クリス・フルームが2011年のブエルタ・ア・エスパーニャで優勝に繰り上がるかもしれないというニュースがあった。
優勝していたファン・ホセ・コーボにドーピング違反があったからだ。
ファン・ホセ・コーポが上告しなかったことにより、正式にクリス・フルームが、2011年のブエルタ・ア・エスパーニャの優勝者になった。
フルームは7回目のグランドツアー優勝者となる
Team INEOS have acknowledged the UCI’s statement today confirming the reclassification of Chris Froome as the winner of the 2011 Vuelta a Espana.
— Team INEOS (@TeamINEOS) 2019年7月18日
ファン・ホセ・コーポはUCIによって6月に制裁を受けていた。
UCIは、ドーピング防止法廷において、ファン・ホセ・コーポのBiological Passportで検出された2009年と2011年からの異常に基づいて “アンチドーピング規則違反(禁止物質の使用)の罪を認め、3年間の不適格を課していた。
Biological passportとは
スポーツ選手の一定期間における生物学的マーカーを記録し、これを照合することでドーピングを検知するドーピング検査手法である。
従来の手法では、検査に際して体内から禁止物質が検出されるか否かで判断がなされていたが、生体パスポートでは継続的な観察により、通常であれば生理学的にありえない(例えば禁止薬物を用いたような)体質の変化から、ドーピングを検知する。
引用 wikipedia
ファン・ホセ・コーポは、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に上訴するオプションを行使しなかった。
そのため、ファン・ホセ・コーポのブエルタ・ア・エスパーニャと世界ロード選手権の記録を廃止すると共に、3年間の不適格を課した。
これによって、クリス・フルームは2011年の総合優勝者となった。
UCIのウェブサイトでも書き換えが行われている。
- 1位 クリス・フルーム
- 2位 ブラットリー・ウィギンズ
- 3位 バウケ・モレマ(当時Rabobank)
バウケ・モレマ(現在TREK)は、初めてのグランドツアー表彰台となった。
クリス・フルームのグランドツアー優勝回数
Better late than never! The 2011 @lavuelta holds some very special memories for me ❤️🇪🇸🇬🇧 pic.twitter.com/j0zk3LGsGD
— Chris Froome (@chrisfroome) 2019年7月18日
これで、クリス・フルームのグランドツアー優勝回数は7回となった。
クリス・フルームは、
2011年のブエルタは、多くの点で私の画期的なレースだったので、この赤いジャージは私にとって特別です。
8年経ったにも関わらず、イギリス初のグランドツアーで優勝したのは、私にとっても特別なことだと思います
と、コメントしている。
これにより、クリス・フルームはブラットリー・ウィギンズよりも先に、イギリス人として初めてのグランドツアー優勝となった。
同時にチームスカイにとっても初めてのグランドツアー優勝者となったのだ。5年以内にグランドツアー優勝者を出すというチームの目標は更に1年早く達成されたことになる。
現在、リハビリ中のクリス・フルームに取っても朗報だろう。
すでに、片足でペダリングをしているとGMのDave Brailsfordがコメントしてました。
来年は、是非グランドツアーに復帰してもらいたい。頑張れフルーム!
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