2024 ブエルタ・ア・エスパーニャ第1ステージ　個人タイムトライヤルで意外な結果に～

第79回目となるブエルタは、顔見世的な個人タイムトライヤルから始まる。

開幕はポルトガルのリスボン。ブエルタがスペイン国外でスタートするのは、前回のリスボン（1997年）、アッセン（2009年）、ニーム（2017年）、ユトレヒト（2022年）に次いで5回目となる。

このフラットに近いTTは誰のためにある?

 

第1ステージ    リスボン～オエイラス　12km

 

海岸線を一直線なのでカーブもそれほどない。風の影響はどうだろうか。

 

 

1. 中間計測　7.3km

 

第1ステージの注目ライダーは

• Team Visma | Lease a Bike　ワウト・ファンアールト
• UAE Team Emirates　ジョアン・アルメイダ、アダム・イェーツ、ブランドン・マクナリティ、ジェイ・ヴァイン
•  INEOS Grenadiers　テイメン・アレンスマン、ジョシュア・ターリング
• Red Bull-BORA-hansgrohe　プリモッシュ・ログリッチ、ダニエル・マルティネス、アレクサンドル・ウラソフ
• Groupama – FDJ　シュテファン・キュング
• Bahrain Victorious　アントニオ・ティベッリ

 

エンリク・マス　Movistar Team

エンリク・マスが早い段階でスタート。

 

エンリク・マスは13分14秒で、Bahrain Victoriousのジャック・ヘイグを抜いて暫定トップに。

 

ヴィクトール・カンペナールツ　Lotto Dstny

TTスペシャリストで元アワーレコード保持者のヴィクトール・カンペナールツがスタート。前半のトップタイムを出しそう。

 

中間計測トップタイム。ゴールも13分7秒でエンリク・マスの記録を抜いてトップに。

 

これでトップ10の記録に入ってくるだろうか。

 

ヴィクトール・カンペナールツのコメント

確かに野心的だった。タイムトライアルで赤を狙うのはいいことだが、期待していた脚がなかった。

最後の5キロで完全に爆発してしまった。ジョシュア・ターリングは時速58キロで走ると思う。トップ30以内には終わると思う。スプリットタイムは問題なかったが、最後に爆発してしまった。

 

ジェイ・ヴァイン　UAE Team Emirates

イツリア・バスクカントリーの落車から復帰したジェイ・ヴァインがスタート。直前のブルゴスでは第4ステージのTTで優勝している。

 

中間計測は8分16秒で暫定2位通過。ゴールは12分59秒でヴィクトール・カンペナールツを抜いてトップに。

 

ジェイ・ヴァインのレース前コメント

何事も一歩一歩やっていこうと思っている。深刻な怪我だったから、まず走れるようになって、それから室内でトレーナーを使って自転車を漕ぐ。

でも、トレーニングからレースに戻るのは、これまでとはまったく違う。でも、それは長い道のりだったし、このまま上達していければいいと思っている。

私は明らかにノンプロフェッショナルサイクリングから遅れてきた。だから、サイクリング以上のものがあることは常に知っていた。

自分の命を危険にさらしてまで、レースでギャップを作りたいとは思わないはずだ。でも、他の人はもちろん違うことを考えるかもしれない。

子供ができて、妻がこの1年で経験しなければならなかったことを目の当たりにした今、あなたは自動的に利己的でなくなる。

 

エドアルド・アッフィニ　Team Visma | Lease a Bike

エドアルド・アッフィニが12分43秒とジェイ・ヴァインの記録を16秒もクリアー。

 

これは良いタイムだ。当面のベンチマークとなるか。

 

アントニオ・ティベッリ　Bahrain Victorious

Bahrain Victoriousのアントニオ・ティベッリがスタート。

 

アントニオ・ティベッリは、13分2秒で暫定3位。

 

総合勢では良いタイムなのでは。

 

リチャル・カラパス　EF Education-EasyPost

総合優勝を狙うリチャル・カラパスがスタート。

 

ゴールタイムは13分15秒。暫定6位。

 

アイザック・デルトロ　UAE Team Emirates

将来UAE Team Emiratesのエースとなるか。アイザック・デルトロがスタート。

 

アイザック・デルトロは、13分17秒で暫定10位。

 

フローリアン・リポウィッツ　Red Bull-BORA-hansgrohe

フローリアン・リポウィッツが12分56秒で暫定2位に。

 

バイアスロン出身のライダーは躍進している。

 

ブルーノ・アルミライル　Decathlon AG2R La Mondiale Team

フランスTT王者のブルーノ・アルミライルは12分53秒で暫定2位。

 

マティアス・スケルモースイェンセン　Lidl – Trek

Lidl – Trekのマティアス・スケルモースイェンセンは12分57秒で暫定4位に。

 

ホットシートに座るTeam Visma | Lease a Bikeのエドアルド・アッフィニはパスタを食べている。

 

テイメン・アレンスマン　 INEOS Grenadiers

 INEOS Grenadiersのエースナンバー、テイメン・アレンスマンがスタート。

 

中間計測8分13秒。暫定7位通過。ゴールタイムは、13分4秒。

 

風が少しずつ強くなっている。あとになるほど不利なのか。

 

