2024 ツール・ド・フランス第7ステージ 個人タイムトライヤル　審判の日

第5ステージでは、マーク・カヴェンディシュが歴史的勝利をおさめ、第6ステージでは、バットマンのくちばしをつけたディラン・フルーネウェーヘンが勝利。

ポイント賞マイヨベールは、エリトリア人のビニヤム・ギルマイが着用。これもアフリカ系のライダーが着用するのは初めてのことだ。このまま最後まで、着用していくと、これも歴史的快挙となる。

第7ステージでは、いよいよ個人の脚がためされる日がやってくる。世界タイムトライヤル王者のレムコ・エヴェネプールはスタートが待ちきれないだろう。

 

第7ステージ　ニュイ＝サン＝ジョルジュ>ジュヴレ＝シャンベルタン 25.3km　

 

二つの町を市街地を通らず、山間部を回ってゴールに向かう。ヴェルジェ峠 (1.5km・6.5%)の登りがある。

昨年の第16ステージの個人タイムトライヤルでは、ヨナス・ヴィンゲゴーがタデイ・ポガチャルを1分38秒も上回った。

ただ、今回は途中に登りがあるだけで、あとは平坦基調。果たして総合の順位がどれだけかわるのか注目だ。

 

 

1. 第1計測  8.6km
   
2. 第2計測  14.4km
   
3. 第2計測   19.9km
   

 

第7ステージ開始時の4賞ジャージ着用者は

• 総合　タデイ・ポガチャル　UAE Team Emirates
• ポイント賞　ビニヤム・ギルマイ　Intermarché – Wanty
• 山岳賞　ヨナス・アブラハムセン　Uno-X Mobility
• 新人賞　レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step

DNSはなし

 

タデイ・ポガチャルのコメント

第6ステージでは、ツールでは常に何かが起こりうるという例だった。かなりストレスの多い一日だった。かなり早くゴールできてよかった。

最初のタイムトライアルで大きな試練が待ってますが。

しばらく前に偵察したんだ。いいタイムトライアルだよ。かなり速いけど、パワーも必要だし、空力だけではダメ。面白そうだ。僕としては、レムコ・エヴェネプールが優勝候補だね。

彼は世界チャンピオンであり、タイムトライアルでは誰にでも勝てることを何度も証明してきた。彼は目が離せない存在だ。私も良いタイムトライアルをすると思う。レムコは間違いなくGCのライバルだ。彼は常にそうであり、ツール全体への準備が整っている。

 

レムコ・エヴェネプールのコメント

今日はうまくいった。風が強かったけど、チームがいいポジションをキープしてくれた。かなりナーバスになっていたので、4時間を通して集中していたよ。

タイムトライアルはベルギーからそう遠くないので、クリスマスから元旦にかけてコースを探索することができる。そして数日前、もう一度見に行ったんだ。

コースは僕に合っている。明日が待ちきれない。優勝を狙っていくよ。タイムトライアル世界チャンピオンとして、ステージ優勝のために全力を尽くすつもりだが、良い順位も狙っている。騒ぎを起こしたいね。

 

マーク・カヴェンディシュ　Astana Qazaqstan Team

罰則を受けたので最初のほうでスタート。40秒のペナルティ。

 

ゴールは33分21秒。

 

ソーレン・ヴァーレンショルト　Uno-X Mobility

第1計測は11分11秒。ノルウェーTT王者だ。第2計測21分43秒。第3計測27分1秒。ゴールタイムは33分もかかっている。アシストでの疲れだ。

 

レニー・マルティネス　Groupama – FDJ

レニー・マルティネスが第2計測でAstana Qazaqstan Teamのエフゲニー・フェドロフのタイムを33秒も上回って暫定トップに。

 

ゴールは31分40秒で暫定トップに。

 

ビニヤム・ギルマイ　Intermarché – Wanty

夢のマイヨベールも、現実となるか。ビニヤム・ギルマイがスタート。

 

ビニヤム・ギルマイは、33分5秒で暫定12位。

 

ルーク・ダーブリッジ　Team Jayco AlUla

ルーク・ダーブリッジは、第2計測で20分13秒とレニー・マルティネスの記録を20秒も更新。

ゴールタイムは31分14秒で暫定トップに。

 

ニルス・ポリッツ　UAE Team Emirates

ニルス・ポリッツは30分49秒。

 

ルーク・ダーブリッジを抜いて暫定トップに。

 

シュテファン・ビッセガー　EF Education-EasyPost

TTスペシャリストのシュテファン・ビッセガーがスタート。

 

