オスカー・オンリーは、2027年末までTeam Picnic PostNLとの契約が残っているのだけど、どうやら来シーズン移籍となるかもしれない。
オスカー・オンリー自身が、2026年も残留するかどうかについて明言を避け、去就が不透明であることを認めているからだ。
15チームからオファー
Signing 🏴 Oscar Onley would give Ineos a narrative again
Analysis by ✍️ Barry Ryan 👇
📰 https://t.co/3LWyngc1EF📸 Cor Vos pic.twitter.com/tN669nYOw5
— Domestique (@Domestique___) December 6, 2025
オスカー・オンリーが注目されるきっかけとなったのは、2022 CROレース第3ステージの登りゴールだ。最後の登りで先頭にたってゴールを目指す。
ツール覇者のヨナス・ヴィンゲゴーが渾身のスパートを見せたが、最後まで追いすがったのがオスカー・オンリーだ。ここでは僅差の2位。
一度ならば、ステージの中であることだ。だが、2022 CROレースのクイーンステージ第5ステージでも再びヨナス・ヴィンゲゴーを追い詰める。
登りの周回コースでは、ヨナス・ヴィンゲゴーとトップを争い、最後のゴールも僅差での2位。ツール覇者の一流クライマーである、ヨナス・ヴィンゲゴーをここまで追い込む走りを見せたのだ。
しかし、オスカー・オンリーは一気に花開くことはなかった。何度も落車で鎖骨を骨折したりした。
だが2025年に完全復活。
- UAEツアー総合5位
- イツリア・バスクカントリー 総合9位
- リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ 12位
- ツール・ド・ロマンディ 総合16位
- ツール・ド・スイス 総合3位
そして、迎えた2025年ツール・ド・フランスは、ロマン・バルデに代わってエースナンバー。オスカー・オンリーの真価は、長い山岳ステージで遺憾なく発揮された。
特に注目したいのは、クイーンステージとなった第18ステージだ。ここで2度目のアタックをかけたヨナス・ヴィンゲゴーの引きにオスカー・オンリーはついていったのだ。
このツール以外でも、ヨナス・ヴィンゲゴー、タデイ・ポガチャルについていけるライダーはいない。無理をしてついていくと火傷するのだ。
その良い例は、2024 ジロ・デ・イタリア第2ステージでタデイ・ポガチャルのアタックに追従しようとしたTeam Jayco AlUlaのベン・オコナーだ。わずかにつけていたけれど、その後大失速している。
彼は、「太陽に近づきすぎると刺される」というコメントをしている。
オスカー・オンリーは、このツールで堅実な走りをみせ、自身も考えていなかった総合4位という好成績をあげることに成功した。
オスカー・オンリーはオーストラリアでトレーニングを行っていたが、チームの合宿に参加するために欧州へ戻る予定。しかし、来季の確定的なことはまだ「宙に浮いている」状態。
オスカー・オンリーのコメント
今のところは、そうだね(残る予定だ)。どうなるか見てみよう。でも、ああ、まだ少し状況は宙に浮いているところがあるんだ。
ツールで4位になった後だから、僕への関心が高まるのは当然のことだと思う。たしか、およそ15チームが僕のマネージャーやチームに直接問い合わせてきたと思うよ。
今年僕が成し遂げたことを、最大限に生かさなければならないとも思っている。でも、うん、現時点ではあまり多くのことは言えないな。
来季のレーススケジュールについて、正直なところ、来年のツアー・ダウンアンダー以外のカレンダーについてはまだ話していないんだ。それは来週、チームキャンプに行った時に話すことになると思う。
チームのキャンプに行くということは来シーズンの移籍はないのかな。噂では INEOS Grenadiersが狙っているというけれど、どうなるだろう。







コメント