テイオ・ゲイガンハートは、ツアー・オブ・アルプス第2ステージのスプリントでジャック・ヘイグを突き離して勝利。
だが、喜びどころか、ゴール後には怒りをあらわにするほど。それは、ゴールレイアウトの設計にあったようだ。
テイオ・ゲイガンハートは、怒りの原因をインタビューで語っている。
フェリックス・ガルの落車
Kort na de finish was Tao Geoghegan Hart vooral boos vanwege de, in zijn ogen, gevaarlijke finale op de piste in Collalbo 😡#TotA #TouroftheAlps pic.twitter.com/G9hFHyequD
— WielerFlits.nl (@WielerFlits) April 18, 2023
ゴールに向かう前に、AG2R Citroën Teamのフェリックス・ガルが落車している。この状況を詳しくみてみると。
ゴール前で先頭を走るのはINEOS Grenadiersのパヴェル・シヴァコフ。
2番手で走るAG2R Citroën Teamのフェリックス・ガルの隣にINEOS Grenadiersのテイオ・ゲイガンハートがいる。
この時点で、完全にフェリックス・ガルがテイオ・ゲイガンハートの前に位置している。このままいけば、パヴェル・シヴァコフのリードアウトを使って二人がスプリントと言った感じだ。
だが、次の瞬間には、フェリックス・ガルが倒れている。テイオ・ゲイガンハートに寄りかかりそうな感じになっているが、接触して落車したようには見えない。カーブで滑ったように見えたのだけど。
これに関してテイオ・ゲイガンハートがインタビューで語っている。
最後の300mは、僕にとって正しいものではなかったんだ。正直なところ、そんなことは言いたくなかったが、結局のところ、あそこで頭を出す覚悟がある人はあまりいないのだ…。
フェリックス・ガルがあのコーナーで、普通にスプリントをしようとしただけでクラッシュしたのを見ると、ちょっと限界だったようだ。
このレースはとても好きだし、主催者も好きだけど、あの決勝はあまり好きじゃなかった。もし、あのコンクリートが濡れていたら……僕には無理だった。
このレースで同僚が転倒するのを見たくないんだ。多くのライダーが次の大きな目標に向けて準備をしているし、このレースは本当にいいレースだ。もう少し素敵な道でフニッシュできたかもしれない。
何か違うことをするのは理解できるが、それは正しい方法でなければならない。僕にとっては、今日はちょっとやりすぎだったんだ。
レースを振り返っての感想は?
このレースは過去に開催されたもので、道はわかっていた。ブレンナー峠では少し向かい風が吹いていたが…最後の上りでなるべく多くの選手を集めたかったので、最後の上りは自分たちのテンポで走った。
最終的にテイメン・アレンスマンは本当に素晴らしい牽引をしたし、ローレンス・デプルスもそうだった。そして、パヴェル・シヴァコフも最後の数キロで素晴らしい仕事をした。
この後のステージについては?
あまり先のことを考えたくはないけれど、本当に異なる努力になると思う…。この3日間は、将来のためのコンディションをテストするためにとても重要な日だと思う。
僕とパヴェル・シヴァコフ、そして超強力なチームという恵まれたポジションにいるのだから。
フェリックス・ガルのケガの様子は
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フェリックス・ガルは、落車原因については何も語っていないがインスタグラムでケガの様子を伝えている。
「上位入賞を狙っていたのに、ゴール前300mで転倒してしまったのは非常に悔しいが、幸いにも大きな怪我はなかった。何針か縫う必要があったが、かなり大丈夫だと思う。まだGC2位だし、次の日へのモチベーションは高いよ!」
縫うほどのケガということで、落車後は病院に行っている。落車がなくゴールまで進んでいたら3位以内には入っていたのでは。
それだとボーナスタイムの関係で、少しテイオ・ゲイガンハートとの差が縮まっていたかもしれない。仮にフェリックス・ガルが1位でテイオ・ゲイガンハートが3位以内に入れなかったら、総合では逆転となっていた。
ゴール前のレイアウトは本当に大切だ。最後のゴールもカーブを曲がって100mでゴール。もう少し安全な場所をフニッシュラインにすることも出来たかもしれない。
フェリックス・ガルは、プロ4年目で25歳。まだ勝利はないが、近いうちに山岳で勝てる日が着そうな感じだ。残りのレースでも、なんとか粘って貰いたい。
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