第14ステージの1級山岳シエラ・デ・ラ・バンデラでプリモッシュ・ログリッチがアタックをかけ、リーダーのレムコ・エヴェネプールはついていくことが出来なかった。
一時は、大きく遅れるかと思われたが完全にクラックすることはなく、ペースで走りログリッチとのタイム差を1分49秒で抑えている。
第15ステージは、海抜2,501mまで上がる超級山岳シエラ・ネバタで決着がつく。調子をあげてきたプリモッシュ・ログリッチの猛攻にレムコ・エヴェネプールが耐えられるのか。
このステージで総合の行方はほぼ決定すると思われる。注目の一戦だ。
第15ステージ マルトス~シエラ・ネバダ 149.6㎞
マントスからのスタート後、約100kmは穏やか。今日もリチャル・カラパスはステージ優勝を狙うと息巻いているけど、この前半で逃げに乗れているだろうか。
勝負は後半にあり、ゴール手前60kmから始まる1級山岳アルト・デル・プルシェが待ち受ける。
最初の4 km では、勾配は 10%をわずかに下回っている。しかし、最後の 1 kmは平均 12%の上昇となる。15%勾配が2箇所あり、ここでも遅れるライダーがいるだろう。
頂上からゴールまでは、40km。この1級山岳は、次の超級山岳シエラネバタに比べれば、ウォーミングアップのようなものになるかもしれない。
主催者は、当初、標高 2,896mにあるシエラネバダ天文台の近くに到着したいと考えていた。だが、自然保護区の許可が下りず断念。
それでも、標高2,501mのゴールを用意。登り始めがきつく最大勾配20%の部分がある。最初に遅れると戻ってくるのは不可能だろう。前半を乗り切れば、後半は勾配が一定なので耐えることが出来るかもしれない。
どこで誰がアタックをかけるのか。レムコはマイヨロホを守れるのか注目だ。
- 3級山岳 プエルト・デ・シエテ・ピリリャス 9.9 km・3.5%
- スプリントポイント Jaén
- 1級山岳 アルト・デル・プルシェ 9.1km・7.6%
- 超級山岳 シエラ・ネバダ 19.3㎞・7.9%
スタート前
前日のステージでは、Bahrain Victoriousのヤッシャ・ズッタリンと逃げて10秒ほどのリードを奪うけれど逃げ切れず。トーマス・デヘントでも中々な逃げに乗ることは出来ない。
トーマス・デヘントはレース前コメントで、「Jumbo-Vismaは血の匂いがしたが、レムコにとっては厳しい日になるだろう。だが、彼はそれを維持するか、少し時間をとってくれると思う.。」と予測している。
逃げには乗るのだけど、上位に入れないミケル・ランダ。このステージでは逃げてくるだろうか。
AG2R Citroën Teamのベン・オコナーは総合10位。だけど、総合11位のTeam DSMのテイメン・アレンスマンが2秒差に迫っている。このクイーンステージでトップ10を死守できるか。
前日のステージでは、勝負所でバイク交換となってしまったUAE Team Emiratesのフアン・アユソー。今日の走りはどうなるか。
クリス・フルームの予測では、Jumbo-VismaとINEOS Grenadiersは圧力を高め、乗り心地を出来る限りタフにするだろうとコメント。
第15ステージスタートでの4賞
- 総合 レムコ・エヴェネプール Quick-Step Alpha Vinyl Team
- ポイント賞 マッズ・ピーダスン Trek-Segafredo
- 山岳賞 ジェイ・ヴァイン Alpecin-Deceuninck
- 新人賞 カルロス・ロドリゲス INEOS Grenadiers
スタートしないライダーは
- ケランド・オブライエン Team BikeExchange – Jayco 第14ステージ途中でリタイヤ
ヒュー・カーシーのアタックからすぐに前に数人がでた。
Jumbo-Vismaからはローハン・デニスが逃げに参加。ヴィンチェンツォ・ニバリが少し遅れている。
おっと、集団で落車。
なんと総合8位のウィルコ・ケルデルマンだ。だが、なんとか走りだした。
まだ集団は追っているが19秒のタイム差を稼ぎだした。
- ローハン・デニス Jumbo-Visma
- ヴィンチェンツォ・ニバリ Astana Qazaqstan Team
- ヒュー・カーシー EF Education-EasyPost
