ツール・オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ第7ステージは、序盤から波乱の展開となった。
路面状況の悪さにより2級山岳ロザレンスの頂上でストップ。下りはニュートラルとなっていた。その後、先導走行が解除された直後、今大会で総合上位を争っていた19歳の新星ポール・セイシャスが激しく落車してしまった。
その場に3分横たわっていた。レースは終わったと思ったのだけど、Decathlon CMA CGM Teamのチームメイトたちは彼を集団に復帰させるべく、約60kmにも及ぶ決死の追走に死力を尽くした。限界を超えたチームの絆と、過酷な1日の全貌に迫る。
時速70km/hでの落車
🇫🇷 Paul Seixas est reparti après sa chute, accompagné par ses coéquipiers. Ils comptent un peu plus de 3 minutes de retard sur le peloton.
Paul Seixas is back on the road after his crash, accompanied by his teammates. They are now just over 3 minutes behind the peloton. 🚴♂️… pic.twitter.com/638sSmmosd
— Tour Auvergne-Rhône-Alpes (@tourauverhalpes) June 13, 2026
主催者は最初から2級山岳ロザレンスの下りは危険とXで投稿していた。レースは予定どおり頂上でストップし、しばらくニュートラル走行。
ポール・セイシャスの落車はその後だ。以下のコメントでも砂利があったと言っているので、もっとニュートラルの区間を伸ばしておいたほうが良かったのだ。
70km/hで走っていて、砂利があったら落車をさけるのは難しい。他に落車しなかったのが不幸中の幸いではあるけれど。
私たちは落車の瞬間を映像で確認できなかったのですが、一体何が起きたのでしょうか?
単純に僕が愚かなミスをしたんだ。完全に僕の責任で、周りにいた選手たちには謝りたい。巻き添えで落車させていたかもしれないからね。
コーナーに突っ込みすぎた。無理なくポジションを稼ごうとしたが、リスクを冒さずに戦略を立てることはできない。リスクを取りすぎた。
なんとか立て直したんだけど、砂利のある溝にタイヤを取られて、道路の左側に砂利があり、タイヤが滑ってしまった。アスファルトの上を20mか、30m滑ってしまった。手と、そう…実際には全身で滑った。脇腹もね。
今日僕を救ってくれたのはグローブだ。グローブはしていたが、手はひどく傷ついていた。グローブをしていなければ、もう出発することはできなかっただろう。
フィニッシュ後には多くの感情が溢れていました。最後まで走り抜いたことに、ご自身でも誇りを感じていますか?
最大で4分近く遅れて、もう今日は終わりだ、家に帰って出直そうと思った瞬間もあった。でも、チームメイトたちが僕を見捨てずに信じられないような仕事をしてくれた。
彼らが犠牲になって引っ張ってくれたから、最後の山で遅れるかもしれないと分かっていても、もう自分だけのことなんて考えられなかった。
応援してくれるみんなと、チームのために限界まで戦い続けるしかなかったんだ。今日は自分のしたミスは全く誇れないけど、チームメイトたちのことは心の底から誇りに思うよ。
チームの献身的な力
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最終的にレオ・ビジューが最後の牽引役となり、決死の追走によってポール・セイシャスはメイン集団への復帰を果たした。
最後の超級山岳グラン・コロンビエの登坂では力尽き、トップから1分21秒差でのフィニッシュとなったが、総合成績での被害をこのタイム差のみに食い止めたのは、間違いなくチーム全員の力だった。

レオ・ビジュー Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット
一方で、落車直後のプロトンの動きについて、最後まで彼を引き上げたレオ・ビジューは複雑な心境を覗かせている。通常、有力選手が不慮の事故に見舞われた際はペースを緩める暗黙の了解が存在することが多いが、今回は違った。
「何度も言ってきたように、スポーツマンシップに反する行為だ。どのチームも全力で走り始めた。不思議なことに、今日は誰もがステージ優勝を狙っていたのに、昨日は誰もそうではなかった。まあ、そういうこともあるさ。明日のステージ展開を見てみよう。」
みんな間違いなくペースを上げていたはずだと言っている。
若きエースのミス、他チームの容赦ないペースアップ、そして限界を超えて仲間を救い出したDecathlon CMA CGM Teamの献身。第7ステージは、ロードレースの残酷さと美しさが凝縮された1日となった。
「今日自分が犯したミスを誇りに思うことはできないが、チームメイトたちのことは本当に誇りに思う」
セイシャスが最後に残したこの言葉が、極限状態で結ばれたチームの強い絆を何よりも雄弁に物語っている。



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