2024 サーキット・デ・ゲッチョ・メモリアル・リカルドオチョア　灼熱のワンデーを制したのは?

スぺインのバスク地方で行われたクラシカ・サンセバスティアンの翌日におこなれるサーキット・デ・ゲッチョ・メモリアル・リカルドオチョア。Circuito de Getxo – Memorial Hermanos Otxoa(1.1)

1924年に初開催され、2001年以来、元サイクリストのリカルド・オチョアを記念して、メモリアル・リカルドオチョアとしても開催されている。

2001年2月15日の練習中に、双子の兄弟であるハビエル・オチョアとリカルド・オチョアが交通事故にあう。

リカルド・オチョアは即死。ハビエル・オチョアは脳に障害が残り、事故やツールのステージ優勝などの記憶は残っていなかったが、2004年にアテネパラリンピックに出場してロードとTTで金メダルを獲得している。

 

過去の優勝者

• 2023    アレクセイ・ルツェンコ
  
• 2022    フアン・アユソー
  
• 2021　ジャコモ・ニッツォーロ
• 2020　ダミアーノ・カルーゾ
• 2019　 ジョン・アベラストゥリ
• 2018　アレックス・アランブル
• 2017　カルロス・バルベロ
• 2016　ディエゴ・ウルッシ
• 2015　ナセル・ブアニ
• 2014　カルロス・バルベロ
• 2013　 フアンホセ・ロバト
• 2012　ジュヴァンニ・ヴィスコンティ

 

ビルバオ～ゲッチョ　196.5km

改定前

 

ルートは周回コース。前半25.5kmの周回を6周。後半の周回には、2級山岳が2箇所組み込まれている。

最後のゴールも登っているのでパンチャー有利なコースだ。

 

1. 3級山岳　Auto de Quiron    4.5km・2.2%
2. 3級山岳　Auto de Quiron    4.5km・2.2%
3. 3級山岳　Auto de Quiron    4.5km・2.2%
4. 2級山岳　Auto de Pike   2.1km・9.3%
5. 3級山岳　Auto de Quiron    4.5km・2.2%
6. 2級山岳　Auto de Pike   2.1km・9.3%

※高温注意報のために、スタートは45分切り下げ。周回数も削減している。

 

改定後

 

前半2周が削除されて、173kmに。

 

注目のライダーは

• Astana Qazaqstan Team　シモーネ・ヴィラスコ、ワジム・プロンスキー
  
• Cofidis　ヨン・イサギレ、ケニー・エリッソンド、シモン・ゲシュケ、ゴルカ・イサギレイサギレ、ヘスス・エラダ
• Lidl – Trek　ジュリアン・ベルナール、アマヌエル・ゲブレイグザブハイアー、フアン・ロペス、ジャコポ・モスカ、クイン・シモンズ、ナットネル・テスファション
• Movistar Team　ホルヘ・アルカス、ハビエル・ロモ、エイネルアウグスト・ルビオ
• TotalEnergies　ステフ・クラス、ピエール・ラトゥール
• Lotto Dstny　アンドレアス・クローン、マキシム・ファンジルス、レナート・ヴァン・エトヴェルト
• Arkéa – B&B Hotels　エリー・ジェスベール、クレマンクレモン・シャンプッサン

 

スタート

快晴の中ニュートラルスタート。

 

オフィシャルスタート。

 

7人の逃げ

カメラが遠いけど、逃げが出来ている。7人が逃げに。

1. ジャンマルコ・ガロフォリック　Astana Qazaqstan Team
2. ウナイ・ズベルディア　Euskaltel – Euskadi
3. ウーゴ・アズナール  Equipo Kern Pharma
4. ジェルマン・ダリオ・ゴメス　Team Polti Kometa
5. Unai Esparza(Illes Balears Arabay Cycling)
6. António Barbio(Tavfer-Ovos Matinados-Mortágua)
7. ユリウス・ヨハンセン(Sabgal / Anicolor)

 

残り6周

7人でゴールラインを通過。

 

残り161.4kmで1分4秒差に。

 

大集団のまま最初の登りを通過。

 

先頭にいるユリウス・ヨハンセンは、2020年にUno-X Mobilityでプロとなり、2022年からIntermarché – Wantyで走っていた。

 

残り5周

2分差で残り5周に。

 

集団はLotto Dstny先頭で越えていく。

 

3級山岳　Auto de Quiron    4.5km・2.2%

登りに入っている。

 

残り4周

集団は1分15秒差で通過。

 

残り111.7kmでタイム差は55秒。

 

3級山岳　Auto de Quiron    4.5km・2.2%

二人が前に行っている。

 

先頭は登りで4人となった。

1. ジャンマルコ・ガロフォリック　Astana Qazaqstan Team
2. ウナイ・ズベルディア　Euskaltel – Euskadi
3. ウーゴ・アズナール  Equipo Kern Pharma
4. ジェルマン・ダリオ・ゴメス　Team Polti Kometa

