2024 ツアー・オブ・アルプス第3ステージ　フィリッポ・ガンナの大逃げ

第2ステージでは、JCL Team UKYOの小石祐馬と岡 篤志が逃げに乗ってくれた。

残る二人、増田成幸と石橋学も逃げてくれるかな。

一方レースは、Team Jayco AlUlaの大ベテラン、アレッサンドロ・デマルキが見事な逃げ切り勝利。37歳での逃げ切りは素晴らしい。これで来シーズンも走れるのでは。

 

第3ステージ    シュヴァーツ～シュヴァーツ    124.8km

 

第3ステージも短く、124.8km。オーストリアのシュヴァーツでスタートし、ゴールする。

2つの中間スプリントを伴う比較的平坦な助走を経て、シュヴァーツ地域の地元ラウンドに到着する。

このローカルラウンドでは、急坂を2回あがらないといけない。総合勢がタイムアップを目指してプッシュしてくるのか注目だ。

 

1. スプリントポイント　Reintaler See
2. スプリントポイント　Jenbach
3. 2級山岳　Weerberg (3.2 km・9.6%)
4. 2級山岳　Pillberg (3.2 km・10%)

 

スタート

なんとスイスは雨。これではリーダージャージのトビアス・フォスのグリーンジャージも見れない。綺麗な景色が見れると思っていたのに非常に残念。

 

 

Decathlon AG2R La Mondiale Teamのベン・オコナーも、このコースでは出番がないか。

 

みんな黒なので全くわからない。

 

雨の中のニュートラルスタート。気温は4度しかない。

 

何故か INEOS Grenadiersのフィリッポ・ガンナが残り111kmからアタック!

 

残り57.7kmで3分28秒差。

 

スプリントポイント　Reintaler See

スプリントポイント獲得順位は

1. フィリッポ・ガンナ　 INEOS Grenadiers　10ポイント
2. アブラム・ストックマン　Tudor Pro Cycling Team　6ポイント
3. クリス・ハミルトン　Decathlon AG2R La Mondiale Team　4ポイント

 

スプリントポイント　Jenbach

フィリッポ・ガンナがスプリントポイントを通過。

1. フィリッポ・ガンナ　 INEOS Grenadiers　10ポイント
2. アブラム・ストックマン　Tudor Pro Cycling Team　6ポイント
3. クリス・ハミルトン　Decathlon AG2R La Mondiale Team　4ポイント

 

残り40.6kmで2分40秒差。これは練習のつもりなのか。それにしても雨の中で単独で逃げるのはもったいないような。

 

2級山岳　Weerberg (3.2 km・9.6%)

フィリッポ・ガンナは、登りに入った。

 

集団は横一線で追っている。

 

フィリッポ・ガンナの吐く息は白い。雨の中のライドでかなり寒いはず。

 

頂上まで1kmでタイム差は1分10秒。単独で越えられれば、もう少し長く逃げれる。

 

フィリッポ・ガンナは、単独で山岳ポイントをクリアー。

1. フィリッポ・ガンナ　 INEOS Grenadiers　6ポイント
2. ルカ・コヴィリ VF Group – Bardiani CSF – Faizanè　4ポイント
3. ワウト・プールス　Bahrain Victorious　2ポイント

 

残り32.5kmで58秒差に。

 

2級山岳　Pillberg (3.2 km・10%)

続いて、フィリッポ・ガンナは次の登りに。

 

フィリッポ・ガンナに集団がせまる。

 

フィリッポ・ガンナが捕まった。80km以上単独で逃げたことになる。

 

Team dsm-firmenich PostNLが先頭を引く。

 

これはロマン・バルデの発射台だ。

 

アシストが外れた。

 

さあ、ロマン・バルデがアタック!

 

ロマン・バルデは逃げ切れるか。

 

ロマン・バルデは、あまり離れていかない。

 

これは捕まってしまう。

 

ロマン・バルデは捕まった。

 

カウンターアタックで、VF Group – Bardiani CSF – Faizanèのジュリオ・ペリツァーリがアタック。

 

ジュリオ・ペリツァーリは、抜け出した。

 

後ろからLidl – Trekのフアン・ロペスが追ってくる。

 

フアン・ロペスが追いつきそうだ。

 

フアン・ロペスが、すぐに前に出る。

 

二人は13秒差をつけた。

 

集団も人数を減らしてポイントを通過。

1. フアン・ロペス　Lidl – Trek　6ポイント
2. ジュリオ・ペリツァーリ　VF Group – Bardiani CSF – Faizanè　4ポイント
3. トビアス・フォス　 INEOS Grenadiers　2ポイント

 

残り21.9kmで23秒差に。

 

残り19kmで39秒差に。

 

集団はゲラント・トーマスが引いている。これはリーダーのトビアス・フォスのために完全アシストだ。

 

2級山岳　Weerberg (3.2 km・9.6%)

ここは、トビアス・フォスが引くしかなくなった。

 

先頭二人は36秒差に。

 

フアン・ロペスは、レインブレーカーを脱いだ。

 

39秒差でフアン・ロペス先頭で通過。

 

Team Jayco AlUlaのクリス・ハーパーが遅れ気味。総合2位なので遅れる訳にはいかない。

 

残り8.4km。タイム差は39秒。

 

2級山岳　Pillberg (3.2 km・10%)

二人は最後の登りに。

 

Bahrain Victoriousのワウト・プールスが前に出ている。

 

フアン・ロペスがアタック!

 

逃げ切ればステージ優勝に総合リーダージャージだ。

 

トビアス・フォスは一人で対応している。

 

ゴールまで6.4km。タイム差は35秒。

 

40秒差に。プロ初勝利となるか。

 

トビアス・フォスの後ろは、ロマン・バルデ。疲れるのを待っているだろう。

 

フアン・ロペスが山岳をクリアー。

 

残り3.7km。50秒まで開いたので、もう大丈夫だ。

 

フアン・ロペスは、タイム差を稼ぐために全開で飛ばす。

 

ゴールスプリントだ。

 

フアン・ロペスは、頭を3回コンコンコンと叩いてガッツボーズ!

 

ついにフアン・ロペスがプロ初勝利をあげた。これまで惜しい2位は多かったが、逃げ切りでの素晴らしい勝利だ。

 

フアン・ロペスは、2022ジロ・デ・イタリアで、マリアローザを10日間着用していた。だが、今回はリーダージャージを獲得だ。初の総合優勝という夢にチャレンジすることになる。

 

2位はVF Group – Bardiani CSF – Faizanèのジュリオ・ペリツァーリが逃げ切った。

 

3位には、トビアス・フォスが入った。フィリッポ・ガンナの逃げは活かされなかったか。

 

トビアス・フォスは、リーダージャージを明け渡してしまった。

 

リザルト

フアン・ロペスのコメント(チーム公式サイトより)

僕にとってはプロ初勝利という素晴らしい一日だったが、みんなにとっては最悪の一日だった。気温4度、雨の中でのスタートで、バイクに乗っている中で最も寒い日のひとつだった。

寒くないことを目標にスタートしたが、それは不可能だった。最初の頃はあまり調子が良くなくて、手の感覚もなかったし、体の他の部分もあまり良くなかった。でも最終的には、脚の調子が良かった。

 

第3ステージ　リザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