2022 クロノ・デ・ナシオン 4人の世界チャンピオンが参加するが二人が破れる大波乱に

クロノ・デ・ナシオンは、1982年に初開催。2005年までは、クロノ・デ・エルビエ(Chrono des Herbiers)という名称。Chrono des Nations(1.1)

だが、2004年限りで、著名な個人タイムトライアルレースだったグランプリ・デ・ナシオンが廃止になったことを踏まえ、ナシオンという名称を貰っている。

 

過去の優勝者は

今回、男子エリートにはJumbo-Vismaのトビアス・フォスが参加。女子エリートにエレン・ファンダイク。U23男子にソーレン・ヴァーレンショルト。

男子ジュニアにジョシュア・ターリングが参加する。4人も世界チャンピオンを集めたのは凄いことだ。

大会では、アマチュア選手から、世界トップアスリートまで数百人が参加するTTの大きな大会だ。

 

レ・ゼルビエ～レ・ゼルビエ　44.5km

 

ジュニアの男女、U23、エリートの女性とエリートの男性が、レゼルビエの市庁舎の前にある発射台からスタートする。

異なるルートはすべて駅前に到着する。コースにはほぼ高低差はなく計測ポイントは、エリート男子は2箇所。男子エリートは44.5kmと長い距離となる。

 

1. 第1計測ポイント　10.5km
2. 第2計測ポイント　34.5km

 

注目のライダーは

 

女子ジュニア　　16.5km

女子ジュニアは、2022世界選手権ロード2位、TT16位のエグランティーヌ・レイエが優勝。

当然ジャージはフランスTT女王のチャンピオンジャージだ。

 

これまでの記録を9秒更新。記録は24分25秒。

 

女子ジュニア　リザルト

 

男子ジュニア

世界王者のジョシュア・ターリングがアルカンシェルでスタート。INEOS Grenadiersでは2023年からワールドツアー入り。

 

ジョシュア・ターリングは34分25秒。av47.77km/h。

 

ジョシュア・ターリングは貫禄の勝利と言っても良いかな。ジュニアとなるとLotto Soudal、AG2R Citroën Teamなどの開発チームのライダーが多く出るが、その中でも断トツだった。

 

ジュニア　リザルト

 

U23男子　　27.23km

2022世界選手権U23王者のソーレン・ヴァーレンショルトがスタート。Uno-X Pro Cycling Teamで走っている。

 

世界選手権U23ロードでも3位となっており、実力は十分だ。

 

だが、なんと優勝したのはLotto Soudal開発チームのアレック・セガード。32分13秒。

 

19歳で、2024年7月からワールドツアー入りが決定している期待の星だ。

2022欧州U23TT王者でもある。42秒も世界王者より速いのは凄いことだ。

 

U23 リザルト

 

女子エリート　27.23km

2022世界選手権女子エリート王者のエレン・ファンダイクがスタート。

 

世界トップのTTスペシャリストであり、このレースでは負けることはないだろう。

 

エレン・ファンダイクはトップタイムでゴール。2位以下に1分以上の大差でゴールだ。

 

女子エリート　リザルト

 

男子エリート　

アレックス・ダウセット　Israel – Premier Tech

これが最後のレースとなるIsrael – Premier Techのアレックス・ダウセット。

 

 

最後のレースなので調整してきているのでは。

 

ゴールタイムは、57分39秒。

 

引退レースということで表彰されたけど、娘さんはご機嫌斜め。

 

ヨス・ファンエムデン　Jumbo-Visma

TTスペシャリストのヨス・ファンエムデンも37歳。さて、どれくらいのタイムを出してくるか。

 

ヨス・ファンエムデンの中間計測は2分5秒遅れている。ゴールタイムは、56分13秒。

 

ピエール・ラトゥール　TotalEnergies

ピエール・ラトゥールもTTは速い。

 

ピエール・ラトゥールのゴールタイムは、54分25秒。

 

アルベルト・ベッティオル　EF Education-EasyPost

アルベルト・ベッティオルもTTは得意だ。

 

アルベルト・ベッティオルのゴールタイムは、55分58秒。

 

ブルーノ・アルミライル　Groupama – FDJ

2022フランスTT王者のブルーノ・アルミライル。54分19秒と良いタイム。

 

マッティオ・ソブレロ　Team BikeExchange – Jayco

マッティオ・ソブレロは、第2計測で41分58秒と暫定トップで通過。Jumbo-Vismaのエドアルド・アッフィニを抜いてゴール。

タイムは、53分40秒。暫定トップとなった。

 

シュテファン・ビッセガー　EF Education-EasyPost

2022欧州チャンピオンのシュテファン・ビッセガーがスタート。

 

シュテファン・ビッセガーは第1計測13分10秒。暫定5位で通過。

 

シュテファン・ビッセガーのゴールタイムは、54分33秒。av49.96km/hで暫定5位。

 

トビアス・フォス　Jumbo-Visma

2022世界TT王者のトビアス・フォスがスタート。

 

トビアス・フォスは、第1計測を12分45秒と暫定トップで通過。

 

ゴールタイムは、53分31秒。av50.92km/hで暫定トップ。あとは、シュテファン・キュングのゴールタイムを待つだけだ。

 

シュテファン・キュング　Groupama – FDJ

ディフェンディグチャンピオンのシュテファン・キュングがスタート。

 

第1計測では、トビアス・フォスに2秒遅れ。更に途中の計測でも6秒遅れていた。

 

しかし、ゴールタイムは、54分33秒19、av49.96km/hでトビアス・フォスを2秒上回った。世界王者を破って大会連覇となった。

世界選手権男子エリートではトビアス・フォスに3秒差で負けた2位だったが、これで雪辱を果たした感じか。

今シーズンの最終レースで4勝目を上げて気分良くオフシーズン入りとなる。

 

リザルト

男子エリートリザルト

1位のシュテファン・キュングのコメントは見つからず。

2位の世界王者トビアス・フォスのコメント

2秒差で負けたのは残念だが、全体としては間違いなく満足できるものだ。ロンバルディアの後、少し体調を崩したので、今日はベストな脚ではなかったんだ。それでも、すべてを出し切り、いい形でタイムトライアルを行うことができたので満足している。

このジャージを着て走れるなんて、まだ信じられないよ。普段は黄色と黒でレースをしているのだけど、突然ジャージが全く違うものに見えてしまった。

印象に残るようなタイムトライアルではなかったが、非常に楽しめた。今は休暇の時間だ。