 

下りで追いついて、また6人に。

 

残り3周

コンチネンタルチームのライダーが切れて5人で通過。

 

Lidl – TrekとLotto Dstnyが集団けん引。

 

3級山岳　Auto de Quiron    4.5km・2.2%

先頭は登りに。

 

山岳ポイント通過。

 

2級山岳　Auto de Pike   2.1km・9.3%

Euskaltel – Euskadiのウナイ・ズベルディアが切れていく。

 

先頭は3人に。

1. ジャンマルコ・ガロフォリック　Astana Qazaqstan Team
2. ウーゴ・アズナール  Equipo Kern Pharma
3. ジェルマン・ダリオ・ゴメス　Team Polti Kometa

 

Equipo Kern Pharmaのウーゴ・アズナールがトップ通過。

 

残り65.5kmで46秒差に。

 

残り2周

先頭は残り2周に。

 

3級山岳　Auto de Quiron    4.5km・2.2%

先頭は3級山岳に。

 

集団が見えてきた。

 

先頭3人が捕まった。

 

この人数はどこで絞られるのだろうか。気温は41度となっている。

 

残り1周

残り1周。

 

下りでAstana Qazaqstan Teamのワジム・プロンスキーがアタック!

 

どこまで逃げれるか。

 

残り29.1km。タイム差が出ない。

 

ワジム・プロンスキーは16秒差。

 

ワジム・プロンスキーが捕まる。

 

カウンターがかかるが決まらない。

 

これは最後の登り勝負となりそう。

 

残り17.4km。集団はLidl – Trekが引き出す。

 

2級山岳　Auto de Pike   2.1km・9.3%

単独でコンチネンタルチームのライダーが逃げている。

 

捕まえて、Lidl – Trekのフアン・ロペスがアタックか。

 

いや、Lotto Dstnyのマキシム・ファンジルスがアタックだ。

 

二人が抜け出すか。

 

このまま、二人でいけるのか。

 

  

後方が追いついてきた。頂上はカメラの映像が悪く上空からの映像に。結局集団に追いつかれてしまう。

 

    

下りでLidl – Trekのフアン・ロペスが落車。なんとガードレールの下を抜けて行ってしまった。ケガは大丈夫なのだろうか。

 

下りでは少し抜け出していたが、次々とライダーが後方から追いついてくる。

 

結構な人数となった。

 

先頭はMovistar Teamが引く。

 

給水車が水を撒いてくれる箇所が2か所くらいある。消防署の前でもホースで給水があった。

 

Movistar Teamが4人で前を固める。

 

Movistar Teamは誰で狙うのか。

 

完全にMovistar Teamが先頭を支配。

 

一人ずつMovistar Teamのアシストが外れていく。

 

Movistar Team先頭は変わらず。

 

Movistar Teamのジョン・バレネチアが引かれている。

 

アシストが外れてジョン・バレネチアがスパート。

 

3番手はLidl – Trekのクイン・シモンズ。

 

ジョン・バレネチア先頭でゴールへ。

 

ジョン・バレネチアが先頭を譲らない。

 

 

ジョン・バレネチアが勝利を確信。

 

ジョン・バレネチアがゴールラインを駆け抜けた～!

 

ジョン・バレネチアは今年Caja Rural – Seguros RGAからMovistar Teamに移籍。これがプロ初勝利となった。

 

24歳のスペイン人だ。今回はエースを託されたが、見事にチームの期待に応えている。

 

リザルト

優勝したMovistar Teamのジョン・バレネチア

この勝利は私の計画の中にあった。アムステル以来、鎖骨を骨折して大変だったんだ。1カ月も自転車に乗れなかった。

復帰するのはもっと大変で、恐怖を感じながらレースに臨むことになる。ブルゴスではすでにいい感触を得ていたし、この勝利は僕にとって特別なものだ。

アンドラでトレーニングを積んできて、その成果が今日発揮された。この勝利は素晴らしいチームに捧げたい。彼らは、プロとして素晴らしい成績を残している人間でなくても、勝利のために戦うという責任を私に与えてくれた。

 

2位はArkéa – B&B Hotelsのクレマン・シャンプッサン

猛暑の厳しいレースだった。チームメイトは1日中、僕を困難の麓に送り届けてくれたり、燃料を補給してくれたり……本当に感謝したい。

パイクの丘で4人でスタートしたとき、うまくいくと思った。残念ながら平坦で集団が戻ってきてしまい、勝負はスプリントで決まった。

残念だけど、また感覚を取り戻すことができたし、ノルウェーのアークティックレースで始まったこの良いダイナミズムを確認することができて嬉しい。

 

3位　Caja Rural – Seguros RGAのオールイス・アウラール