- カールフレドリク・ハーゲン Israel – Premier Tech
- ヴォイチェフ・レパ Equipo Kern Pharma
- ルイス・アンヘル・マテ Euskaltel – Euskadi
ウィルコ・ケルデルマンはチームメイトに引いて貰って集団に復帰中。
なんと、ジェイ・ヴァインを含む巨大な追走が出来上がる。だが、さすがに集団は逃がさなかった。
集団からリチャル・カラパスが逃げだそうとしている。
3級山岳 プエルト・デ・シエテ・ピリリャス 9.9 km・3.5%
タイム差は9秒。後ろから、カラパス、ジェイ・ヴァイン、マッズ・ピーダスンなどが追っている。これは捕まりそうだ。
追走は逃げていたメンバーを吸収しながら追う。
先頭は3人に。
- ローハン・デニス Jumbo-Visma
- ヴィンチェンツォ・ニバリ Astana Qazaqstan Team
- ヒュー・カーシー EF Education-EasyPost
また20人以上が追走に出ている。なんとしても逃げたいメンバーだ。
リチャル・カラパス、ジェイ・ヴァイン、ジーノ・マーダー、マルク・ソレル、ダビ・デラクルス、テイメン・アレンスマンもいる。
先頭3人は14秒差で逃げ続ける。
集団はレムコも先頭にでて逃げを容認したいようだ。
追走に入っていたAG2R Citroën Teamの二コラ・プラドムがチェーン外れだ。
先頭3人に後続が追いついた。
マッズ・ピーダスンは二日連続の逃げにチャレンジだ。狙いはスプリントポイント。もう十二分にポイントは稼いでいるのだけど。
集団容認で一気にタイム差が開いていく。
29人の逃げ
これは逃げ切れそうな人数だ。Jumbo-Vismaからはローハン・デニスとサム・オーメンが乗っている。これは前待ちをするのだろう。
- ローハン・デニス Jumbo-Visma
- サム・オーメン Jumbo-Visma
- 二コラ・プラドム AG2R Citroën Team
- ダビ・デラクルス Astana Qazaqstan Team
- ヴィンチェンツォ・ニバリ Astana Qazaqstan Team
- ジーノ・マーダー Bahrain Victorious
- フレッド・ライト Bahrain Victorious
- ジェイ・ヒンドレー BORA – hansgrohe
- ルーベン・フェルナンデス Cofidis
- リゴベルト・ウラン EF Education-EasyPost
- ヒュー・カーシー EF Education-EasyPost
- ルディ・モラール Groupama – FDJ
- セバスティアン・ライヒェンバッハ Groupama – FDJ
- リチャル・カラパス INEOS Grenadiers
- ルイス・メンチェス Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux
- オマール・ゴールドスタイン Israel – Premier Tech
- ローソン・クラドック Team BikeExchange – Jayco
- ネルソン・オリヴェイラ Movistar Team
- ルイス・フェルファーク Quick-Step Alpha Vinyl Team
- ファウスト・マスナダ Quick-Step Alpha Vinyl Team
- テイメン・アレンスマン Team DSM
- マッズ・ピーダスン Trek-Segafredo
- アントニオ・ティベッリ Trek-Segafredo
- マルク・ソレル UAE Team Emirates
- ブランドン・マクナリティ UAE Team Emirates
- クサンドロ・ムーリッセ Alpecin-Deceuninck
- ジェイ・ヴァイン Alpecin-Deceuninck
- シャビエル・アスパレン Euskaltel – Euskadi
- エリー・ジョスベール Team Arkéa Samsic
Quick-Step Alpha Vinyl Teamからは ルイス・フェルファークとファウスト・マスナダが乗っている。レムコの周りにいなくて良いのだろうか。
落車したウィルコ・ケルデルマンは擦過傷がひどい。
今日のレムコは総攻撃を仕掛けられるだろう。凌ぐことが出来るだろうか。
