ワウト・ファンアールトは装備テストのためにパリ~ルーベを試走。今度はタデイ・ポガチャルもコースを試走したというニュースが入ってきた。
2026 ツール・ド・フランスのコースに石畳はないはず。タデイ・ポガチャルが目撃された場所は、クラシックの女王「パリ〜ルーベ」の勝負どころ、あの悪名高きカルフール・ド・ラルブルだ。
この時期に走るということは….。
本気の真冬の石畳偵察
Tadej Pogačar spotted on a Roubaix recon today. 🪨 pic.twitter.com/56vasTceHW
— Lukáš Ronald Lukács (@lucasaganronald) December 9, 2025
フランスの地元紙『La Voix du Nord』が報じたところによると、ポガチャルはチームメイトのティム・ウェレンスらを伴い、泥と寒さに包まれたパヴェ区間を入念に試走したと。
通常、春のクラシックに向けた試走はレース直前の3月や4月に行われるのが通例。2025年にタデイ・ポガチャルは2月に試走している。
この時期、しかもリスクの高い濡れた石畳を走ることは、常識外れの行動とも言える。 しかし、この「常識外れ」こそが、ポガチャルがこのレースを本気で勝ちに来ている何よりの証拠。
パリ~ルーベはタデイ・ポガチャルの5大モニュメント制覇達成のための壁とされている。
- ミラノ〜サンレモ: 未勝利(最高3位)
- ロンド・ファン・フラーンデレン: 2023・2025年 制覇済み
- パリ〜ルーベ: 2025年 2位
- リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ : 2021・2024・2025年制覇済み
- イル・ロンバルディア : 2021・2022・2023・2024・2025年制覇済み
軽量なクライマーやオールラウンダーにとって、平坦で荒れた石畳が延々と続くルーベは体重が軽すぎて弾かれる。パワーウェイトレシオより絶対的なパワーが物を言うため不利なレース。
かつてツール・ド・フランスの覇者がルーベを勝つことは不可能に近いと言われてきた。 しかし、この時期からの現地入りは、単なるコースの確認ではないはず。
機材のセッティング、タイヤの空気圧、そして自身の身体が石畳の衝撃にどう反応するかを、シーズンが本格化する前に徹底的に叩き込もうとしていることの表れだ。
すでに2025年にはマチュー・ファンデルプールとランデブーして逃げて、落車さえなければ勝負はわからなかった。
2026年、歴史が動くかのか。現地で目撃されたポガチャルは、寒さの中でも軽快にペダルを回していたといわれている。
メルクス以来の伝説へ。 カンニバルポガチャルの食指は、間違いなく北の地獄へと伸びている。







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