクールをチェックしたんだけど、僕にとっては悪くないフィニッシュだとわかっていた。
チームのおかげで、登り始めの最後のコーナーの完璧なポジションに連れて行ってくれたと言わなければならない。
それで、速度が少し止まったような感じだったので、フルガスにして走った。追いかけてくるよりも、前に出たほうがいいんだよ。
フェリックス・グロスシャルトナーはこれで3勝目。2位以下に8秒の差をつけてリーダーとなった。
いや~、久々に面白い展開のレースを見ることが出来て満足でございます。今晩のレースも12時まで終わると助かるのだけど、どうかな。
BORAとDeceuninck – Quick Stepは、スペシャライズドTARMAC SL7に乗っているので、そこも注目したいですね。
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