逃げにのったUAE Team Emiratesのマルク・ソレルはステージ狙いだ。
ジェイ・ヴァインは、チームメイトのクサンドロ・ムーリッセにアシストして貰って1位通過。
- ジェイ・ヴァイン Alpecin-Deceuninck 3ポイント
- クロンドロ・ムーリッセ Alpecin-Deceuninck 2ポイント
- ダビ・デラクルス UAE Team Emirates 1ポイント
Quick-Step Alpha Vinyl Team先頭で3級山岳を通過。
逃げにはAstana Qazaqstan Team からヴィンチェンツォ・ニバリとダビ・デラクルスが乗っている。どちらでステージ優勝を狙うのか。もしくは後ろからくるミゲルアンヘル・ロペスのアシストとなるのか。
逃げの中には総合20位以内のライダーが多数。4分30秒離れており、すでにテイメン・アレンスマンはバーチャルで総合5位に。
- テイメン・アレンスマン Team DSM 11 位、+9分14秒
- ジェイ・ヒンドレー BORA – hansgrohe 13 位、+11分40秒
- ルイス・メンチェス Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 14 位、+11分45秒
- ダビ・デラクルスが Astana Qazaqstan Team 16 位、+13分28秒
- リチャル・カラパス INEOS Grenadiers 17 位、+13分44秒
- リゴベルト ウラン EF Education-EasyPost 18 位、+14分22秒
- ヒュー・カーシー EF Education-EasyPost 19 位、+22分01秒
残り92.8kmで5分24秒差まで広がる。逃げには良いベースだ。
Jumbo-Vismaのクリス・ハーパーはボトル運び中。今日も山岳で活躍しないといけない。
Quick-Step Alpha Vinyl Teamは今日もレミ・カヴァニャが先頭を引く。今日はどこまで引けるだろう。
Team BikeExchange – Jaycoのローソン・クラドックが単独で先頭から飛び出した。
ベン・オコナーの総合順位を守るためにAG2R Citroën TeamがQuick-Step Alpha Vinyl Teamに手を貸す。
スプリントポイント Jaén
ローソン・クラドックが単独でスプリントポイントを通過。
追走もスプリントポイント通過。
- ローソン・クラドック Team BikeExchange – Jayco 20ポイント
- マッズ・ピーダスン Trek-Segafredo 17ポイント
- フレッド・ライト Bahrain Victorious゜ 15ポイント
- アントニオ・ティベッリ Trek-Segafredo 13ポイント
- ローハン・デニス Jumbo-Visma 10ポイント
ローソン・クラドックは米国TT王者に2回なっている。2019世界選手権個人タイムトライヤルも6位のTTスペシャリストだ。1分35秒追走からタイム差を稼ぎだした。
そろそろ1級山岳が近づく。ローソン・クラドックはどこまで登れるだろう。
AG2R Citroën Teamはタイム差を5分8秒まで縮める。それでもテイメン・アレンスマンがバーチャルで総合6位だ。
1級山岳 アルト・デル・プルシェ 9.1km・7.6%
ローソン・クラドックが1級山岳を上がりだす。長い登りだ。
集団はAG2R Citroën Teamがペースを上げる。Jumbo-Vismaも先頭に上がってきた。
Astana Qazaqstan Team も集団の先頭に上がってくる。
追走ではジェイ・ヴァイン、クサンドロ・ムーリッセがリードして登る。
BORA – hansgroheのジェイ・ヒンドレーも追走先頭付近で走る。
集団はAG2R Citroën Teamのボブ・ユンゲルスが引き始めた。
追走ではジェイ・ヴァインとジェイ・ヒンドーが足なりに抜け出しそうだ。
イラン・ファンワイルダーが落ちてしまって、レムコは丸裸だ。
逃げていたマッズ・ピーダスンがボブ・ユンゲルスに抜かれていく。
追走も絞られてきたか。
ローソン・クラドックは1級山岳頂上まで2.8km。まだ追走に47秒差をつけている。凄い粘りだ。
