第1ステージはスメル峠でLidl – Trekが総力をあげて集団を絞っていった。
それでも、多くのライダーがゴールに向かったけれど、以外にも総合勢でも遅れるライダーが続出。すでに上位を目指すことが難しくなった選手も多い。
まず、Soudal – Quick Stepのミケル・ランダはリタイヤ。2024 ツール・ド・フランス総合5位、ブエルタ総合8位だったので、間違いなくトップ10には入ってきたはずだ。
テイメン・アレンスマン INEOS Grenadiers
🔙 Wout suffered, but he managed to stay in the lead group after the final climb.
The same can’t be said for Thymen Arensman, dropped alongside Kevin Geniets. #GirodItalia pic.twitter.com/ysbpwW9AS8
— Giro d’Italia (@giroditalia) May 9, 2025
上記の動画の通り、残り12km。スメル峠の頂上手前でテイメン・アレンスマンは遅れていく。
エガン・ベルナルと並んで INEOS Grenadiersのダブルエースだったけれど、ゴールでは1分35秒遅れの58位。
ジョシュア・ターリングが59位と続いた。ジョシュア・ターリングは、2日目の個人タイムトライヤルでマリアローザを着用するという夢がなくなってしまった。
これまで、ジロ・デ・イタリアではイタリア人のフィリッポ・ガンナがマリアローザを個人タイムトライヤルで着用することが多かったが、これで INEOS Grenadiersの野望は消え去った。
テイメン・アレンスマンは、エガン・ベルナルの山岳アシストとして働くことになる。昨年のようにゲラント・トーマスをアシストして総合6位でゴールということは難しそうだ。
デレク・ジー Israel – Premier Tech
A frantic finale in Tirana to start this year’s @giroditalia sees @DerekGee7 cross the line in the second group. @corbin_strong crashed in the closing kilometers but finished the stage and thankfully is OK.
🇦🇱 🇮🇹 #GirodItalia #YallaIPT #FactorRacing pic.twitter.com/vjrDqxcxgZ
— Israel – Premier Tech (@IsraelPremTech) May 9, 2025
デレク・ジーは、残り7.9kmの時点で28秒遅れ。ゴールでは57秒遅れの48位。やはりスメル峠で遅れてしまった。
スロースターターではあるけれど、ここから追い上げてもトップ10には入るかもしれいな。だが、それがデレク・ジーの目標ではなかったはず。
57秒遅れで一緒にゴールしたメンバーには
- ダヴィデ・フォルモロ Movistar Team
- ルイス・メンチェス Intermarché – Wanty
- ダニエル・マルティネス Red Bull – BORA – hansgrohe
ダニエル・マルティネスは、昨年の総合2位。ここからはプリモッシュ・ログリッチのアシストに専念となりそうだ。
ジェイ・ヴァイン UAE Team Emirates – XRG

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット
ジェイ・ヴァインもゴール手前6kmの落車に巻き込まれた。ゴールでは3分59秒遅れの91位でゴール。これは残念。
直前のツール・ド・ロマンディ第3ステージで優勝。ジョアン・アルメイダをアシストして総合3位となっていただけに勿体ない。
UAE Team Emirates – XRGは、フアン・アユソーも序盤に落車している。ケガの報告はないけれど、カーブで落車しており打撲などあれば第2ステージの個人タイムトライヤルで影響してきそうだ。
主な総合勢の遅れはボーナスタイムを加算して以下の通り。
- デレク・ジー Israel – Premier Tech 1分7秒
- ダヴィデ・フォルモロ Movistar Team 1分7秒
- ロレンツォ・フォルトゥナート XDS Astana Team 1分7秒
- ルイス・メンチェス Intermarché – Wanty 1分7秒
- ダニエル・マルティネス Red Bull – BORA – hansgrohe 1分7秒
- テイメン・アレンスマン INEOS Grenadiers 1分45秒
- ジョシュア・ターリング INEOS Grenadiers 1分45秒
- フィリッポ・ザナ Team Jayco AlUla 1分47秒
- ジェイ・ヴァイン UAE Team Emirates – XRG 4分9秒
総合勢は、個人タイムトライヤルも得意だけど、1分以上の差があると挽回できる時間は限られてきそう。厳しいスタートとなった。
コメント
こんどはデレク・ジージーになってます。(2箇所)
総合タイムを大きく落としたら、逃げグループに入り込むことができる場合もあるので、戦略が大きく変わってくるかもしれませんね〜
5箇所あり訂正しました。
テイメン・アレンスマンは調子が戻れば逃げに入って前待ちもしそうですね。