2022 フランス選手権ロード　ジュリアン・アラフィリップの復帰レースはどうだったのか?

フランス選手権ロードでは、なんといってもジュリアン・アラフィリップが復帰するレースとして注目されている。

 

過去の優勝者

• 2021  レミ・カヴァニャ
• 2020　アルノー・デマール
• 2019　ワレン・バルギル
• 2018　 ROUX Anthony
• 2017　アルノー・デマール
• 2016　 VICHOT Arthur
• 2015　 TRONET Steven
• 2014　アルノー・デマール
• 2013　 VICHOT Arthur

 

フランス選手権ロード　シュレ～シュレ　240km

 

コースのシュレの市街地の周回コース。なんと距離は240km。12kmの周回を20周だ。

 

スタート前

Quick-Step Alpha Vinyl Teamからは、ジュリアン・アラフィリップ、フロリアン・セネシャル、レミ・カヴァニャの3人。当然、レミ・カヴァニャの連場狙いだろう。

 

ジュリアン・アラフィリップはアルカンシェルジャージで先頭に。

 

 

さあ、スタートだ。

 

14人の逃げ

カウンターアタックが何度かあって、残り96kmで14人が逃げている。

1.  Alexandre DELETTRE (Cofidis)
2. Valentin MADOUAS (Groupama-FDJ)
3. Valentin PARET-PEINTRE (AG2R Citroën Team)
4. Clément CHAMPOUSSIN (AG2R Citroën Team)
5. Benoît COSNEFROY (AG2R Citroën Team)
6. Pierre LATOUR(TotalEnergies)
7. Geoffrey SOUPE(TotalEnergies)
8. Valentin FERRON(TotalEnergies)
9. Fabien DOUBEY (TotalEnergies)
10. Clément RUSSO(Team Arkéa-Samsic)
11. Laurent PICHON(Team Arkéa-Samsic)
12. Donavan GRONDIN (Team Arkéa-Samsic)
13. Cyril LEMOINE (B&B Hôtels-KTM)
14. Léo DANÈS (Team U Nantes Atlantique)

 

ジュリアン・アラフィリップは集団前方に。隣はフロリアン・セネシャルだ。

 

 

逃げには、Groupama – FDJから抑えにヴァランタン・マデュアスが乗っている。Groupama – FDJは14人いるので大勢力だ。

 

残り62.2kmでタイム差1分3秒に。

 

先頭は9人に減っている。

1. Alexandre DELETTRE（Cofidis）
2. Valentin MADOUAS（Groupama-FDJ）
3. Benoit COSNEFROY（AG2RCitroënTeam）
4. Geoffrey SOUPE（TotalEnergies）
5. Valentin FERRON（TotalEnergies）
6. FabienDOUBEY（TotalEnergies）
7. Laurent PICHON(Team Arkéa Samsic）
8. Cyril LEMOINE（B＆BHôtels-KTM)
9. LéoDANÈS（Team U Nantes Atlantique）

 

7秒差まで迫られた。

 

先頭は残り30.2kmで捕まってしまう。

 

ここでレミ・カヴァニャがアタックだ。

1.  レミ・カヴァニャ　Quick-Step Alpha Vinyl Team
2. アンドリアン・プティ　Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux

 

先頭はTeam Arkéa Samsicのワレン・バルギルも追いついて3人となった。

 

残り20.4kmで10秒では厳しい。

 

レミ・カヴァニャは捕まってしまい次の逃げが。

 

TotalEnergiesのサンディ・デュジャルダンだ。

 

それを、Cofidisのバンジャマン・トマが抜いていく。後ろは、フロリアン・セネシャル。

 

二人が先頭に。

1.  バンジャマン・トマ　Cofidis
2. フロリアン・セネシャル　Quick-Step Alpha Vinyl Team

 

追走は4人。

1.  アクセル・ジングル　Cofidis
2. アントニー・テュルジス　TotalEnergies
3. サンディ・デュジャルダン　TotalEnergies
4. ワレン・バルギル　Team Arkéa Samsic

 

先頭二人はどこまで粘れるか。

 

残り3.6kmとなった。

 

追走の3人が先頭まで2秒。これは追いつきそうだ。

1.  アクセル・ジングル　Cofidis
2. アントニー・テュルジス　TotalEnergies
3. ワレン・バルギル　Team Arkéa Samsic

 

残り2kmで集団まで35秒。これは逃げ切ったのでは。

 

 

後続の3人が先頭に残り1.3kmで追いついた。

 

Cofidisが二人いるので有利だ。

 

先頭はCofidisのバンジャマン・トマが引く。

 

並び、バンジャマン・トマ、アクセル・ジングルと続く。だが、後ろがフロリアン・セネシャルだ。

 

バンジャマン・トマがアクセル・ジングルをリリース。すぐにフロリアン・セネシャルもスプリント開始。

 

だが、フロリアン・セネシャルはスプリントが強い。すぐにアクセル・ジングルを捕らえる。

 

 

フロリアン・セネシャルがアクセル・ジングルを抜いて先着だ。

 

フロリアン・セネシャルは、レミ・カヴァニャからフランスチャンピオンジャージを引き継いだ!

 

ゴール後にジュリアン・アラフィリップからも祝福を受ける。

フロリアン・セネシャルは、通常はスプリントトレインの一員でアシストが主な仕事だ。勝利の中には、2021ブエルタ・ア・エスパーニャ第11ステージの勝利もある。

 

この時も、ファビオ・ヤコブセンが切れたために咄嗟の判断で勝利を掴んでいる。これが出来るのがウルフパックの強さだ。

これでフロリアン・セネシャルはフランスチャンピオンジャージを1年間着ることになる。

今回も、後方ではジュリアン・アラフィリップが集団の先頭交代を邪魔しており、見事にアシストしている。

 

リザルト

フロリアン・セネシャルのコメント(公式サイトより)

私はこれまで懸命に働き、多くの犠牲を払ってきた。シーズンの難しい時期を経て、このようなご褒美をいただけるなんて、信じられない気持ちだ。

3人では難しいということは事前に分かっていたので、ラスト2周まで待つことにした。集団スプリントではチャンスがないので、そこで何かを試したかった。

最初にアタックしたのはレミさん。彼が捕まった後、ジュリアンが僕を前線に連れてきて、最後の上りでアタックしたんだ。

最後の1キロで選手たちが追いついてきたとき、僕にとっては完璧な状況だった。自分がグループで一番速いことはわかっていたし、気分もよく、脚も強かった。

だから、落ち着いて自分のスプリントをしたんだ。これまでのところ、ベストなシーズンではなかったが、これですべてを帳消しにすることができた。

ジュリアン・アラフィリップは13位でゴール。これはツールもOKかな。