さあ、カラパスが先頭に上がってきた。
ジェイ・ヴァインが単独で抜けた。山岳ポイントをなんとしても取りたい。
ジェイ・ヴァインの前にローソン・クラドックが見えてきた。
ジェイ・ヴァインが追いつく。
トップ通過はジェイ・ヴァイン。
- ジェイ・ヴァイン Alpecin-Deceuninck 10ポイント
- ローソン・クラドック Team BikeExchange – Jayco 6ポイント
- リチャル・カラパス INEOS Grenadiers 4ポイント
- テイメン・アレンスマン Team DSM 2ポイント
- ジェイ・ヒンドレー BORA – hansgrohe 1ポイント
集団は4分49秒と離れる。まだ大人数だ。結局、この1級山岳では攻撃はなし。
二人が42秒差をつけている。
- ジェイ・ヴァイン Alpecin-Deceuninck
- ローソン・クラドック Team BikeExchange – Jayco
下りでTrek-Segafredoのアントニオ・ティベッリがカーブで落車しそうに!
だが、なんとか立て直して前を追う。流石プロだ。
先頭2人は17秒差まで迫られる。これは捕まるパターンだ。
プリモッシュ・ログリッチはサポートカーまで戻ってボトルを貰っている。
ログリッチはすぐに集団に戻る。
追走も絞られた。
前に先頭の二人が見えてきた。
集団からテイオ・ゲイガンハートがアタック!
この動きで後方はどうする?
先頭からヒュー・カーシーが切れた。
集団は4分28秒差。テイオ・ゲイガンハートは10秒前にいる。
3分56秒差に。追走も絞られてきた。
- ダビ・デラクルス Astana Qazaqstan Team
- ジーノ・マーダー Bahrain Victorious
- ジェイ・ヒンドレー BORA – hansgrohe
- リゴベルト・ウラン EF Education-EasyPost
- セバスティアン・ライヒェンバッハ Groupama – FDJ
- リチャル・カラパス INEOS Grenadiers
- ルイス・メンチェス Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux
- ローソン・クラドック Team BikeExchange – Jayco
- ルイス・フェルファーク Quick-Step Alpha Vinyl Team
- テイメン・アレンスマン Team DSM
- マルク・ソレル UAE Team Emirates
- ジェイ・ヴァイン Alpecin-Deceuninck
残り22kmでマルク・ソレルがアタックだ。
ルイス・フェルファークは先頭から降りる。これはレムコのためだ。
なんと、ファウスト・マスナダがカーブで落車。
Jumbo-Vismaが攻撃を仕掛ける!
レムコが捕まえる。
レムコが先頭に出るがこれはダメだろう。
また、クリス・ハーパーが戻ってきた。
マルク・ソレルは、追走を37秒引き離す。
追走は誰が追うのか。
超級山岳 シエラ・ネバダ 19.3㎞・7.9%
なんと、フアン・アユソーが切れた。後ろはアレハンドロ・バルベルデだ。
プリモッシュ・ログリッチがベースを上げる。
総合のメンバーが絞られてきた。
また、レムコが先頭を引きだした。調子が良いのか自分のペースで走りたいのか。それにしてもゴールまでは遠い。
テイメン・アレンスマンは追走の先頭を引く。
ログリッチは最後尾で足を溜めておける。これは、最高の形だ。
- レムコ・エヴェネプール Quick-Step Alpha Vinyl Team
- ミゲルアンヘル・ロペス Astana Qazaqstan Team
- エンリク・マス Movistar Team
- ベン・オコナー AG2R Citroën Team
- プリモッシュ・ログリッチ Jumbo-Visma
マルク・ソレルは41秒差をつけた。
レムコは、ルイス・フェルファークが降りてきてアシストして貰っている。
残り13.3kmでリチャル・カラパスが追走から降りた。
リチャル・カラパスは、おりて遅れたカルロス・ロドリゲスを引いている。後ろにはちゃっかりとフアン・アユソーがついている。
残り10.5kmでスーパーマンこと、ミゲルアンヘル・ロペスがアタック!
