スペインのAngel Cycle Worksは、アディティブ3Dプリントで作られたチタン製バイクHeavenを発表した。
Angel Cycle Worksは、Heavenをロードレース、グランフォンド、ソフトグラベルの3つのバイクが1つになったハイパーバイクだと表現。
Angel Cycle Works は、アディティブ3Dプリントでチタン製の自転車を作った最初の企業ではないが、この技術はすでに一般的になろうとしている。
Angel Cycle Works Heaven
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Angel Cycle Worksは、Heavenの製造に手作業による溶接と3Dプリントを組み合わせて使用している。
溶接されたチューブと3Dプリントされたラグを組み合わせることで、自転車に使用される材料の量を最小限に抑えることができる。
Angel Cycle Worksは正確な重量を公表していないが、1,600gのチタンフレームから約400gの軽量化を達成したと述べている。
3Dプリントは、フレームとヘッドセットのベアリング間の接触を改善し、位置合わせを改善するとも言われている。
組み立ての容易さ、絶対的な信頼性、ノイズの排除、ダイナミックなカスタマイズ、外観や形状のカスタマイズ、あらゆるタイプのサイクリストに対応する汎用性など、さまざまな技術的ソリューションを備え、細部に至るまで配慮されたバイクがHeaven。
これらの理由から、Angel Cycle Worksは、それを天国(Heaven)と呼んでいる。
ボトムブラケットも同様で、Angel Cycle Worksによると、3Dプリントされたチタンは「1 ミクロンも動かない」ため、きしみが発生するリスクなしに圧入式のボトムブラケットを使用できる。
Heavenは調整可能なチェーンステーを備えており、ロードバイクからグラベルマシンに移行可能だ。
上記写真のように、2つのスルーアクスルドロップアウトがあり、チェーンステーの長さを調整できる。
HDアダプター、または「Heaven Door adapter」と呼ばれるこのデザインにより、ライダーはバイクのジオメトリを変更し、チェーンステーを400mmから425mmに延長できる。
これは、タイヤのクリアランスを増やすために行われる。使用する設定に応じて、 700x30mmロード バイクタイヤまたは 700x38mmグラベルバイクタイヤのいずれかを取り付けることが可能となる。
フォークのクリアランスと組み合わせることで、Heavenをレース バイクまたは、ソフトグラベルバイクとして使用できるようになる。
Angel Cycle Works によると、HDアダプターを使用すると、140mmまたは160mmのディスクブレーキローターをどちらの位置でも使用できるようになると言う。
統合されたハンドル周り
Angel Cycle Works は、Heaven専用のステムを使用しており、ケーブルとホースを内部に通している。
ステムはカーボンまたはアルミニウムで提供され、Angel Cycle Works のカスタマイズプログラムを通じて任意の長さで利用できる。
カーボンシートマスト
Heavenは27.2mmのカーボンシートポストを使用しており、隠しシートクランプで固定されている。これは、トップチューブの下側のボルトで固定される。
Angel Cycle Worksは、サドルクランプをカーボンポストに統合するのではなく、3Dプリントされたチタンシートポストトッパーを取り付けることを選択した。このトッパーは5cmの調整を提供する。
サドルもAngel Cycle Worksのものだが、後部には小さなランプが見える。光るかどうかは情報がない。
コンポーネントの選択に加えて、陽極酸化や完全なフレーム塗装などのオプション変更が可能。
価格は、9.600€(約130万円)からとなる。
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