2023 コッピ・エ・バルタリ第2ステージ　厳しいステージを制したのはプロ初勝利の男

コッピ・エ・バルタリの2日目は、23kmのローカルサーキットを5周するコース。

勾配はそれほどきつくないけど、獲得標高は2,860m。間違いなく集団は周回を重ねるごとにスリムになっていくはず。

リーダージャージは、第1ステージで独走を決めたレミ・カヴァニャ。果たしてリードを守れるか。

 

第2ステージ リッチョーネ～ロンジャーノ　172.5km

 

リッチョーネの町をスタートし、ルートは北に向かう。アペニン山脈に入ると平坦は全くなくなる。

ムールディベルヴェデーレの登りは非常に狭く、ベルギーの壁を思わせる11%で800mの登りが現れる。

最終サーキットは、22.8kmを4回繰り返される。フニッシュラインも、残り1kmから登っており10%勾配で、最後は石畳。

パンチャーが有利なゴールレイアウトとなっている。

 

1. 3級山岳　ロンコフレッド   6.8km・3.6%
2. 3級山岳　ロンコフレッド   6.8km・3.6%
   
3. 3級山岳　ロンコフレッド   6.8km・3.6%
   

 

スタート

リーダージャージのレミ・カヴァニャを先頭にスタート。

 

5人の逃げ

残り152kmで5人が逃げを決める。

1.  フローリアン・リポウィッツ (BORA – hansgrohe)
2.  FOUCHÉ James (Bolton Equities Black Spoke)
3.  ヴェリコ・ストイニッツ (Team Corratec)
4.  MURGANO Marco (Team Corratec)
5.  ANSALONI Emanuele (Team Technipes #inEmiliaRomagna)

 

逃げは最大6分のタイム差を獲得。集団はEOLO-Kometa、INEOS Grenadiersが引いている。

 

先頭集団は、残り113kmで4分26秒のリード。

 

残り35kmで先頭は二人に。Team Corratecのヴェリコ・ストイニッツは2021年までVini Zabùで走っていたプロライダーだ。セルビアのTT王者に2回なっている。

1.  フローリアン・リポウィッツ (BORA – hansgrohe)
2.  ヴェリコ・ストイニッツ (Team Corratec)

 

3級山岳　ロンコフレッド   6.8km・3.6%

集団から追走の動きが。

1. ジェームス・ショー　EF Education-EasyPost
2. ショーン・クイン　EF Education-EasyPost
3. トーマス・グローグ　Jumbo-Visma
4. ジャンルーカ・ブランビッラ　Q36.5 Pro Cycling Team
5. ウォルター・カルゾーニ　Q36.5 Pro Cycling Team

 

もうすぐ、先頭の二人に追いつきそうだ。

 

下りで追走のウォルター・カルゾーニが遅れたが、前でジャンルーカ・ブランビッラが待っている。

 

ジャンルーカ・ブランビッラとウォルター・カルゾーニが前を追う。

 

先頭二人の後ろに追走が見えてきた。

 

追走集団は、残り18kmで先頭の二人を捕らえる。

 

二人が抜かれていく。

 

Team Corratecのヴェリコ・ストイニッツは付いていけない。

 

メイン集団はTrek-Segafredoが引いている。

 

集団からはTrek-Segafredoのナットネル・テスファションがアタックをかける。

 

ナットネル・テスファションにドメニコ・ポッツォヴィーヴォなどが追いついた。

 

ドメニコ・ポッツォヴィーヴォは回せというけど、EF Education-EasyPostが邪魔をして先頭交代させない。

 

残り18km。集団は約30人に減っている。タイム差は1分。

 

メイン集団最後尾はINEOS Grenadiersのレオ・ヘイター。

 

ジャンルーカ・ブランビッラは、後ろで足をためている。

 

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ここで、先頭集団からQ36.5 Pro Cycling Teamのジャンルーカ・ブランビッラがアタック!

 

集団は見送りか。

 

ジャンルーカ・ブランビッラは踏み込んでいる。

 

Trek-Segafredoから移籍したジャンルーカ・ブランビッラが逃げ切りを狙う。残り2kmで12秒のタイム差だ。

 

追走はEF Education-EasyPostが引く。マウロ・シュミットも先頭交代だ。

 

ジャンルーカ・ブランビッラは、ゴールまで届くか。

 

最後の登りでも、結構引き離している。

 

残り1kmのゲートをくぐった。

 

ゴールは近いがどうか。

 

後方は、マウロ・シュミットが先頭で追う。

 

先頭のジャンルーカ・ブランビッラに追いつきそうだ。

 

ジャンルーカ・ブランビッラは、ゴール手前で後続に捕まってしまう。

 

ジャンルーカ・ブランビッラは、そのまま先頭を引き続ける。これは、チームメイトのウォルター・カルゾーニに勝利を託すのか。

 

最後の石畳のきつい登りで、マウロ・シュミットが先頭に。

 

マウロ・シュミットが先頭でゴールに向かう。

 

残り150mでマウロ・シュミットが先頭。

 

5人によるスプリントだ。

 

左から、Soudal – Quick Stepのマウロ・シュミット、EF Education-EasyPostのショーン・クイン、Q36.5 Pro Cycling Teamのウォルター・カルゾーニ。

 

ショーン・クインが僅かにマウロ・シュミットをリード。

 

ショーン・クインが、そのままゴール～!

 

後ろでは、ジェームス・ショーがガッツポーズ。いい光景だ。

ショーン・クインは、2022年にHagens Berman Axeonから移籍。ついにアメリカの才能がプロ初勝利をあげた。

 

総合トップは2位となったSoudal – Quick Stepのマウロ・シュミットが獲得している。

 

リザルト

ショーン・クインのコメント(チーム公式サイトより)

正直なところ、この初勝利を得ることができて、かなりホッとしている。これまで何度かチャンスを逃してきたから、ようやく勝てて最高の気分だよ。

チーム全体が超良い走りをした。ラスト50kmで7人のライダーがいた。そして、マーク・パデュンとゲオルグ・シュタインハウザーが本当に良いポジションで我々をセットアップしてくれた。残り20キロのところで、ジェームス・ショーと私がある行動に出たが、突然、大きな差がついた。いい感じだ。「このまま行け、みんな」ってね。

最後の登りで2人がアタックして、ジェームスと少し差がついたとき、最後の数百メートルで盛り返せると思った。以前にも、早くからやりすぎてしまうような、そんな状況に陥ったことがあるんだ。

そして、最初は彼についていくこともできたかもしれない。でも、自分には脚力があるし、もう少し後で戻ってこられると信じていたんだ。でも、辛かった。少し苦しまなければならなかった。

勝利は、周りの人たちなしでは成り立たない。チーム、スタッフ、チームメイト、そしてここ数年の低空飛行を支えてくれたすべての人に、ただただ感謝の気持ちを伝えたい。

第2ステージリザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