UCIは、一酸化炭素リブリーザーの使用禁止を決めた。
2024年シーズン、Team Visma | Lease a Bike、UAE Team Emirates、Israel – Premier Techの3チームが使用していたが、その後多くの議論が巻き起こった。
UCIはチームに対し、一酸化炭素を使用しないよう求め、2025年2月10日から正式に禁止される。
禁止措置の内容
The UCI bans repeated inhalation of carbon monoxide, and introduces measures to ensure participation of best teams in top-tier road events https://t.co/xythdr8myw pic.twitter.com/2FdXgw2VcT
— UCI_media (@UCI_media) February 1, 2025
この決定は、シクロクロスワールドカップが開催されている今週末、フランスで開催されたUCIの運営委員会で下されている。
一酸化炭素の反復吸入を禁止する決定は、ライダーの健康を守るために下された。 これに先立ち、UCIと信頼できるサイクリングのための運動であるMPCCは禁止を求め、何人かのライダーやチームマネージャーもそれについて発言した。
UCIは、一酸化炭素がスポーツ医学において血中濃度の測定などに使用されていることを知っている。
発表の中でUCIは公式サイトのプレスリリースの中で、
「CO はスポーツ医学で総ヘモグロビン (Hb) 量と血液量を測定するためによく使用され、特に、持久力トレーニングや高度での曝露が酸素能力に及ぼす影響を調査するためだ。
しかし、繰り返し吸入することで、頭痛、だるさ、吐き気、めまい、錯乱などの急性および慢性の健康障害を引き起こす可能性がある。このような症状はいつでも悪化し、心臓リズムの問題、発作、麻痺、意識喪失に発展する可能性がある。
新しい規則では、医療機関以外での、酸素ボンベおよびCOボンベに接続された市販の一酸化炭素再呼吸システムの所持を禁止する」と述べている。
この規則は、選手、チーム、UCI傘下の団体、チームや選手のために働く人に適用される。
完全禁止ではない
一酸化炭素の吸入が全面的に禁止されるわけではない。 一酸化炭素を使用する医学的な理由がある場合は、医師の指導のもと医療機関でのみ許可される。
ただし、数値を測定するための吸入は1回のみ。 2回目の吸入は、最初の測定から2週間後にのみ許可されるとUCIは述べている。
ワールドチーム、プロチーム、女子ワールドチームの選手は、すべての吸入をメディカルファイルに記録しなければならない。
この禁止令はWADAや独自のアンチ・ドーピング規定とは別のものだが、UCIは世界アンチ・ドーピング機関に見解を求めている。
一酸化炭素リブリーザーは、他のスポーツでも使われている。ただ、吸入により運動能力が向上するという研究もあり昨年注目された。
タデイ・ポガチャルは2回だけ測定のために使ったと。
ロマン・バルデがまずコメント。知りもしなかったけれど、3チームの使用に関して意見を述べた。
UAE Team Emirates XRGは、もう使用しないと。
ヨナス・ヴィンゲゴーも禁止したらよいのではと言っていた。
UCIは測定のみならばOKというけれど、使ったかどうかはどうやって調べるのだろうか。医療機関以外で市販の吸入器を使うことも出来る。難しい問題だ。
【追記】
コメントをいただき、下記のように測定するとわかるそうです。
COを反復的に吸引した場合、呼気に含まれるCO濃度を測定すればすぐバレます。
抜き打ちのドーピング検査と合わせて、CO検査をすればある程度は抑制可能ですよ。
コメント
COを反復的に吸引した場合、呼気に含まれるCO濃度を測定すればすぐバレます。
抜き打ちのドーピング検査と合わせて、CO検査をすればある程度は抑制可能ですよ。
なるほど~。これは追記させて貰いますね。ありがとうございます