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2024 ジロ・デ・イタリア第20ステージ タデイ・ポガチャルのレベルの高い要求と王者の余裕

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UnsplashRyan Brooklynが撮影した写真
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第20ステージは、予想通りUAE Team Emiratesのタデイ・ポガチャルが他社を圧倒する走りを披露した。

ジロ・デ・イタリアでステージ6勝というのはエディ・メルクスが1973年に達成した記録に並んでいる。

さらに、レース中での余裕のある走りは誰も真似できるものではない。

 

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75勝への到達スピード

 

歴史上75勝を達成したのは42人。タデイ・ポガチャルは、25歳と8か月で到達している。今シーズンの勝利数は、すでに13勝。昨年の17勝を抜くのは間違いないだろう。

タデイ・ポガチャルは、2回目のモンテグラッパを51分43秒で登った。平均時速21km、Vamは1711、推定パワーは6.16W/kg。

他のライダーは、2分長くかかっている。しかし、タデイ・ポガチャルは、チームが保守的に走れという指示には全く賛同してなかった。

それは道中のサポートカーに対する手をあげての反応、またチームメイトにも向けられる。

UAE Team Emiratesのアシストは集団から次々にライダーを落としていったが、それでも、フェリックス・グロスチャートナーとドメン・ノヴァクのペースにポガチャルは満足していなかった。

もっと速く引けと言われても、体調が不十分で、対応できるのはラファウ・マイカだけだ。

タデイ・ポガチャルがアタックをかけた位置から、先頭を走るVF Group – Bardiani CSF – Faizanèのジュリオ・ペリツァーリまで52秒のタイム差。

これだけのタイム差でも、わずか1kmで追いついている。

 

ジュリオ・ペリツァーリに

 

ジュリオ・ペリツァーリに追い付いたタデイ・ポガチャルは、会話している。この時の内容が凄い。

「ついてこい。ゴールまで連れて行ってやる。」

マリアローザを着用した選手がこんなことを言うなんて。しかし、ジュリオ・ペリツァーリはすでに独走距離も長く、タデイ・ポガチャルについていくことはできなかった。

それでも、ステージ6位に入ったのだから、彼も凄いライダーとなるのは間違いない。

 

余裕のパフォーマンス

 

タデイ・ポガチャルは、非常に回りが見えている。厳しい山岳の途中で小さな子供とハイタッチする余裕。

 

 

こちらも凄い。ポイントまで600mという息のあがる場面で、並走する子供にサポートスタッフから貰ったボトルをそのまま渡している。

ちなみに、少年はAstana Qazaqstan Teamのジャケット着てましたね。

とにかく、タデイ・ポガチャルにとっては、余裕の走りだったように思えてしまう。当然疲れはあるのだろうけど、ツール・ド・フランスにむけての準備は万全に思える。

コメント

  1. べるげん より:

    日本の実況解説では、ボトルを貰ったアスタナのジャケットを着た少年について「来年はUAEのジャケット着てますね」とのことでした(笑)

    • ちゃん より:

      あ~、それは言えてますね。タデイ・ポガチャルから貰った日には、すぐに大ファンになるのは間違いなしですね。

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