現在行われている、ブルルタ・ア・エスパーニャ。
総合優勝候補筆頭のプリモシュ・ログリッチが落車して40秒ものタイムロスをしてしまい波乱の幕開けとなっている。
チームイネオスは、テイオ・ゲイガンハートとワウト・プールスのダブルエース体制でブエルタに望んでいた。
だが、第2ステージを終わって、チームイネオスは総合優勝をあきらめてステージ優勝に切り替えるという。
第2ステージの厳しいシャッフル
ブルルタは、ツール・ド・フランスのように前半はスプリントステージで真っ平のコース。
と、いうような甘いコースは用意しない。
第2ステージから、丘陵地帯を走り最初から2級山岳と3級山岳が連続して現れる厳しいコース。
そして、ゴール前にも2級山岳が現れる。スプリンターは、かならずシャッフルされるようなコースだ。
What stage is it today @WoutPoels? #LaVuelta19 pic.twitter.com/eZ6tjqduIo
— Team INEOS (@TeamINEOS) 2019年8月25日
まさかこのコースで、チームイネオスのエースとされていたワウト・プールスとテイオ・ゲイガンハートが遅れるとはチームも本人も思っていなかっただろう。
第2ステージ終了時点で、ダビ・デラクルスとサルバトーレ・プッチョの2分遅れが一番良い成績となってしまった。
エースの二人は、10分以上の遅れ。
2015年世界TTチュンピオンのヴァシル・キリエンカなんて最下位に沈んでいる。
これについて、チームのスポーツディレクターであるニコラス・ボータルは
「暑すぎるというほど暑くはなかった。難しいけれど、それほど難しいコースでもなかった。
何も隠したいことなく、言い訳もない」
と述べている。
ワウト・プールスの場合には、ツール・ド・フランスも走っており最後まで山岳でもアシストしていたので、疲れが残っていたのかもしれない。
だが、テイオ・ゲイガンハートは前哨戦であるTour de Pologne (2.UWT)でも総合5位の成績を収めていた。
トップは、チームメイトのパヴェル・シヴァコフで14秒のタイム差の5位なので悪くはない。
結局、ジロ・デ・イタリアで鎖骨骨折して涙のリタイヤをしたリベンジも果たすことは出来なかった。
二人のエースがいなくなったので、チームはダビ・デラクルスとサルバトーレ・プッチョの様子を見ながら、残りはステージ優勝を狙っていくことに切り替える予定だ。
選手も人間なのでスーパーマンではない。
常に調子が良いということはないので仕方のないこと。
これもレースだ。
タラレバになってしまうが、パヴェル・シヴァコフやゲラント・トーマスがエースとして出場していたら、どうだったんだろうと考えてしまう。
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