アレクサンドル・ウラソフ　Red Bull-BORA-hansgrohe

プリモッシュ・ログリッチをアシストするアレクサンドル・ウラソフがスタート。アレクサンドル・ウラソフは、13分4秒でゴール。暫定9位。

 

ジョシュア・ターリング　 INEOS Grenadiers

パリオリンピック個人タイムトライヤルでパンクして4位となったジョシュア・ターリング。ここはトップタイムを狙ってくるはずだ。

 

ジョシュア・ターリングは猛烈なペースで進んでいる。

 

中間計測で7分59秒とエドアルド・アッフィニの記録を3秒更新。

 

ジョシュア・ターリングは、12分42秒でギリギリでタイム更新かと思ったら、12分43秒48で0.28秒及ばず。

 

エドアルド・アッフィニの記録を抜けなかった。

 

アダム・イェーツ　UAE Team Emirates

総合優勝候補のアダム・イェーツがスタート。

 

アダム・イェーツの中間計測は8分19秒。

 

アダム・イェーツは、13分9秒で暫定16位。

 

カルロス・ロドリゲス　 INEOS Grenadiers

カルロス・ロドリゲスがスタート。ゴールタイムは13分21秒。

 

マティアス・ヴァチェク　Lidl – Trek

中間計測で7分57秒のジョシュア・ターリングの記録を2秒更新。そして、ゴールでは12分37秒と大幅にタイム更新。

 

これは大番狂わせが起こるか。

 

ジョアン・アルメイダ　UAE Team Emirates

地元ポルトガルのジョアン・アルメイダがスタート。

 

ジョアン・アルメイダは、12分54秒で暫定5位。

 

セップ・クス　Team Visma | Lease a Bike

連覇をかけてセップ・クスがスタート。

 

セップ・クスは13分28秒。

 

これはかなりのハンディを負ったかも。

 

シアン・エイテブルックス　Team Visma | Lease a Bike

シアン・エイテブルックスはタイムトライヤルの進化は見られるだろうか。ゴールタイムは13分19秒。それほど悪くない。

 

プリモッシュ・ログリッチ　Red Bull-BORA-hansgrohe

プリモッシュ・ログリッチがブエルタ4勝目を目指してスタート。

 

プリモッシュ・ログリッチは、12分52秒で暫定6位。

 

テイオ・ゲイガンハート　Lidl – Trek

テイオ・ゲイガンハートがスタート。

 

テイオ・ゲイガンハートは、13分6秒。まだ、復調していないか。

 

ブランドン・マクナリティ　UAE Team Emirates

米国TT王者のブランドン・マクナリティがスタート。

 

中間計測は7分58秒で3位通過。

 

ブランドン・マクナリティがマティアス・ヴァチェクを抜いた。

 

12分35秒で暫定トップ。あとはワウト・ファンアールトだけだ。

 

ワウト・ファンアールト　Team Visma | Lease a Bike

ワウト・ファンアールトがスタート。相当風が吹いている。流石に前輪ディスクではない。

 

ワウト・ファンアールトは、12分38秒で暫定3位。初日のマイヨロホ獲得とならず。

 

これにより、初日のリーダージャージは、ブランドン・マクナリティが着用となった。ブランドン・マクナリティは、今シーズン8勝目。タイムトライヤルだけで3回目の勝利となった。

確かに優れたタイムトライヤルスペシャリストだけど、それでもこの勝利は少し驚きだ。

 

リザルト

ステージ優勝となったUAE Team Emiratesのブランドン・マクナリティ

できる限りハードに走ることに集中していたけれど、これは自分でも信じられないよ。12キロのレースでは戦略というものはない。

オリンピックでは、いい脚を使うことができたし、とてもいい感じだった。オリンピック自体はとてもタフなものだった。表彰台に上がれるとは思っていなかった。でも、もっといいコンディションだったら表彰台に上れたと思う。

このステージ優勝により、明日、赤いジャージを着てスタートすることになりましたね。

でも、ジョアン・アルメイダとアダム・イェーツという2人の強力なリーダーがいることは分かっている。

 

2位　Lidl – Trekのマティアス・ヴァチェク

もちろんがっかりしているけど、自分のパフォーマンスにはすごく満足している。5位以内を期待していたけれど、2位で1位に近づけた。

ブエルタではチームと一緒にいい結果でスタートできた。ハードに働いたし、高地合宿でいい準備ができた。本当に自信がある。これから何が起こるか見てみよう。

 

3位　Team Visma | Lease a Bikeのワウト・ファンアールト

これは期待していた感じではなかった。完走できなくて残念。でも、優勝タイム（＋3秒）まであと少しのところまで来ているのだから、脚が悪いとは言えないよ。

グランドツアーへの出場は7度目ですが、ステージ優勝に加えてリーダージャージも狙ってますか?

まずはそれを目指したい。まだ近くにいるから、あと数日でチャンスをつかみたい。すべてはまだ可能性がある。

 

6位　 INEOS Grenadiersのジョシュア・ターリング

オリンピックとブエルタの間は本当に苦しかった。理由はわからないけど、気分が良くないんだ。勝者から名誉を奪うわけじゃないけど、彼は本当にいい走りをした。

今日は自信があったんだけど、タイムトライアルではうまくいかなかった。今日はチャンスを生かせなかったので、これからの数週間はチームを助けることに専念するつもりだ。

 

第1ステージ　リザルト

総合

ポイント賞

新人賞