2023 ツール・ド・ワロニー第2ステージ　　復活の勝利!

第1ステージでは、INEOS Grenadiersのフィリッポ・ガンナがスプリンターを押しのけて勝利。

第3ステージにはフィリッポ・ガンナの得意な個人タイムトライヤルがある。リーダージャージをINEOS Grenadiersは全力で守るためにコントロールしそうだ。

 

第2ステージ  サン・ギスラン～ヴァルクール 179.7km

 

サン・ギスランからスタートするのは、6年振り。コースプロフィールでは、丘陵ステージにも見えるが、登りはそれほどでもない。

ワロン地方の起伏あるコース。最後35kmのローカルラップで勝負となる。

 

1. スプリントポイント　Couvin
2. 2級山岳　Côte de l’Ermitage 　2.3km・5.7%
3. 1級山岳　Côte Les Strépys  3.1km・5%
4. スプリントポイント　Chastrès
5. スプリントポイント　Ham-sur-Heure-Nalinnes

 

スタート

フィリッポ・ガンナのリーダージャージはオレンジ。少し曇り空の中スタート。気温19℃。

 

5人の逃げ

2023ジロで活躍したIntermarché – Circus – Wantyのローレンツ・レックスが入った5人の逃げが出来ている。さらに、Team DSMに所属していた、シクロクロスでも活躍するヨリス・ニューウェンハイスも乗っている。

1. ローレンツ・レックス　Intermarché – Circus – Wanty
2. セリエル・デサル　Bingoal  WB
3. サンデル・デペステル　Team Flanders – Baloise
4. ルイス・ベンディクセン　Uno-X Pro Cycling Team
5. ヨリス・ニューウェンハイス　Baloise – Trek Lions

 

スプリントポイント　Couvin

スプリントポイント獲得順位は

1. セリエル・デサル　Bingoal  WB
2. ローレンツ・レックス　Intermarché – Circus – Wanty
3. ヨリス・ニューウェンハイス　Baloise – Trek Lions

 

2級山岳　Côte de l’Ermitage 　2.3km・5.7%

2級山岳獲得順位は

1. セリエル・デサル　Bingoal  WB　6ポイント
2. サンデル・デペステル　Team Flanders – Baloise　4ポイント
3. ローレンツ・レックス　Intermarché – Circus – Wanty　2ポイント

 

集団はINEOS Grenadiersのコナー・スウィフト先頭で追っている。

 

1級山岳　Côte Les Strépys  3.1km・5%

先頭は1級山岳に。タイム差は3分20秒。

 

残り64kmでAlpecin-Deceuninckのロバート・スタナードがアタック。

 

追走のロバート・スタナードに二人が追いつく。ピム・ロンハールは昨日も追走に出ていた。

1. ロバート・スタナード　Alpecin-Deceuninck
2. ピム・ロンハール　Baloise – Trek Lions
3. ルカ・ヴァン・ボーベン　Bingoal  WB

 

1級山岳ポイント獲得順位は

1. ローレンツ・レックス　Intermarché – Circus – Wanty　10ポイント
2. セリエル・デサル　Bingoal  WB　8ポイント
3. サンデル・デペステル　Team Flanders – Baloise　6ポイント
4. ヨリス・ニューウェンハイス　Baloise – Trek Lions　4ポイント
5. ルイス・ベンディクセン　Uno-X Pro Cycling Team　2ポイント

 

追走から先頭が見えてきた。

 

残り41kmで追走が合流。先頭は8人となる。

1. ロバート・スタナード　Alpecin-Deceuninck
2. ピム・ロンハール　Baloise – Trek Lions
3. ルカ・ヴァン・ボーベン　Bingoal  WB
4. ローレンツ・レックス　Intermarché – Circus – Wanty
5. セリエル・デサル　Bingoal  WB
6. サンデル・デペステル　Team Flanders – Baloise
7. ルイス・ベンディクセン　Uno-X Pro Cycling Team
8. ヨリス・ニューウェンハイス　Baloise – Trek Lions

 

