第8ステージでは史上4回目となる二人の敢闘賞という珍しい事態が。
完全スプリンターステージで果敢に逃げに挑んだTotalEnergiesのマチュー・ブルゴドーとマテオ・ヴェルシェだ。
前回は2016 ツール・ド・フランス第16ステージでEtixx – Quick Stepのジュリアン・アラフリップとトニー・マルティンが受賞している。
今回スプリントポイントが1箇所だけ。逃げたら敢闘賞は間違いない。
第9ステージ シノン~シャトールー 174.1 km

コースマップ photo letour.fr
シャトールーは、マーク・カヴェンディシュが2008年に初優勝した町。町名看板にマーク・カヴェンディシュの名前も入っている。

コースプロフィール photo letour.fr
- スプリントポイント セリニー
スタート

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様
スタート時の4賞ジャージ着用者は
- 総合 タデイ・ポガチャル UAE Team Emirates – XRG
- ポイント賞 ジョナサン・ミラン Lidl – Trek
- 山岳賞 ティム・ウェレンス UAE Team Emirates – XRG
- 新人賞 レムコ・エヴェネプール Soudal – Quick Step
今日は0kmアタックに。
あっとジョインしたのはマチュー・ファンデルプールだ!
何故、このステージで逃げるのだろうか?
- マチュー・ファンデルプール Alpecin-Deceuninck
- ジョナス・リカールト Alpecin-Deceuninck
スプリントポイント セリニー
あ~、これが目的か~。マチュー・ファンデルプールは1位通過で20ポイント獲得。
集団もスプリントポイントに向かう。
集団はLidl – Trekのジョナサン・ミランが15ポイント獲得。
マチュー・ファンデルプールは、スプリントポイントでやめるのかと思っていたけど、まだ逃げている。明日のステージは狙わないのか?
なんとマチュー・ファンデルプールはバーチャルリーダー。
ジョアン・アルメイダが遅れている。
Intermarché – Wantyのゲオルク・ツィンマーマンが落車。
あ~、UAE Team Emirates – XRGのジョアン・アルメイダがきつい。この後リタイヤに。タデイ・ポガチャルは副官を失ってしまった。
風で集団が割れる。
なんとか追いつくか。
ワウト・ファンアールトが必死で前の集団にブリッジ。
残り62.4kmで3分46秒差。
平均時速は上がり続けてている。av50km/h以上で走り続けては明日のステージはお休みだ。
残り57.8km。タイム差は3分22秒。集団先頭はTeam Jayco AlUlaのマウロ・シュミット。
Tudor Pro Cycling Teamのマルコ・ハーラーが引く。残り49.6kmで2分45秒差。
チームは指示しているけど、そもそもこの作戦は一体なんだったのか。
あ~、また集団がペースアップ。
わずかに登り。
落車したゲオルク・ツィンマーマンが追いついている。
残り40.3km。タイム差は1分48秒。追い風なので集団も速い。
残り34.4km。タイム差は1分39秒。またもペースアップ。
マチュー・ファンデルプールはバーチャルリーダーから、あと2秒で転落となる。
分断となりそうになりジョナサン・ミランも前で攻撃。
風向きが変わるのは残り25kmからだけど、集団は待てないようだ。
おっと、Tudor Pro Cycling Teamのジュリアン・アラフリップも集団から切れている。
Team Visma | Lease a Bikeのヴィクトール・カンペナールツが猛烈に引く。
残り27.2km。タイム差は53秒に。本当は3~4人の同調者が欲しかったでしょうね。
マッテオ・ヨルゲルソン、ヨナス・ヴィンゲゴーと集団を引き延ばす。
ティム・ウェレンスも集団けん引に加わる。風向きが横風に。
ワウト・ファンアールトは何回か千切れている。今日のスプリント参加はなさそう。
残り19.8km。タイム差は54秒差に。集団が少し休んでいる。
残り16.2km。タイム差は1分23秒と拡大。
集団先頭にいたティム・ウェレンスが切れてしまった。
時速53km/h。依然として猛烈なペースを維持している。凄い!
残り11.1km。タイム差は1分2秒に。
残り10kmで52秒。
残り7.3kmで34秒。
残り6kmでジョナス・リカールトが外れる。マチュー単独だ。
残り5.9kmで33秒差。
残り4kmで22秒差。厳しい。
残り3.4kmで18秒差に。
残り2.8kmで10秒。集団が迫る。
残り1.5kmで7秒差。
残り1.2kmで5秒差。
あ~、マチューは残り800mで捕まってしまった!
こうなるとスプリントだ。
ジョナサン・ミランが2番手。先頭はRed Bull – BORA – hansgroheのダニー・ファンポッペル。
さあ、ジョナサン・ミランがスプリント開始。
ティム・メルリエが追い込んでくる。
ジョナサン・ミランとティム・メルリエの戦いだ。
右からLottoのアルノー・デリーもハンドルを投げてきた。
だが、勝ったのは~。
ティム・メルリエだ!
今大会2度目のステージ優勝。
これでツール3勝目となった。
Soudal – Quick Stepは、これで今大会3勝目。大成功と言ってよい。
マチューは疲れ切ってゴール。これで明日はお休みとなりそう。マチューが0kmアタックにでた理由は別記事で。
リザルト
優勝したSoudal – Quick Stepのティム・メルリエ
とても暑かった。集団ではなんとかなったんだけど、ときどきファンの中に引き込むような走りをされて、ラスト60kmで飲み物がなくなって、ちょっとオーバーヒート気味だった。
2人はスタートからアタックに出たが、それは絶望的なミッションではなかった。
一時は5分半もあったんだ。 だから我々も他のチームも助けることにした。 彼らは前方でよく頑張ってくれたが、前方にいた選手にとってはとてもタフだったし、集団にいた我々にとっては特にナーバスだった。
フィナーレでは、メルリエとチームメイトのレムコが集団の先頭を走る姿が頻繁に見られた。
彼はとても強かった。 いつもは私が彼の手助けをするんだけど、風が彼の背中に当たると、彼は自分の脚を感じなくなるんだ。
だから、彼はいつでも簡単に先頭を走ることができた。でも、時折ファンに囲まれる可能性もあった。
彼は本当によくやってくれた。一時はロックオンされる場面もあったけど、ラインまで200メートルのところで抜け出すことができた。 今年のツールで2勝目を挙げることができて本当にうれしい。
3位 Lottoのアルノー・デリー
何か言われたら、やってみるんだ(笑。 目標はミランとメルリエの車輪に乗ることだった。 でも、あの2人を相手にスプリントするのは難しい。 だから3位には満足しているよ。
だんだん調子が悪くなってきた。 今日は本物のスプリンターのように走れた。 だから今日はいい終わり方だった。
フィーリングには満足している。 強力な逃げ集団がいるタフな1日だったけど、超うまくいった。 でも、シャトールーではいつもスプリント勝負なんだ。
第9ステージ リザルト
総合
ポイント賞
山岳賞
新人賞
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