8月1日になると移籍情報が解禁となる。
すでに噂で沢山のライダーの移籍情報が入っているけど、エース級のクライマーやスプリンターが移籍することも珍しくはない。
チームのエースでも、他のチームの総合エースを助けるために移籍する選手も沢山いる。資金力のあるチームは多くのライダーを引きよせているのは当然のことだ。
だが、Uno-X Pro Cycling Teamのソーレン・ヴァーレンショルトは、UAE Team Emiratesからの巨額オファーを断ったことを発表している。
Uno-X Pro Cycling Teamと契約
🏆Look mum we won a prize! Thank you @hautsdeseinefr!
🏆Maman maman regarde on a gagné un prix ! Merci @hautsdeseinefr ! @UnoXteam | #TDF2023 pic.twitter.com/KMhnSYb6oP
— Tour de France™ (@LeTour) July 8, 2023
ソーレン・ヴァーレンショルトは、Uno-X Pro Cycling Teamと2026年まで契約を結び、現在ツール・ド・フランスに出場している。
ソーレン・ヴァーレンショルトは、ツールで2度優勝しているタデイ・ポガチャル、アダム・イェーツ、ジョアン・アルメイダ、フアン・アユソなど、プロトン最大のチームのひとつであるUAE Team Emiratesからの興味を明らかにした。
しかし、彼はこのオファーを断ることを決め、代わりに今年ワイルドカードで招待された後、ツール初参加のチームであるUno-Xに所属することを決めたという。
UAE Team Emiratesからのオファーについては?
誘惑に駆られますよね。ノルウェー人がエミレーツ航空などをあまり好まないことは知っている。
もちろん、それは私の決断に一役買った。むしろ道徳的、倫理的に正しい選択をしたいのであって、給料を何よりも優先させたいわけではない。
さらに、Uno-X Pro Cycling Teamも良いオファーを出してくれた。受け入れるのは簡単だった。新興チームの一員であることも素晴らしいことだ。
2017年にスタートしたときは小さなチームだった。今年は初めてツール・ド・フランスを走る。その発展の一翼を担えるのは素晴らしいことだ。セレクションはおそらく来年さらに強化されるだろう。
将来の中心選手
ソーレン・ヴァーレンショルトは、2022世界選手権U23個人タイムトライヤル優勝。
TT王者は、ついにプロレースでも勝利を上げる。
まずは、2023サウジツアー第3ステージ。登りスプリントでプロ初勝利をあげた。
続いて、バロワーズベルギーツアー第3ステージの個人タイムトライヤルで2勝目。元ベルギー王者のイヴ・ランパールトを破っての勝利の意味は大きい。
また、2023ノルウェー選手権個人タイムトライヤルでも、タイトルを獲得している。
プロサイクリストは、当然給料を貰って仕事をしている。チームとの契約は活躍しなければすぐに打ち切られる厳しい職業だ。
長期契約で巨額なオファーを受ければ心が動かないはずはない。それでも、母国のチームを優先するという心意気が嬉しい。
まるで、広島東洋カープに復帰するときに、黒田博樹が20億の巨額オファーを断って帰ってきたことを思い出すような出来事だ。チームに対する愛が感じられる。
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