第1計測でニルス・ポリッツを抜いた。19分34秒暫定トップに。

 

シュテファン・ビッセガーは30分6秒で暫定トップに。

 

ケヴィン・ヴォークリン　Arkéa – B&B Hotels

ケヴィン・ヴォークリンは第1計測でシュテファン・ビッセガーから2秒遅れで通過。

 

第2計測19分4秒でシュテファン・ビッセガーを抜いて暫定トップ通過。

 

シュテファン・ビッセガーがバイバイしている。

 

ケヴィン・ヴォークリンは、29分44秒で暫定トップに。

 

マチュー・ファンデルプール　Alpecin-Deceuninck

アルカンシェルでないマチューは久しぶり。

 

マチュー・ファンデルプールは33分台。

 

残りのステージを考えて力を抜いて走っている。

 

ヴィクトール・カンペナールツ　Lotto Dstny

元アワーレコード保持者のヴィクトール・カンペナールツ。

 

ヴィクトール・カンペナールツがスタート。

 

ヴィクトール・カンペナールツはヨン・イサギレを抜いていった。

 

ヴィクトール・カンペナールツは、第2計測で19分7秒。暫定2位通過。

 

ケヴィン・ヴォークリンと同じペースで走っている。

 

第3計測でも、ケヴィン・ヴォークリンに2秒遅れ。

 

ヴィクトール・カンペナールツは、ジャンニ・モスコンを抜いていく。

 

 

ゴールでは29分44秒でケヴィン・ヴォークリンを0.74秒上回った。

 

これにはケヴィン・ヴォークリンもこの表情。

 

シュテファン・キュング　Groupama – FDJ

シュテファン・キュングがスタート。

 

第1計測10分でトップ。山岳賞のヨナス・アブラハムセンを抜いていく。

 

しかし、シュテファン・キュングはチェーンが落ちるというトラブル。自分で直している。これが大きなタイムロスに。

 

第2計測で19分22秒と暫定3位。

 

シュテファン・キュングは29分52秒で暫定3位。

 

ワウト・ファンアールト　Team Visma | Lease a Bike

ワウト・ファンアールトがスタートに。

 

TTスペシャリストだけど、どんなタイムとなるだろうか。

 

ヴィクトール・カンペナールツのペースから1秒遅れ。

 

第1計測19分50秒。

 

ゴールは30分43秒で暫定6位。まだ、本調子のワウトには程遠い。

 

ブルーノ・アルミライル　Groupama – FDJ

フランスTT王者のブルーノ・アルミライルがスタート。

 

ゴールタイムは、30分34秒で暫定8位。

 

ベン・ヒーリー　EF Education-EasyPost

ベン・ヒーリーが第2計測で19分2秒の暫定トップに。

 

第3計測もケヴィン・ヴォークリンと同タイムで暫定2位。

 

しかし、最後にペースが遅れて29分51秒の暫定3位。

 

マッテオ・ヨルゲルソン　Team Visma | Lease a Bike

マッテオ・ヨルゲルソンがスタート。

 

第1計測10分9秒で暫定3位通過。

 

第2計測19分10秒で暫定4位通過。

 

29分46秒で暫定3位。

マッテオ・ヨルゲルソンのコメント

これは良かった。この結果には満足している。ツールのタイムトライアルで10位以内に入るのは悪くない。ここ数日よりもずっといい感じだ。転倒した後、最初はそんなに悪くないと思ったんだ。

サン・ルーカの登りでは、まだアドレナリンが体に残っているのを感じた。でも、そのあとの数日間は、やはりかなり悩まされた。特にガリビエとそのあとのライドでは、本当にひどい気分だった。

タイムトライアルでの好成績は、追い風となる?

良いテストでもある。フルに走ったときに、自分がどのようなパフォーマンスを発揮できるかを確認できるのはいいことだ。ヨナス・ヴィンゲゴーの走りを見ていると、今日はとても良かったと思う。今は週末が楽しみだ。グラベル・ステージはカオスになるだろう。

 

ジョアン・アルメイダ　UAE Team Emirates

ジョアン・アルメイダがスタート。

 

第1計測19分11秒。暫定6位通過。

 

29分49秒で暫定4位。

 

カルロス・ロドリゲス　 INEOS Grenadiers

カルロス・ロドリゲスは、第2計測を19分26秒で暫定10位。ゴールタイムは30分19秒

 

プリモッシュ・ログリッチ　Red Bull-BORA-hansgrohe

プリモッシュ・ログリッチはアップ中。

 

第1計測を9分59秒で暫定トップに。

 

