2022 ツアー・オブ・ターキー第4ステージ 　 クイーンステージでナイロ・キンタナが～

ツアー・オブ・ターキーは3日連続のスプリンターステージから一転して最後に1級山岳が現れる。

はっきり言って、総合順位はこのクイーンステージで決まると言って良い。その後のステージでは、厳しい山岳は待っていない。

注目は、何と言ってもTeam Arkéa Samsicのナイロ・キンタナが、落車により失った2分近いタイム差を逆転出来るかだろう。

どこで、アタックをかけてくるかも重要だ。

 

第4ステージ   イズミール～マニサ　146.2km

 

スタートから130kmはほぼ平坦。スピルミリ公園の最初の8kmは、徐々に急になっていく。

約6％勾配から始まり、8 kmの登山の後、9.4％に上昇。ゴール前の最終段階は非常に急で、セクションは11.2％となる。

先頭もバラバラになるのは間違いないけど、ケガをしたキンタナが最も注目される。

 

1. ボーナススプリント　Treasures of Turkey Sprint
2. スプリントポイント　Sprint Prime
   
3. 1超級山岳　マニサ　  14.2km・7.0％

 

スタート

シチリア島の2日目も晴天。

 

オフィシャルスタートからアタックがかかる。

 

8人の逃げ

逃げているのは8人。ただ、タイム差は残り60.4kmで1分23秒しかない。

1. シモーネ・ベヴィラクア(EOLO-Kometa)
2.  ペイオ・ゴイコエチェア (Euskaltel – Euskadi)
3.  ȚVETCOV Serghei (Wildlife Generation Pro Cycling)
4.  ASADOV Elchin (Sakarya BB Pro Team)
5.  ŞAMLI Feritcan (Spor Toto Cycling Team)
6.  TIRYAKI Oguzhan (Spor Toto Cycling Team)
7.  KNOLLE Jon (Saris Rouvy Sauerland Team)
8.  HONIG Reinier (China Glory Continental Cycling Team

 

今日も集団先頭を引くのはトーマス・デヘント。お馴染みの光景だ。

 

今日はTeam Arkéa Samsicもナイロ・キンタナの登りのためにドナヴァン・グロンタンを先頭に送る。

 

カレブ・ユアンとサム・ベネットはスプリンター同士、仲良く喋りながら走っている。今日の二人はタイムアウトにならなければOKだ。

 

スプリントポイント　Sprint Prime

先頭集団がスプリントポイントを通過。

1. ŞAMLI Feritcan (Spor Toto Cycling Team)　5ポイント・3秒
2. ASADOV Elchin (Sakarya BB Pro Team)　3ポイント・2秒
3.  ペイオ・ゴイコエチェア (Euskaltel – Euskadi)　1ポイント・1秒

 

集団は1分26秒遅れで、トーマス・デヘント先頭で、スプリントポイントを通過。

 

Alpecin-Fenixは、昨年総合2位のジェイ・ヴァインのために、モーリス・バレルステッドが引く。

 

Uno-X Pro Cycling Teamも先頭交代にメンバーを送る。

 

落車によりメンバーを失っているナイロ・キンタナは調子良く上がれるだろうか?

落車によるケガが治っているとは思えないけど。

 

残り20.2kmでタイム差は28秒となり、後ろに小さく集団が見えてくる。

 

第3ステージで優勝したジャスパー・フィリップセンは、集団の後方にいる。まあ、リーダージャージも今日だけだ。

 

1超級山岳　マニサ　  14.2km・7.0％

先頭は捕まる前に、抵抗を始める。

 

先頭はプロチームの二人に。

1. シモーネ・ベヴィラクア(EOLO-Kometa)
2.  ペイオ・ゴイコエチェア (Euskaltel – Euskadi)

 

逃げていた二人は残り13.9kmで吸収される。

 

集団はLotto Soudalが3人で引く。なんと、カレブ・ユアンも先頭を引いている。

 

Lotto Soudalの、ハーム・ファンフックと、ジャスパー・デブイストの二人で先頭を引く展開。ナイロ・キンタナは後ろだ。

 

残り9.4km。まだ、アタックはかからない。

 

Team Arkéa Samsicの二コラ・エデだろうか。先頭に上がってきた。

 

さあ、先頭からアタックをかける。

 

これは捕まった。

 

残り8kmでナイロ・キンタナが先頭に。

 

先頭は絞られてきた。

 

ナイロ・キンタナがペースを上げる。

 

だが、キンタナは振り切れない。やはり、ケガの影響があるのだろうか?

 

ジェイ・ヴァインも先頭でペースをあげにかかる。

 

ジェイ・ヴァインは後ろをみて牽制に。

 

誰もまだ決定的なアタックをかけない。

 

ジェイ・ヴァインは後ろを確認しながら走る。

 

牽制のあとから3人が前に出る。

 

また、牽制だ。

 

先頭は7人くらいに絞られたか。

 

牽制から残り4.3kmでエドゥアルド・セプルペダが単独アタック。元Movistar Teamにいたアルゼンチンのライダーだ。

 

後ろが牽制している間にリードを伸ばしていく。

 

なんと22秒も引き離した。

 

ナイロ・キンタナが前に出るが続かない。

 

追走先頭は、パドリック・ペヴィン(Israel – Premier Tech)。

 

追走は完全に牽制状態。

 

もう、残り1kmだ。勝利は間違いないだろう。

 

集団はジェイ・ヴァインが引く。

 

Drone Hopper – Androni Giocattoliのエドゥアルド・セプルペダは単独でゴールに帰ってきた。

 

 

エドゥアルド・セプルペダ(Drone Hopper – Androni Giocattol)iの見事な勝利だ。2021年にMovistar Teamから移籍。

勝利は、6年振りでキャリア4勝目だ。タイム差は14秒あり、最後までリーダージャージをキープしたいところだ。

 

2位には、Israel – Premier Techのパトリック・べヴィン。ボーナスタイム6秒を獲得して総合2位に。5位でゴールした、ジェイ・ヴァインが総合3位に浮上した。

ナイロ・キンタナは、レース後にリタイヤが発表される。やはり、2日前のケガは癒えてなかった。4位になったのは、信じられないことだとチームは発表している。

 

 

リザルト

第5ステージ　リザルト

エドゥアルド・セプルペダのコメント

今、私が感じていることを説明するのは難しい。努力はたいてい報われる。しかし、スポーツの世界では、1＋1が必ずしも2になるとは限らない。

それでも仕事をやめず、自分の力を信じ続けた。今日、私は久しぶりに腕を上げることができました。ゴールした後の感動はひとしおだ。

だから、みんなに感謝するしかない。今日の勝利は自分のためでもあるが、その裏には多くの人がいる。
スポンサーやチーム、監督、マッサージ師、メカニック、また、自分の選択を犠牲にしてまで私を助けてくれたチームメイトに感謝する。

 

 

総合

ポイント賞

山岳賞