カラパスは前が見えてきた。
ミゲルアンヘル・ロペスは、2017年に続く勝利を得るのか?
続いて、エンリク・マスもアタック!
エンリク・マスが前のミゲルアンヘル・ロペスを追う。ミゲルアンヘル・ロペスはダビ・デラクルスに引いて貰っている。
エンリク・マスは、ダビ・デラクルス、ミゲルアンヘル・ロペスに引いて貰っている。
ルイス・フェルファークがいなくなったのでレムコが引くしかない。だが、これはアタックをかけられたらおしまいになってしまう。
追走からテイメン・アレンスマンが抜け出して、先頭のマルク・ソレルを追っている。タイム差は20秒。
ミゲルアンヘル・ロペスとエンリク・マスは、前に追走のメンバーが見えるので目標が立てやすい。
残り7kmでテイメン・アレンスマンがマルク・ソレルに追いついた。
ミゲルアンヘル・ロペスとは6分差。エンリク・マスとは2分43秒のタイム差がある。レムコが引く必要性はなんだろう。
さあ、テイメン・アレンスマンが先頭に立った。残り6.5kmで後続のエンリク・マスまで1分19秒ある。
カラパスの引くカルロス・ロドリゲスのグループは前に追いつかない。
- リチャル・カラパス INEOS Grenadiers
- カルロス・ロドリゲス INEOS Grenadiers
- フアン・アユソー UAE Team Emirates
- ジョアン・アルメイダ UAE Team Emirates
カラパスがギブアップで横にそれた。
今度は逆にアルメイダが引く順番に。
残り4.7km。テイメン・アレンスマンは1分22秒離している。
ここでミゲルアンヘル・ロペスがアタック!
だが、エンリク・マスは、ペースで追いつく。
フアン・ユアソーがカルロス・ロドリゲスに対してアタックをかけた。総合の逆転を狙う。カルロス・ロドリゲスは追いかけられない。
カルロス・ロドリゲスはアルメイダにも置いていかれる。
エンリク・マスとミゲルアンヘル・ロペスが3位集団に追いついた。
プリモッシュ・ログリッチはいつアタックをかける?
アルメイダは、フアン・アユソーに追いついた。カルロス・ロドリゲスとアユソーの総合のタイム差は1分7秒だが、逆転しそうだ。
マルク・ソレルが抜かれていく。
2位グループは牽制気味か。
2位グループからミゲルアンヘル・ロペスがアタック!
残り1.5km。テイメン・アレンスマンはミゲルアンヘル・ロペスの猛追をかわせるか。タイム差はほとんど変わらない。
ログリッチは余裕がないのか。
残り1kmを切った。テイメン・アレンスマンの逃げきりだ!
ステージ2位は誰か。
あっと、ここでプリモッシュ・ログリッチがアタック!
当然、レムコはついていけない。離されてしまう。
どこまでログリッチはタイム差を縮めることが出来るのか?
残り375m。テイメン・アレンスマンは勝利に向けてゴールに向かう。
テイメン・アレンスマンは頭を抱えたままゴール!
