2023 ジロ・デ・シチリア第2ステージ　　超ロングスプリントを決めたのは?

第1ステージでは、自分でも勝つとは全く思っていなかった、UAE Team Emiratesのフィン・フィッシャーブラックが逃げ切り勝利。

アタックの前にも、結構引いていたのにゴールまで持ったのは素晴らしい。後ろに、ディエゴ・ウリッシ、ジョージ・ベネット、ラファウ・マイカとチームメイトが揃っていたのも効いている。

第2ステージでは、タイム差がつきそうな感じではないのでフィン・フィッシャーブラックのリーダージャージは安泰ではないかな。

 

第2ステージ   カニカッティ～ビットーリア　　193km

 

スタート地点のカニカッティという名前の由来は、アラビア語で「粘土の溝」を意味するHandaq-attinからきており、それは城の丘を横切る泥の急流を表していると言われている。

歴史的・芸術的に価値のある宗教的なモニュメントや、いくつかの貴族の館のある町だ。

コースのほうは、最も高い標高808mの地点には山岳ポイントがない。逃げても、あまりメリットがないけど、後半は下り基調なので、チャンスがない訳ではない。

ただ、スプリンターチームが黙ってないでしょうね。

 

1. 山岳ポイント　Mazzarino 　3.4km・3.6%
2. スプリントポイント　Barrafranca

 

スタート前

プロレースでは初めてのリーダージャージで走ることに。UAE Team Emiratesも今日はフィン・フィッシャーブラックを守って走るのでは。

 

イタリアということで、やはりインタビューはエリア・ヴィヴィアーニに。果たしてスプリントに絡むことが出来るだろうか。

 

さあ、スタート。今日も快晴。

 

オフィシャルスタートから全開。

 

9人の逃げ

9人が逃げている。

1.  CIUCCARELLI Riccardo (Biesse – Carrera )
2.  BELLERI Michael (Biesse – Carrera )
3.  DI NELLA Giannicola (D’Amico – UM Tools)
4.  BERGAGNA Tommaso (General Store – Essegibi – F.Lli Curia)
5.  MANCIPE Andrés Liber (GW Shimano-Sidermec)
6.  GRANGER Ben (Mg.K Vis – Colors for Peace)
7.  CRETTI Luca (Team Colpack Ballan)
8.  PLANET Charles (Team Novo Nordisk)
9.  PETRELLI Gabriele (Team Technipes #inEmiliaRomagna)

 

山岳ポイント　Mazzarino 　3.4km・3.6%

山岳ポイントを通過。

1. BELLERI Michael (Biesse – Carrera ) 5ポイント
2. PLANET Charles (Team Novo Nordisk)　3ポイント
3. GRANGER Ben (Mg.K Vis – Colors for Peace)　2ポイント
   
4. BERGAGNA Tommaso (General Store – Essegibi – F.Lli Curia)　1ポイント

 

スプリントポイント　Barrafranca

スプリントポイントを通過。

1. BERGAGNA Tommaso (General Store – Essegibi – F.Lli Curia)　5ポイント
2. BELLERI Michael (Biesse – Carrera )　4ポイント
3. CIUCCARELLI Riccardo (Biesse – Carrera )　3ポイント
4. MANCIPE Andrés Liber (GW Shimano-Sidermec)　2ポイント
5. NELLA Giannicola (D’Amico – UM Tools)　1ポイント

 

先頭は残り58.1kmで1分35秒差。高速道路なのか、とても道が良い。ただ、これだときっちりとタイム管理されてしまう。

 

Astana Qazaqstan Teamのマーク・カヴェンディシュがパンク。

 

残り50kmで2分8秒差に。山岳を越えてきてもav42.km/h。これだけ道路が走りやすかったら高速レースになるのは当たり前か。

 

どのチームも引きたらがらないのでAstana Qazaqstan Teamが先頭に。だけど、ここで足を使うとスプリントトレインが作れない。

 

先頭は残り33.8kmでタイム差1分18秒に。完全にコントロールされており逃げ切りは難しい。

 

先頭から一人切れる。

 

先頭では少し動きが。

 

逃げていた一人が集団に吸収される。スプリントポイントを1位通過したライダーだ。

• BERGAGNA Tommaso (General Store – Essegibi – F.Lli Curia)

 

集団はBingoal  WBが先頭を固めて引きだす。

 

残り17.2kmで31秒差に。

 

集団が迫る中、先頭は最後の粘りを見せる。

 

先頭はバラバラになった。

 

残り4人が、どこまで逃げれるか。

 

先頭は残り7.8kmで吸収された。

 

最後まで逃げていた3人は肩をたたき合う。いい感じだ。

 

マーク・カヴェンディシュは、集団前方に位置している。

 

各チームのアシストが前で位置取り。

 

残り2.9km。道路幅が広いのでまとまらないかな。

 

EOLO-Kometaがポイント賞ジャージのヴィンチェンゾ・アルバネーゼを引いている。ここからラウドバウトで集団が縦長に。

 

残り400mを切った。集団は長く伸びており前にいないと勝負に絡めない。

 

先頭はUAE Team Emirates。

 

ここから、Intermarché – Circus – Wantyのニコロ・ボニファツィオが先頭に。

 

 

残り200mで、まだゴールは遠いぞ。

 

ニコロ・ボニファツィオの後ろには、EOLO-Kometaのヴィンチェンゾ・アルバネーゼがついている。

 

最後は、ニコロ・ボニファツィオとヴィンチェンゾ・アルバネーゼの戦いだ。

 

だが、ニコロ・ボニファツィオは大きくリードを保ったままゴール!

なんと、200m前からの超ロングスプリントを決めた。これだけの長い距離を抜かれずに走り切るなんて凄いパワーだ。

ニコロ・ボニファツィオは、2022 ルート・ドクシタニー第4ステージ以来の勝利。

これでキャリア21勝目となった。

 

リザルト

ニコロ・ボニファツィオのコメント

今シーズンの初め、ルタ・デル・ソルで体調を整えようと懸命に努力したが、そこで勝つチャンスはなかった。私は非常にやる気があり、完璧に機能した。

ここのチームには 2人の若いライダーと 3人のクライマーがいるので、私は少し独りだ。最初の数時間は一緒に走ったが、最終的には自分の居場所を見つけなければならなかった。

良いポジションを選び、スプリントを早く開始するのに適した足を持っていた。閉じ込められたくはない。幸いなことに辛抱した。それにとても満足している。

 

2022年のルート・ドクシタニー以来の勝利ですね。

それはツール・ド・フランスの直前だった。その後、私はもうあまりレースをしなくなった。でも、ここで勝つために一生懸命練習していた。

第2ステージリザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