波乱の展開となった今年のオンループ・ヘットニュースブラッドだけど、激しい優勝争いの裏側で、ベルギーのロードレース文化の温かさを象徴するような、ちょっとした珍事が起きていた。
主役となったのは、EF Education-EasyPostに所属する21歳の英国人ネオプロ、ノア・ホブズ。
初めてのオンループで機材トラブルに見舞われ、なんとコース上で完全に迷子になってしまった彼。途方に暮れる若きレーサーを救ったのは、一人の地元サイクリングファンだった。
ゴールまでエスコート
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ネオプロとして初めて挑んだオンループ・ヘットニュースブラッドですが、レースの裏側で思わぬハプニングに見舞われてしまったそうですね。一体何があったのでしょうか?
本当に散々だったよ。レース途中でパンクに見舞われて、さらに前輪が破損するという不運が重なってしまったんだ。
集団からは完全に遅れてしまい、サポートカーも通り過ぎてしまった。気がついたら、フランドルの複雑な農道にたった一人で取り残されていたんだ。
プロのレースとはいえ、コースを外れれば目印のない田舎道ですよね。
その通りだよ。自分がどこにいるのか全く分からなくなってしまって、完全に迷子になってしまったんだ。どうやって帰ればいいのか分からず、本当に途方に暮れていたよ。
そこで、思わぬ「救世主」が現れたと聞きました。
そうなんだ!レース観戦に来ていた地元のサイクリングファンの男性が、道端で困り果てている僕を見かねて声をかけてくれた。
そしてなんと、自分の車に僕を乗せて、フィニッシュ地点のニノーヴまで送り届けてくれたんだよ。冗談抜きで、あの親切な彼がいなかったら、僕は今でもベルギーのどこかを彷徨っていただろうね(笑)。
EF Education-EasyPostのチーム公式SNSでも、このエピソードを「これだからベルギーのレースは最高だ」と紹介し、彼に感謝を捧げていましたね。
僕も全く同じ気持ちだよ。フランドルの石畳や急坂の洗礼は本当に厳しかった。
けれど、同時にベルギーのファンがどれだけ深く自転車競技を愛していて、温かい人たちなのかを身をもって体験することができた。僕を救ってくれた「新しい親友」には、改めて心から感謝を伝えたいね!
ノア・ホブズは21歳でスプリンター。さすがに石畳の洗礼は厳しかった様子。
ツールみたいに広い道路で行われるレースばかりでない。とくにベルギーのレースは住宅街の細い道を通ったり、人の通らない石畳の上りを走ったりなので、観客がいなくなったら、本当に分かれ道ではわからなくなるんでしょうね。
無事に帰れて良かった。



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