なんと、このブエルタのクイーンステージを制してしまった。やはり、この男は普通ではない。これで総合順位も8位に上げてきた。アシストもなく、実力で上がってきたのは凄いことだ。将来を約束された22歳だ。
プリモッシュ・ログリッチは、全開でゴールに向かうが逆転するには距離が足りない。
レムコは後ろに見えている。
ステージ2位は、エンリク・マス。レムコに対してタイムを縮めた。ミゲルアンヘル・ロペスはステージ3位。2017年の再現は出来なかったか。
ジェイ・ヴァインはステージ4位。その実力は一流クライマーにも劣ってない。この超級山岳のポイント加算で59ポイントとした。ほぼ、山岳賞を手にしたのでは。
プリモッシュ・ログリッチはステージ5位でゴール。レムコのタイムを待つことになる。何故、ミゲルアンヘル・ロペス、エンリク・マスがアタックをかけてレムコから逃げる中、ゴール手前1kmまでアタックをかけなかったのかは謎だ。
これは、ログリッチのゴール後のインタビューで明らかになるかもしれない。
レムコ・エヴェネプールは強かった。通常リーダーが、長く先頭を引くことはない。それでも、最後までペースが衰えなかったのは凄いことだ。
2,000mを越える山岳でも戦えることを十分に示した。しかも、プリモッシュ・ログリッチに対して失ったタイムは15秒。1分34秒のタイム差を持って休息日を迎える。
カルロス・ロドリゲスは、スペインの後輩フアン・アユソーに総合順位を抜かれてしまう。総合5位に後退だ。さらに、ミゲルアンヘル・ロペスに8秒差と迫られている。最終週にも登りゴールがあり、負ける訳にはいかないだろう。
リザルト
第15ステージ リザルト
テイメン・アレンスマンのコメント
ラ・ブエルタのクイーンステージで優勝したなんて、信じられないし、まだ実感がわかないよ。このシエラネバダの山岳ステージは、事前にみんなが話していたステージで、優勝できたことは信じられないくらいだ。
前を走るマルク・ソレルを残り8kmで捕まえましたね。
実は、マルク・ソレルは私を待っていて、まだ足に何かあるのではと思っていた。急な坂道で私がアクセルを踏むと、彼は手を放さなくてはならなかった。幸運にも、まだ何かが残っていて、ゴールまで持ちこたえることができた。
正直なところ、ライディング中はあまり感覚が良くなかった。他の選手はもっと脚を感じていたらしい。
チームから、400ワット以上のペダリングをするように言われた。幸いにも残っていたので、それで十分でした。信じられない。
Rnk | Rider | Team | UCI | Time | |
---|---|---|---|---|---|
1 |
ARENSMAN Thymen
|
Team DSM | 100 |
10″
|
4:17:17 |
2 |
MAS Enric
|
Movistar Team | 40 |
6″
|
1:23 |
3 |
LÓPEZ Miguel Ángel
|
Astana Qazaqstan Team | 20 |
4″
|
1:25 |
4 |
VINE Jay
|
Alpecin-Deceuninck | 12 |
3″
|
1:30 |
5 |
ROGLIČ Primož
|
Jumbo-Visma | 4 | 1:44 | |
6 |
O’CONNOR Ben
|
AG2R Citroën Team | ,, | ||
7 |
AYUSO Juan
|
UAE Team Emirates | 1:55 | ||
8 |
HINDLEY Jai
|
BORA – hansgrohe | ,, | ||
9 |
MEINTJES Louis
|
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux | ,, | ||
10 |
EVENEPOEL Remco
|
Quick-Step Alpha Vinyl Team | 1:59 | ||
11 |
ALMEIDA João
|
UAE Team Emirates | 2:10 | ||
12 |
URÁN Rigoberto
|
EF Education-EasyPost | 2:33 | ||
13 |
SOLER Marc
|
UAE Team Emirates | 3:10 | ||
14 |
RODRÍGUEZ Carlos
|
INEOS Grenadiers | 3:29 | ||
15 |
DE LA CRUZ David
|
Astana Qazaqstan Team | 4:33 | ||
16 |
TAARAMÄE Rein
|
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux | 5:33 | ||
17 |
CARAPAZ Richard
|
INEOS Grenadiers |
1″
|
6:18 | |