第2計測18分51秒でも暫定トップ通過。

 

プリモッシュ・ログリッチは29分26秒で暫定トップに。

 

後続を待つことになる。

 

フアン・アユソー　UAE Team Emirates

フアン・アユソーがスタート。ゴールタイムは29分49秒。

 

ヨナス・ヴィンゲゴー　Team Visma | Lease a Bike

CerveloのTTバイクは新型。

 

フロントヘッドがかなり深い。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーがスタート。

 

ヴィクトール・カンペナールツのペースより16秒も速い。

 

第1計測でプリモッシュ・ログリッチの記録を9秒も更新。

 

第2計測でもプリモッシュ・ログリッチの記録を14秒更新。トップタイムだ。

 

あ～、しかしゴールでは29分29秒でプリモッシュ・ログリッチのタイムに3秒及ばない。

 

レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step

さあ、スタート。

 

世界TT王者はどんなタイムを出してくるか。

 

レムコもヴィクトール・カンペナールツよりも18秒早いペース。

 

まず、第1計測で9分39秒とヨナス・ヴィンゲゴーよりも10秒早いタイムをたたき出す。

 

チームサポートカーから指示が飛ぶ。

 

第2計測を18分13秒で、ヨナス・ヴィンゲゴーを23秒も上回る。

 

レムコが手をあげる。チェーンが外れたのか。パンクか、2回ほど飛んで確かめる。

 

問題なさそう。プリモッシュ・ログリッチより34秒早いペース。

 

これは凄い記録が出そうだ。

 

28分52秒でプリモッシュ・ログリッチを34秒も上回った。

 

 

凄いタイムでステージを駆け抜けた。

 

これでタデイ・ポガチャルのタイムを待つことになる。

 

タデイ・ポガチャル　UAE Team Emirates

タデイ・ポガチャルのトライバーは超高価。

 

タデイ・ポガチャルのバイクだけイエローのロゴ。

 

アップ中。

 

タデイ・ポガチャルがスタートを待つ。

 

第1計測9分42秒でレムコから2秒遅れ。

 

タデイ・ポガチャルは、レムコよりも10秒遅いペース。

 

これはイエロージャージは安泰だ。

 

タデイ・ポガチャルは、29分4秒でレムコより12秒遅いだけのタイムをたたき出した。

 

これは大成功なのでは。

 

レムコは、タデイ・ポガチャルのゴールを確認。それほど大きな喜びは現さなかった。もう少しタイム差を縮めたかったのは間違いない。

それでもツール初出場でステージ優勝をあげた。目標の一つはクリアーだ。

これで総合のタイム差は33秒に縮まった。プリモッシュ・ログリッチが総合4位となり、ビック4が上位に並ぶ形となった。

 

リザルト

レムコ・エヴェネプールのコメント

速くスタートしたかったけど、上りのために少し残しておかなければならなかった。それは簡単じゃなかった。そして下りもかなりテクニカルだった。でも1メートル1メートルを楽しんだ。そして優勝できたことは本当に素晴らしいことだ。

1メートル1メートルを楽しんだ？でも一瞬、バイクをいじっているのが見えけど。

パンクを確信したんだ。誰かがコース上にガラスを落としたのかもしれない。そのときはちょっと怖かったけど、数百メートル走ったあと、バイクに異常がないことがわかった。もちろん、そのときは少し不安だった。

最後のコーナーではリスクを冒さなければならなかったが、タデイはかなり接近していた。最終的には12、13秒の差で勝つことができた。とても誇りに思うよ。

私は主にステージ優勝に関心があった。でも、もちろん、それは付随すること。他の選手のタイムを少し戻せたから、ミッションは達成した。今は明日と日曜日に集中する。タデジは無敵だと思うけど、レースだから分からないよ。

 

2位　タデイ・ポガチャル　UAE Team Emirates

登りの後、しばらくレッドになった。幸いなことに、下りと最後の直線で再び走り出すことができた。

今日の自分のパフォーマンスには満足している。途中、いいタイムを出していることはわかったけど、正確な差はわからなかった。

 

3位　Red Bull-BORA-hansgroheのプリモッシュ・ログリッチ

もちろん、もっと速く走りたかったが、すべてを出し切った。今日のパフォーマンスには満足している。楽観的になれるよ。こんなにタフなツール第7ステージは久しぶりだったからね。

もちろん、優勝候補の中で最初にスタートしなければならなかったのは良い兆候ではない。今日の結果には満足しているし、これからのステージが楽しみだ。

 

第7ステージ　リザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