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Campagnoloから9Tスプロケット搭載のワイヤレス電動 Super Record X

機材情報
Image credit: chan
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イタリアのコンポーネントメーカー、Campagnoloが、グラベルとオールロード向けに、フラッグシップモデルを拡張したワイヤレス電子制御の13速グループセットSuper Record Xを発表した。

ロードレースシーンでの使用を想定したSuper Record 13速グループセットをベースに、オフロードでの過酷な要求に応えるための技術が凝縮されている。

 

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Super Record X

 

Super Record Xの最大の特徴は、電子制御かつ13速。さらに、Campagnoloは世界初となる最小9T(9歯)のリアスプロケットを採用したワイドレンジカセット(9-42Tと10-48Tの2種類)をラインナップした。

  • 9Tスプロケット: Campagnoloがこの9Tを導入したことは、事実上、競技ルールの制約に対する挑戦的なアプローチと見なされている。

  • 圧倒的なギアレンジ: 1x(シングルチェーンリング)構成でありながら、9Tの採用により広大なギア比を実現し、高速域から急坂まで、あらゆるグラベルニーズに対応

  • N3Wフリーハブ標準: カセットは、Campagnolo独自のN3W(Next 3 Ways)フリーハブボディに対応

 

Nano Clutch搭載リアディレイラー

 

Campagnoloは、Super Record 13プラットフォームをロード、オールロード、グラベルのすべてに対応させるため、3種類のリアディレイラーを開発。

  1.  Super Record 2x(ロード): クラッチなしのミッドケージ
  2. Super Record(オールロード 2x / ロード 1x): ロードケージを維持しつつ、Nano Clutchを追加
  3. Super Record X(グラベル 1x): ロングケージ(92.5mm)と高トルクシフトモーターを備え、Nano Clutchを搭載

 

この戦略により、ライダーは自分のライディングスタイルに合わせて、最も軽量で高性能なグループセットを選択できるようになっている。

 

Nano Clutchの詳細

グラベル用とオールロード用のディレイラーの心臓部となるのが、新開発のNano Clutch。

  • 機能: 荒れた路面やトレイルでチェーンテンションを適切に保ち、チェーン落ちを効果的に防ぐ

  • 特徴: 小型化されたクラッチは、クラッチ非搭載モデルと比較して重量増はわずか30g未満。さらに、ドライブトレインに余分な抵抗を感じさせないようにロード&TT 1x用、オールロード 2x用、グラベル 1x用でそれぞれ異なるテンションに調整されている

 

Super Record Xの主要コンポーネント

 

  • グラベル用1xカーボンクランクセット: ワイドな47.5mmチェーンラインを採用し、グラベルバイク特有の太いタイヤとのクリアランスを確保

  • 1x用左ブレーキレバー: 1x仕様では、変速機能が不要となる左側のエルゴパワーレバーから電子部品が取り除かれ、軽量化とコストダウンが図られている

  • Bora X ホイールセット: グラベル/オールロード向けに開発された、50mmハイト、内幅27mm、外幅31.5mmのエアロカーボンホイール。高い空力性能と荒れた路面での振動吸収性を両立。公称重量は1,430g

  • サテライトシフター: ShimanoやSRAMに続き、Super Record 13プラットフォーム向けに有線式のサテライトシフターがオプションとして用意され、より細やかなカスタマイズが可能に

 

Super Record Xはカンパニョーロの最上位モデルであり、その価格もハイエンド。

グループセット 価格
Super Record X 1×13 Gravel €3,375(約60万円)
Super Record 2×13 All-Road €4,370(約70万円)
Bora X ホイールセット €2,290(約40万円)
HPPMパワーメーター €1,167(約20万円)

 

Campagnoloは、Super RecordのトップエンドだけでなくChorusの廉価版も今後発表するとのこと。一気に発売となったので詳しくは公式サイトにて

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