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ナイロ・キンタナが更に1年Movistar Teamに滞在

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Photo credit: seetezadi on VisualHunt
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2023年には所属チームがなくコロンビア選手権の記録があるだけだったナイロ・キンタナ。

2024年に古巣のMovistar Teamでワールドチームに復帰した。だが、今シーズンはケガに泣かされたシーズンで、勝利を挙げることはできていない。

チームはナイロ・キンタナと2025年の契約を結んでいる。

 

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2025年末までの1年契約

 

2022 ツール・ド・フランスの2 回の血液分析 (7月8日と13日) で、トラマドールが検出されたナイロ・キンタナ。

UCIでは2019年3月1日からトラマドールを禁止薬物にしている。

2019年当時では、トラマドールはWADA(世界アンチドーピング機構)の禁止薬物には載っていない。つまり、UCIとWADAでは意見が食い違っていた。

WADAでは、禁止表に掲載されてはいないが、スポーツにおける濫用のパターンを把握するために監視することを望む物質として監視プログラムに記載されている。

 

トラマドールとは

トラマドール(tramadol)は、オピオイド系の鎮痛剤の1つである。1996年のWHO方式がん疼痛治療法の3段階中の2段階目で用いられる弱オピオイドである。

モルヒネの10分の1の鎮痛効力があるとされ、これと比較すると比較的安全で乱用性は低いとみなされているが、それでも乱用や身体依存は起こりうる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 
UCIがトラマドールを禁止する理由は
  • 大学の研究では使用すると出力が上がる
  • 副作用で眠気と集中力の低下があり、プロトンでクラッシュすると危険
  • 依存性を発症する
  • 副作用で抑うつ、昏睡、頻脈、心血管崩壊、発作、呼吸停止

 

ナイロ・キンタナの2022 ツール・ド・フランスの総合6位の記録は除外され、結果はすべて失われた。

トラマドールは、筋肉増強など物理的に体の性能をアップさせるのではなく、体を騙し疲労感を感じない状態、つまりフレッシュな状態だと体に勘違いさせる作用があるらしい。

UCI は、これはドーピング違反ではなく、キンタナがこの違反で出場停止処分を受けていないことを強調していた。

だが、2022年9月にトラマドールはWADAからも禁止薬物として指定された。

 

ナイロ・キンタナはTeam Arkéa Samsicから退団。2024年にMovistar Teamで復帰した。だが、ボルタ・ア・カタルーニャで落車して確か胸骨骨折。

ジロ・デ・イタリアでは第15ステージのクイーンステージでゴール手前まで独走。だが、マリアローザのタデイ・ポガチャルが猛追。あり得ない距離からの、ありえないタイム差を縮めて、ナイロ・キンタナの復帰勝利は奪われてしまった。

惜しくも2位というよりは、タデイ・ポガチャルがいなければ追いつかれることもなかったのではと思う。実に悔しかったことだろう。

 

ナイロ・キンタナは、ツール・ド・スイスでも手首の骨折を負っている。

 

ジロに続いてブエルタにも出場し、エンリク・マスをアシストした。来シーズンはどうなるのだろうか。Movistar Teamでは、エンリク・マス以外には、有力な総合選手が見当たらない。パブロ・カスティーリョがいきなりグランツールのエースとなるのか。

 

ナイロ・キンタナは、来シーズンは35歳となるが、グランツアーでエースを任されることがあるのだろうか。

 

ナイロ・キンタナのコメント

2024年は素晴らしい年だった。 個人的には、コロナに始まり、胸骨の骨折、右手の中手骨の骨折など、シーズンを通して何度か挫折を味わった。

これらの災難に加え、さらに数回の転倒もあり、大事な場面で100%とはいかなかったが、自分を取り戻し、チームを助けるために素早くリハビリを行うことができた。

2025年のリニューアルの目標は、より良い継続性を達成すること、すべての大会で対等に戦うこと、そして3週間のレースでエンリク・マスを可能な限り上位に導くことだ。

またシーズンを通して、ワールドツアーランキングの最終年である今年、可能な限りUCIポイントを獲得すること、そしてチームを可能な限りベストな位置にキープできることに集中する。

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