スプリントポイント　Chastrès

ここは、Alpecin-Deceuninckのロバート・スタナードがスプリントしたけど2位。

1. サンデル・デペステル　Team Flanders – Baloise　5ポイント・3秒
2. ロバート・スタナード　Alpecin-Deceuninck　3ポイント・2秒
3. ローレンツ・レックス　Intermarché – Circus – Wanty　1ポイント・1秒

 

逃げていたUno-X Pro Cycling Teamのルイス・ベンディクセンは、集団に捕まる。

 

残り1周

先頭はゴールラインを通過。

 

残り28.3kmで40秒となっている。先頭はフィリッポ・ガンナ。エリア・ヴィヴィアーニのスプリントのために引いている。

 

先頭からIntermarché – Circus – Wantyのローレンツ・レックスがアタック!

 

集団は登りで活性化。

 

逃げていたメンバーが集団に捕まる。

 

ローレンツ・レックスが一人で逃げているが、集団は後ろだ。

 

ローレンツ・レックスの後ろに集団が迫る。

 

ローレンツ・レックスは、残り20kmで捕まった。

 

スプリントポイント　Ham-sur-Heure-Nalinnes

スプリントポイント獲得順位は

1. マティアス・ヴァチェク　Lidl-Trek　5ポイント
2. Kenneth Van Rooy(Bingoal WB) 3ポイント
3. アリエン・リヴィンズ　Lotto-Dstny　1ポイント

 

あとはスプリントに向かうだけだ。

 

残り14.8km。スプリントに向かっている。

 

残り12km。これは完全に束のスプリントとなる。

 

残り6.7km。各チーム横一線。

 

登りでペースが上がる。

 

Team Arkéa Samsicのユエン・コスティウがアタックだ。

 

残り4.7km。しかし、これはすぐに捕まる。

 

残り3.8km。Lidl-Trekが先頭に。

 

Lidl-Trekが4人でトレインを組む。先頭は、バウケ・モレマ。ティボー・ネイスで狙う。

 

残り1.9km。Lidl-Trek先頭のまま。

 

右側からLotto-Dstnyのセドリック・ビューレンスがアルノー・デリーを引いて上がってくる。

 

アルノー・デリーは、6番手に。

 

ゴール前で、Lidl-Trekがティボー・ネイスをリードアウト。

 

 

後ろから、一気にアルノー・デリーがまくり上げる。

 

ラストコーナーで、左からアルノー・デリー、エリア・ヴィヴィアーニ、ティボー・ネイスとならぶ。

 

アルノー・デリーがティボー・ネイスを抜いた!

 

アルノー・デリーが、そのままゴールを高速で駆け抜けた～!

圧倒的に不利なポジションから、まくりあげるとは凄いスピードだ。アルノー・デリーは、ダンケルク4日間第1ステージの落車で、肺の虚脱、肋骨、胸骨の骨折で手術していた。

今回は復帰3戦目で勝利となった。アルノー・デリーは、今シーズンの5勝目。フィリッポ・ガンナから、タイム差なしで、リーダージャージも受け継いでいる。

 

リザルト

アルノー・デリーのコメント(チーム公式サイトより)

2ヶ月以上勝利から遠ざかっていたので、とにかくこの感覚が恋しかった。地元に近いツール・ド・ワロニーで勝てたことは本当にうれしい。ダンケルクでの転倒で苦しい時期を過ごした後だったので、とても満足している。

今日はみんな完璧な仕事をしてくれた。兄のアクセルも頑張ってくれたレースでの勝利は格別だ。

昨日と違って、レースの主導権を完全に握ろうとは思っていなかった。でも風のおかげで、すぐにアタッカーに追いつくことができたし、あとはスプリントの準備だけだった。

セドリック・ビューレンスはスプリントの最後の1人で、僕を完璧に操ってくれた。そしてスプリントに自信を持つことができた。

明日は新たなチャンスだが、またしてもタフなコースだ。最後までリーダージャージを守るのは、長いタイムトライアルもあって難しいだろう。

第2ステージリザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