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トーン・アールツ、シクロクロス復帰は12月か? ロードで見せた「スプリント力」の行方

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Lotto Intermarchéでロードレースに本格参戦したトーン・アールツに、思わぬ足止めとなる負傷が起きた。

8月のツアー・オブ・デンマーク最終ステージで膝を骨折し、手術を受けたものの、その後の合併症によって2度目の手術も必要となった。

当初はシクロクロスシーズンへの影響を限定的に抑えられる可能性もあったが、現在の見通しでは開幕から2~3カ月を欠場することが決定的となっている。復帰時期として浮上しているのは12月中旬だ。

欧州王者として新たなシクロクロスシーズンを迎えるはずだったアールツにとって、これは大きな痛手となる。一方で、2026年のロードレースでは、シクロクロス選手として知られてきた彼が、スプリンターとしての可能性も強く印象づけた。

 

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シクロクロス復帰は12月中旬の可能性

 
 
 
 
 
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アールツは8月上旬のツアー・オブ・デンマーク最終ステージで膝を骨折した。この負傷によってロードシーズンを終えることになり、その後手術を受けたが、合併症によって追加の手術も必要となっている。

 

当初はシクロクロスシーズンへの影響が限定的になることも期待されていた。しかし、現在はシーズン序盤の1~2カ月ではなく、最初の2~3カ月を欠場する見通しとなっている。

アールツが所属するシクロクロスチームのスポーツマネージャー、バルト・フェルシューレンは、復帰時期として12月中旬ごろを可能性の一つとして挙げている。ただし、チームは復帰を急がせる考えはなく、最優先するのは完全な回復だとしている。

2026年のアールツはシクロクロスだけでなく、ロードでも大きな飛躍を見せていただけに、ロードとクロスの両方で活躍するシーズンを期待していたファンにとっても残念なニュースとなった。

 

2025年に始まったロードへの挑戦

 
 
 
 
 
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アールツのロードへの本格的な挑戦は、2025年に始まった。

2025年5月、Lottoのロード部門にtrainee(研修生)として加わると、シクロクロス選手としては新鮮な環境でロードレースに挑戦。チームのスプリントトレインに入り、ミラン・メンテンを5位へ導くなど、これまでとは異なる役割も経験した。

そして2026年にはLotto Intermarchéの一員としてロードに本格参戦。クラシックやステージレースを経験しながら、次第にその能力を結果という形で示していった。

もともとシクロクロスでは高い出力と爆発的な加速を武器としてきたアールツだが、ロードでもその特徴が生かされる場面が増えていった。

 

ジロ・デ・イタリアで見せた強烈なスプリント

 

その才能が最も鮮明に表れたのが、2026年のジロ・デ・イタリアだった。

第12ステージでは、アレック・セガートに続く2位でフィニッシュ。アールツ自身も「勝てると思っていた」と振り返るほど、最後のスプリントには手応えを感じていた。

さらに最終第21ステージのローマでは、集団スプリントで9位に入った。

この結果は、単なる一度の好走ではないことを示している。ジロでは平坦ステージだけでなく、逃げや起伏のある展開にも対応しながら、最後にスプリントで上位へ食い込む力を見せた。最終的に総合58位、ポイント賞22位でジロを終えている。

 

ツアー・オブ・デンマークでもスプリント力を証明

 
 
 
 
 
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ジロでの2位だけではない。

2026年のツアー・オブ・デンマークでは、第2ステージで3位、第4ステージで7位を記録。さらに負傷する直前まで、ロード選手として着実に存在感を高めていた。

特に第2ステージの3位は、ロードでのスプリント能力を改めて印象づける結果だった。

シクロクロスでは、短時間で一気にスピードを引き上げる爆発的な加速が重要になる。ロードのスプリントとシクロクロスのスタートにはもちろん違いがあるものの、アールツが持つ強烈な初速や高い瞬発力は、ロードでの集団スプリントでも武器になっているように見える。

 

ティム・メルリエとも重なる「爆発力」

 

シクロクロス出身のロードスプリンターという点では、Soudal – Quick Stepのティム・メルリエも思い浮かぶ。

メルリエもシクロクロスで培った爆発的な加速力をロードのスプリントに生かしてきた選手の一人だ。2026 ツール・ド・フランスでも、集団スプリントで圧倒的なスピードを見せている。

もちろん、アールツを現時点でメルリエと同じタイプのスプリンターと見るのは早い。しかし、シクロクロスで鍛え上げた瞬発力がロードでも結果につながるという点では、興味深い共通点がある。

アールツの場合、ロードでのキャリアはまだ発展途上だ。2025年に挑戦を始め、2026年にはジロで2位、ツアー・オブ・デンマークで3位と、すでにその可能性を示している。

 

クロスが最優先だからこそ待たれる復帰

 
 
 
 
 
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ロードでこれだけの結果を残した一方で、アールツにとってシクロクロスは依然として重要な存在だ。

しかし、今季のシクロクロス復帰には大きな試練が待っている。

8月のツアー・オブ・デンマーク最終ステージで転倒し、膝蓋骨と手首を負傷。手術を受けたものの、その約2週間後に術後の膝に感染症が発生し、再び手術を受けることになった。この感染症による合併症が回復を大きく遅らせ、現在もリハビリが続いている。

事故から約10週間が経過した現在も、アールツはまだ自転車に乗ることができず、週6日、理学療法士のもとやプールでリハビリに取り組んでいる。本人も「完全な回復が第一」としており、復帰時期を具体的には設定していない。

それでも、アールツは今季のシクロクロス世界選手権を諦めてはいない。開催地はベルギー・オーステンデ。2021年には同じコースで世界選手権銅メダルを獲得しており、地元ベルギーで再び世界選手権を走ることを目標にしている。

ロードでは、シクロクロスで培った爆発的な加速力を生かしてジロ・デ・イタリアでステージ2位という結果を残した。今度は、そのロードでの成長を携えてシクロクロスへ戻ることができるのか。

 

そしてロードでは、すでにスプリントという新たな武器を見せ始めた。

シクロクロスで培った爆発的な加速力がロードでも通用することを証明し始めたアールツ。

まずは膝の完全回復が最優先だが、再びレースに戻ってきたとき、ロードで開花したスプリント力がシクロクロスにもどのように生かされるのかにも注目したい。

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