18 |
VALVERDE Alejandro
|
Movistar Team | 6:57 | ||
19 |
POLANC Jan
|
UAE Team Emirates | ,, | ||
20 |
REICHENBACH Sébastien
|
Groupama – FDJ | ,, | ||
21 |
LANDA Mikel
|
Bahrain – Victorious | 7:00 | ||
22 |
MÄDER Gino
|
Bahrain – Victorious | 7:05 | ||
23 |
VERVAEKE Louis
|
Quick-Step Alpha Vinyl Team | 8:00 | ||
24 |
PARRA José Félix
|
Equipo Kern Pharma | 9:50 | ||
25 |
MEURISSE Xandro
|
Alpecin-Deceuninck | ,, | ||
26 |
CABEDO Óscar
|
Burgos-BH | 10:06 | ||
27 |
HARPER Chris
|
Jumbo-Visma | 10:19 | ||
28 |
HIGUITA Sergio
|
BORA – hansgrohe | 10:42 | ||
29 |
KELDERMAN Wilco
|
BORA – hansgrohe | ,, | ||
30 |
BIZKARRA Mikel
|
Euskaltel – Euskadi | ,, |
総合
レムコ・エヴェネプールのコメント
今日は調子が良かった。このような高度でのレースは初めてなので、かなりうまくいったと思う。
特に第15ステージの序盤は激しいレースが続き、最終的に29名の先頭集団が抜け出しました。
あれは不思議な状況だった。
Jumbo-Vismaとログリッチが攻撃を仕掛けましたね。これについては?
最後の1kmでログリッチがアタックしてきたのは予想通りだった。最終的にはほとんどタイムをロスすることなく、満足のいく結果を得ることができた。
数日前のクラッシュについては問題がなかったの?
あれは、簡単なことではない。今日は少しマシになったが、まだ少し筋肉が硬い感じがする。明日が休養日でよかった。
ポイント賞
Rnk | Prev | ▼▲ | Rider | Team | UCI | Pnt | Points |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | – |
PEDERSEN Mads
|
Trek – Segafredo | 284 | ||
2 | 4 | ▲2 |
WRIGHT Fred
|
Bahrain – Victorious | 111 | ||
3 | 2 | ▼1 |
ROGLIČ Primož
|
Jumbo-Visma | 107 | ||
4 | 5 | ▲1 |
EVENEPOEL Remco
|
Quick-Step Alpha Vinyl Team | 100 | ||
5 | 3 | ▼2 |
SOLER Marc
|
UAE Team Emirates | 99 | ||
6 | 6 | – |
BATTISTELLA Samuele
|
Astana Qazaqstan Team | 91 | ||
7 | 7 | – |
MAS Enric
|
Movistar Team | 88 | ||
8 | 15 | ▲7 |
VINE Jay
|
Alpecin-Deceuninck | 62 | ||
9 | 8 | ▼1 |
GROVES Kaden
|
Team BikeExchange – Jayco | 60 | ||
10 | 18 | ▲8 |
CRADDOCK Lawson
|
Team BikeExchange – Jayco | 57 |
山岳賞
Rnk | Prev | ▼▲ | Rider | Team | Points |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | – |
VINE Jay
|
Alpecin-Deceuninck | 59 |
2 | 2 | – |
CARAPAZ Richard
|
INEOS Grenadiers | 30 |
3 | – |
ARENSMAN Thymen
|
Team DSM | 22 | |
4 | 3 | ▼1 |
STANNARD Robert
|
Alpecin-Deceuninck | 21 |
5 | 4 | ▼1 |
SOLER Marc
|
UAE Team Emirates | 20 |
6 | 23 | ▲17 |
MAS Enric
|
Movistar Team | 19 |
7 | 5 | ▼2 |
JANSSENS Jimmy
