ミラノ〜サンレモでは、チップレッサからレースが始まった。
UAE Team Emirates – XRGは、ティム・ウェレンスを麓から投入。さらにヨナタン・ナルバエスが最後のアシストを行いタデイ・ポガチャルのアタックを引き出している。
これは計画的だったことがUAE Team Emirates – XRGの動画で公開されている。
これが定番となるのか?
動画では、開始2分からレース前ミーティングで誰が引き出すのか、順番はどうするのか全て決めている。
チームリーダーのタデイ・ポガチャル自身が壇上に上がり、チプレッサのどこでチームメイトが彼を降ろすべきか説明している。
そして彼が攻撃を計画している場所。 全ては事前に決められていた訳だ。チームはチップレッサで9分切りを現実のものとして考えており、練習では何度も9分を切っている。
言い換えれば、チームは今回のミラノ~サンレモで明確な計画を持ってスタートし、それをうまく実行することができたということだ。
ティム・ウェレンスとヨナタン・ナルバエスは、チプレッサで猛烈なペースで集団を縮小することに成功し、ポガチャルにレッドカーペットを敷き詰めた。
その後、タデイ・ポガチャルは激しく揺さぶったが、マチュー・ファンデルポールやフィリッポ・ガンナを振り払うことはできなかった。
その後のことは歴史が語る。サンレモのヴィア・ローマにあるポッジョでの壮絶な戦いの末、マチュー・ファンデルプールが優勝し、ポガチャルは3位に終わった。
タデイ・ポガチャルがいう通り、ポッジョの長さと勾配が足りない。後ろについて空気抵抗を削減できる勾配で走れるならば、世界最高峰のマチュー・ファンデルプールならばついていけるのだ。
だが、来年以降、UAE Team Emirates – XRGは今回の作戦をまた実行するはず。何故なら、110%でなければマチュー・ファンデルプールでさえもついていけないのだ。
他チームは、これまで以上にチップレッサ前の位置取りとスピードを磨かないと数年は後塵を拝することになる。
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