昨晩のミラノ~トリノの最後のゴールまでの戦いは手に汗握る大接戦。見ごたえがあった。
何度もアタックをかける、ダヴィ・ゴデュ(Groupama – FDJ)も素晴らしかった。
最後は、実力者ばかりが揃った展開となったが、アレハンドロ・バルベルデは相変わらず強い。
この38歳のおじさんは疲れというのを知らないのか?
ミラノ~トリノ100回記念
今年でちょうど100回の開催となるミラノ~トリノ。
2019年のミラノ~トリノは、イタリアのピエモンテ州北部のトリノのマゼンタからバシリカ・ディ・スペルガまでの179km。昨年のエディションと同様の短いルートとなった。
150kmの平坦で速い開幕の後、最初の山岳であるBV di Superga(平均勾配9%で登坂距離4.3km)を登る。
急降下の後、レースは平均勾配9.1%で4.9 kmの登坂距離のSupergaへの最終登山で勝者が決まる。
昨年度優勝のティボー・ビノは残念ながらツール・ド・フランスでのケガで早くからシーズンを終了している。
スタート地点には、2019世界チャンピオンのマッズ・ペテルセンもいたのだがゴールすることなくリタイヤしている。多分、エースのバウケ・モレマのアシストだったんでしょうね。
レースが始まって最初の逃げが確定。
100 km al termine. 5 corridori in testa con un vantaggio di 5′: Savini, Dalla Valle, Bou, Rosskopf e Cavagna | 100 km to go. 5 riders in the lead: Savini, Dalla Valle, Bou, Rosskopf and Cavagna. Gap 5′. #MilanoTorino pic.twitter.com/yiLyJ9uZKW
— Milano-Torino (@MiTo1876) October 9, 2019
逃げの5人はラスト100kmで5分のアドバンテージを作り出す。
- Rémi Cavagna (Deceuninck – Quick-Step)
- Joey Rosskopf (CCC Team)
- Nicolas Della Valle (UAE Team Emirates),
- Daniel Savini (Bardiani-CSF)
- Joan Bou (Nippo Vini Fantini Faizanè)
レミ・カヴァニャは最後の一人になっても果敢に逃げ続けた。
「クレルモン・フェランのTGV」と呼ばれているレミ・カヴァニャ(Deceuninck-QuickStep)。
2019ブエルタ・ア・エスパーニャ第19ステージでは、26km独走して勝利した。
ツアー・オブ・カリフォルニアでも独走勝利していたが、今回は捕まってしまった。
最後の登りで決着
We are in the third hour of racing and @TeamINEOS‘ @GannaFilippo makes sure the pace is always high in the peloton as they are closing in on the breakaway.
Time: 43’50” min
Avg Speed: 46.1km/h
Max Speed: 66.0km/h
Avg Power: 340W
Max Power: 780W
Avg Cadence: 96rpm#MilanoTorino pic.twitter.com/tNRwgOSsRv— Velon CC (@VelonCC) October 9, 2019
前半は雨も降っていて厳しい走り。この時期の雨は嫌ですよね~。
集団は高速でおいかけた。捕まえる前のチーイネオスのフィリッポ・ガンナのデータでは
43分50秒でav46.1km/h ・max66.0km/h・平均出力340Wとなっている。
逃げがつかまるとチームイネオスはエガン・ベルナルのために高速で集団を牽引。
集団が絞られた状態から、最後の登坂に入る。
ラスト3kmでマイケル・ウッズがアタック!
これに、ゴルカ・イサギレ(Astana Pro Team)とジャック・ヘイグ(Mitchelton-Scott)が追いつくが、後続に追いつかれそうになると再びマイケル・ウッズがアタックをしかける。
今度は、後ろからダヴィ・ゴデュ(Groupama – FDJ)が追いついて、しばらくマイケル・ウッズと逃げる。
後方では、徐々にエース級が集まり始め、
- アレハンドロ・バルベルデ (Movistar Team)
- エガン・ベルナル (Team INEOS)
- アダム・イェーツ (Mitchelton-Scott)
が残る。
ここからのダヴィ・ゴデュ(Groupama – FDJ)のアタックが素晴らしかった。23歳の若者は何度ともなくアタックを繰り出す。
それに反応するのはマイケル・ウッズ。
ゴールまで400mを切って、最初にペースを上げたのはマイケル・ウッズ。後ろにはアレハンドロ・バルベルデがつく。
このままでは、2018年の世界選手権エリートレースと同じでバルベルデがスプリントで捲くるかと思われたが、マイケル・ウッズの加速は素晴らしかった。
マイケル・ウッズが腰を上げて、しばらくするとバルベルデは後ろを見て2位確保の道を選んだ。とても並べるスピードではないと判断したのだろう。
Rivivi le emozioni degli ultimi metri della #MilanoTorino presented by @NamedSport 2019! | Relive the latest moments of #MilanoTorino presented by #NamedSport 2019! pic.twitter.com/tC9zSyztVW
— Milano-Torino (@MiTo1876) October 9, 2019
マイケル・ウッズは嬉しいシーズン初勝利を挙げた。
ラスト4キロからの攻防は、本当に見ごたえがあった。やっぱりアタック合戦になったほうが見ていて面白い!
マイケル・ウッズは好調をアピールしており、週末のイル・ロンバルディアでも良い走りが期待出来そうだ。
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