|
Alpecin-Deceuninck | 17 |
8 | 16 | ▲8 |
LÓPEZ Miguel Ángel
|
Astana Qazaqstan Team | 16 |
9 | 12 | ▲3 |
ROGLIČ Primož
|
Jumbo-Visma | 12 |
10 | 6 | ▼4 |
PINOT Thibaut
|
Groupama – FDJ | 12 |
新人賞
Rnk | Prev | ▼▲ | Rider | Team | Time |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | – |
EVENEPOEL Remco
|
Quick-Step Alpha Vinyl Team | 56:40:49 |
2 | 3 | ▲1 |
AYUSO Juan
|
UAE Team Emirates | 4:49 |
3 | 2 | ▼1 |
RODRÍGUEZ Carlos
|
INEOS Grenadiers | 5:16 |
4 | 4 | – |
ALMEIDA João
|
UAE Team Emirates | 7:00 |
5 | 5 | – |
ARENSMAN Thymen
|
Team DSM | 7:05 |
6 | 7 | ▲1 |
PARRA José Félix
|
Equipo Kern Pharma | 42:23 |
7 | 6 | ▼1 |
HIGUITA Sergio
|
BORA – hansgrohe | 42:47 |
8 | 8 | – |
MÄDER Gino
|
Bahrain – Victorious | 46:24 |
9 | 10 | ▲1 |
ZAMBANINI Edoardo
|
Bahrain – Victorious | 59:06 |
10 | 9 | ▼1 |
CHAMPOUSSIN Clément
|
AG2R Citroën Team | 1:11:54 |
コメント
わかれば教えて下さい。
フアン・アユソーのジャージは
どうして袖が白なのでしょうか。
まるで新人賞ホワイトジャージみたい。
ホワイトジャージはカルロスロドリゲスが繰り下げで着てるんですよね。
UAEのほかのメンバーは袖口が黒いのに。
明日からはアユソーが繰り下がりでホワイトジャージですね。
各ステージを見てみたのですが、新人賞で3位の時も着てますね。カルロス・ロドリゲスもアユソーも第12ステージでは、同時に新人賞ジャージを着ているときもあるし。
ブエルタの各賞のジャージは、それぞれスポンサーが違うのですが、アユソーが着ているのはplentudeがスポンサーしているジャージなので新人賞ジャージですね。
後ろのUAE Team Emiratesのチーム名は、各ステージでアイロンプリントしているものかと。
何故、二人が同時に新人賞ジャージを着ているのかは不明です。次のステージでカルロス・ロドリゲスがINEOS Grenadiersのジャージを着てたら、これまた謎がふかまりますね。ちょっと注意してみておきます。
アユソーが着ていたのは新人賞ジャージだったのですか!新人賞3位なのに謎ですね。
16ステージからカルロスロドリゲスはイネオスジャージですが、
彼はスペインチャンピオンジャージ仕様のイネオスジャージです。
つまり、ほぼ白色ですからわかりにくいですねー(>_<)
次ステージ注目しながら見てみます(^_^)
何度もすみません。
気になって調べてみた答えが見つかりました。
https://www.jsports.co.jp/cycle/tour/rule/
ジャージの優先順位
同一選手が複数のジャージを獲得した場合、以下の優先順位で着用する。
1.マイヨ・ジョーヌ 2.マイヨ・ヴェール 3.マイヨ・ア・ポワ・ルージュ 4.マイヨ・ブラン
各賞首位選手によって着用されなかったジャージは、2位の選手が着用する(2位選手が着用できない場合は3位選手へ繰越)。 ただし2位以下の選手が世界チャンピオンジャージ、もしくは国内チャンピオンジャージの保持者である場合は、チャンピオンジャージの着用が許される。
繰り下げでホワイトジャージを着る権利があるカルロスロドリゲスは、ナショナルチャンピオンジャージを着ているのですね。
カルロスロドリゲスの着ている白ジャージはナショナルのジャージってことですね。
白だからわかりにくい笑
スペインのレースだから、スペインジャージを優先したんですね!
なんかスッキリしました。
なるほど~。カルロス・ロドリゲスはスペインチャンピオンでしたね。なるべく、皆に来てもらおうという感じかも。
スペインなので、カルロスは国内チャンピオンジャージを優先したということなんですね。
これは中々面白い! じゃあ、これからカルロス・ロドリゲスが逆転しても、アユソーは3位でも着用できるということになりますね。