ティオン2000の20kmに及ぶ長い登りは、総合を目指すクライマーの戦いとなった。
前日もアシスト、自分の足を無理して使わなかったレムコ・エヴェネプール。
このクイーンステージで爆発かと思われたが、残り8kmという早い段階でレムコ・エヴェネプールは遅れてしまった。
これについてレムコ・エヴェネプールは、ゴール後に集まった記者団に理由を答えている。
奇跡はおこらない
Remco Evenepoel levando um minuto e dando adeus a classificação geral do Tour de Romandie. pic.twitter.com/WVyK0Cqj6I
— Pelote Ciclismo (@Pelote_) May 3, 2025
20kmある登りの、12km地点でレムコは遅れだした。グランツールでも20kmを越える山岳ステージは多くある。
ゴールまで8kmあったので、ウィリアム・ジュニア・ルカーフを引きながらタイム差をキープするかと思われたけれど、1分29秒まで開いてしまった。
これについてレムコ・エヴェネプールは正直に遅れた理由を話している。
Proud of our young wolves, who left everything out there in some really tough conditions 👊#TDR2025 pic.twitter.com/UlQmgGa4iv
— Soudal Quick-Step Pro Cycling Team (@soudalquickstep) May 3, 2025
レムコ・エヴェネプールのコメント
遅れたのは、ちょうど、少し急になってきたときだった。 まだ絶好調でないときは、いつも急なセクションで少し苦しくなるんだ。
ウィリアム・ジュニア・ルカーフも、少しペースが落ちているのを見て、どれくらいのペースで走りたいか聞いてみたんだ。 そして、可能な限りペースを上げた。
結局、ウィリアム・ジュニア・ルカーフとともにレニー・マルティネスから1分半差でゴールでしたね。
総合優勝を狙うにはタイムを失いすぎた。 でもジュニアはまだ5位とかなり上位にいる。
今日の自身のパフォーマンスをどう評価しているのだろうか?
バイクに戻ってまだ2ヵ月。 奇跡は起こせない。もし、もっと長く有力選手について行こうとしていたら、完全に爆発していたかもしれない。 例えば、去年のドーフィネではそうだった。
ツール・ド・フランスまで、まだ時間はある。
まずは明日、最後の17.1kmのタイムトライアルが待ってますね。
とにかく勝ちたい。 その野心なしにタイムトライアルをスタートすることはできない。明日はステージ優勝を狙う。そして、ランキングがどうなるか見てみよう。
レムコ・エヴェネプールは、総合8位の1分41秒遅れ。17.1kmの個人タイムトライヤルは完全な平坦ではない。世界最高のタイムトライヤルスペシャリストの足は、まだ100%ではない。
調整不足、乗り込み不足なのは誰もが分かっている。
上位にいる総合勢でライバルとなるのは、ジョアン・アルメイダ、ジェイ・ヴァインのUAE Team Emirates – XRGコンビ。あとはレニー・マルティネスとのタイム差をどこまで縮めるか見ものだ。
最終ステージで、上位陣をぶち抜くのか。奇跡は起こらないと本人は言うけれど、奇跡を期待する走りを見せて貰いたい。
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