シクロクロスライダーからロードに転身したティモ・キーリッヒ。2026年シーズンはAlpecin-Premier TechからTeam Visma | Lease a Bikeに移籍をしている。
長年マチュー・ファンデルプールと共に走り、今度は最大のライバルであるワウト・ファンアールトのチームメイトとなった彼に対し、「マチューの秘密をワウトにすべて教えるのか?」という冗談交じりの質問が飛んだ。
ティモ・キーリッヒは、新天地でどのような役割を担うのか。2大巨星の比較や、春のクラシックでの立ち回り、そしてヨナス・ヴィンゲゴーをアシストするジロ・デ・イタリアに向けた野望など、キーリッヒが胸の内を赤裸々に語っている。
マチューの秘密を知るキーリッヒ、新天地Vismaを語る
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Team Visma | Lease a Bikeへようこそ。早速ですが、ワウト・ファンアールトのために、マチュー・ファンデルプールの秘密をすべて教えるつもりですか?(笑)
(笑いながら)そうだね……でも、教えるほどの秘密はそんなにないと思いますよ。
ただ、自分のキャリアを振り返ったとき、おそらく現在のロードレース界における2大巨星の両方と同じチームで走れたというのは、かなりユニークなことだよね。将来、誇りに思える素晴らしい経験になるだろうね。
ここ数年で素晴らしい成長を遂げていますが、この新しいチームでさらにどのような飛躍を期待していますか?
シクロクロスのアンダーカテゴリーで走っていた頃、ロードレースでここまでやれるとは想像もしていなかった。すでに自分が思っていた以上のものを達成できていると感じている。
ただ、毎年クラシック戦線やグランツールで少しずつステップアップして、強くなっていきたいですね。現在27歳だし、これから最高の数年間がやってくると信じているんだ。
チームからはディラン・ファンバーレやティシュ・ベノートといった選手が抜けました。あなたがワウト・ファンアールトに次ぐ、クラシックでの「ナンバー2」になるのでしょうか?
いや、クリストフ・ラポルトなどもいるし、僕の前にいるリーダー格の選手はまだ何人もいますよ。チームは決して弱体化したわけではなく、若返りを図ったのだと思う。
他チームへ移籍した選手たちの穴を、新しく加わった若い選手たちが埋め、新たなエネルギーをもたらしてくれるはずだ。
では、今年の春のクラシックでは具体的にどのような役割を担うことになりますか?
Alpecin時代とよく似た役割になるだろうね。主に位置取りだね。勝負どころのプレ・ファイナルでチームを良い位置に引き上げること。
後方から無駄な足を使って追い上げるのではなく、常に集団の前方でレースを展開できるようにするのが僕の仕事だ。これはリーダー達にとっても、僕自身にとっても良いポジションを保つことに繋がる。
ここ数年はマチューと共に働き、今はワウトと1ヶ月ほど過ごしました。この2人に違いはありますか?
うーん……どちらも「勝ちたい」という執念、勝利への原動力が信じられないほど大きい。そこは2人に共通して見られる特徴だ。
もちろん、マチューのすべてを深く知っているわけではないけど、2人とも信じられないほどハードワークをこなしている。そして、出場するすべてのレースで勝つことを目標にしているんだ。だからこそ、彼らはこの世代のトップレーサーなんだ。
そうした野心的な選手たちに囲まれることで、あなた自身もより速く走れるようになりますか?
常にベストを尽くして最高の結果を出そうと努力しているが、周りの人間が同じメンタリティを持っているというのは本当に素晴らしい環境だ。
スタッフも、選手も、チーム全体が同じ野心を持っている。それが全員をさらに上のレベルに引き上げてくれるんだ。この環境の一部になれるのは嬉しいね。
ジロ・デ・イタリアでの役割についても教えてください。そこでも位置取りがメインですか?
そうです、主にヨナス・ヴィンゲゴーのための位置取りになる。彼は総合エースとしてジロに出場しますからね。
去年までのスプリントのリードアウトとは全く違う役割になる。フィニッシュ地点よりずっと手前で、集団を牽引したり、彼を安全な位置に運んだりする仕事がメインになるだろう。
フィニッシュより手前で仕事が終わるということは、あなた自身スプリント力がありますが、どこかのステージで自分自身のチャンスを狙うことは考えていますか?
僕の最優先の仕事はヨナスとチームのためのアシストだ。自分自身のチャンスについては、まだチームと具体的に話していないし、正直なところ期待もしていない。
ジロで総合優勝を果たすことは、僕がステージでスプリントに挑むことよりも遥かに価値が高く、重要な目標だから。ヨナスと一緒にジロを勝つこと。それが僕の目標であり、自分の役割を全力で全うするつもりだ。
最後に、あなたにとってグランツールでの総合優勝を狙うチームに入るというのは初めての経験ですが、どんな気持ちですか?
すごく楽しみにしている。チームと契約の話し合いをしたときも、それが一番のモチベーションだった。今まで経験したことがなかったからね。
将来的にツール・ド・フランスの優勝を狙うようなチームの一員になれるというのは、ロードレースにおいて最も大きなことだし、いつか必ず経験してみたいと思っていたことだった。総合優勝を成し遂げるチームの一員になれるというのは、本当にユニークで特別な経験になるはずだ。


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