ロードバイクの情報を発信しています!

2025 ジロ・デ・イタリア第14ステージ ワウト・ファンアールトが落車でレース続行した批判にこたえる

海外情報
Image by Gosia K. from Pixabay
この記事は約5分で読めます。

残り23kmで起こった石畳の濡れたカーブでの落車で、先頭を走るTeam Visma | Lease a Bikeの4人は無傷で走り抜けた。

  • サイモン・イェーツ 総合を狙う
  • ワウト・ファンアールト リードアウト
  • オラフ・コーイ ステージ優勝を狙う
  • バート・レンメン カスパー・アスグリーンを追う

4人にはそれぞれ目標があり、チームはオラフ・コーイのステージ優勝を狙っていたのは間違いがない。

結局、強力なカスパー・アスグリーンの独走には16秒及ばず。オラフ・コーイはステージ3位。だが、サイモン・イェーツは総合4位から2位にジャンプアップした。

追走集団には、落車の影響で足をとめたマリアローザのアイザック・デルトロもいた。だが、総合勢の半分は後ろに取り残されている状態。

普通ならば、大きな落車があると後ろを待つという状況が生まれることもあるけれど、ステージ優勝を狙っていたTeam Visma | Lease a Bikeとしては足を止める訳にはいかなかった。

これについて批判的な意見もあることを踏まえ、ワウト・ファンアールトがチームの戦略を擁護している。

 

スポンサーリンク

落車しない位置どり

 

上記動画をみるとTeam Visma | Lease a Bikeの4人と共に前にいた、 INEOS Grenadiersのライダーの一人が石畳で少し跳ねているのがわかる。

その後ろを走っていたBahrain Victoriousのアントニオ・ティベッリが滑ってしまった。

 

この段階では、Team Visma | Lease a Bikeはオラフ・コーイのスプリント勝利を狙っており、ゴールまでの距離も22kmと短い。仮に後ろの集団を待っていたらステージ優勝を狙えることはなくなっていただろう。

折角、集団の前をキープして風を受け、足を使って前にいてタイム差を縮めていた時のことだ。レース主催者が中立化しないならば、ステージ優勝のために追うのは必然だった。

 

 

ワウト・ファンアールトのコメント

コーナーが多いサーキットだったが、今日このようなことが起きたのは、ライダー自身の責任だと言わざるを得ない。 総合を狙うチームはとても神経質になっている。

自分たちでストレスを作り出し、そのせいで転倒する。 我々はそれをあえて言わなければならない。

 

結果的にはサイモン・イェーツの順位があがりましたね。

我々はイエーツと共に良い仕事をしていると?  でも、オラフ・コーイと一緒に勝ちたかったし、まともな集団でフィニッシュしたかった。

これはタイムを取るための方法ではない。 うまくコントロールできていたのに、チームの半分を無駄にしてしまった。スプリントで勝ちたいんだ。 時には知恵を使ったほうがいい。

 

では、この出来事は予測できたことなのだろうか? 選手たちはうまくいかないことを知っていたのだろうか?

部分的には同意する。路面が濡れていたり、舗装されたばかりの部分もあるのでリスクはある。たとえばレッチェのサーキットは、ボトルネックがあってもっと危険だと思った。

もっと安全なオプションがあったかもしれないが、自分たちでもっと安全な状態を保つこともできたはずだ。

 

Visma-Lease a Bikeは、彼らが走り続けたことで、批判に直面する可能性もある。では、その時は待つという選択肢はなかったのだろうか?

クローズドコースの状況ならそうなっていただろうが、先頭集団はまだ我々の前を走っていたし、ステージ優勝がかかっていた。彼らがレースを無効化することは決してなかっただろう。

 

確かに、主催者側は大落車の場合にはレースを無効化することもある。今回は10人ほどが落車。後ろを走る多くのライダーが足止めを食らってしまった。総合を目指すライダーにとっては、悔しい出来事に違いない。

走りで差がつくのならば納得だけど、落車でタイム差がつくのは残念。これでジロが決定した訳ではないけれど、大きな転換点だったかもしれない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました