タディ・ポガチャルがジロ・デ・イタリアに初出場すると伝えられたのが昨日。
そして、タディ・ポガチャルは皆の疑問に答えるために、UAE Team Emiratesが用意したインタビューで驚きのスケジュールを発表した。
ダブルツールに挑戦
まず、発表されたレーススケジュールを見てみると。
- 3月2日 ストラーデビアンケ
- 3月16日 ミラノ~サンレモ
- 3月18日 ボルタ・ア・カタルーニャ
- 4月21日 リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ
- 5月4日 ジロ・デ・イタリア
- 6月29日 ツール・ド・フランス
- 8月3日 オリンピックロード
- 9月13日 グランプリ・シクリスト・ド・ケベック
- 9月15日 グランプリ・サイクリスト・ド・モントリオール
- 9月29日 世界選手権ロード
- 10月12日 イル・ロンバルディア
2023年に勝利したロンド・ファン・フラーデレンは出場しない。タイトル防衛はなしだ。モニュメントへの参加は3レースとなる。
2024ジロ・デ・イタリアは5月26日に終了する。ツールまでは約1か月。このうち2週間は休養に当てられるだろう。ツールに100%の状態で出場するのは難しいと誰もが想像がつく。
しかも、ツール・ド・フランスが終了したあとのパリオリンピックロードも狙うというのだから欲張りなスケジュールだ。
タディ・ポガチャルはインタビューで以下のように語る。
石畳とジロに同時に集中するのは不可能だ。今回のダブルは私にとって新たな挑戦となる。
初めてのジロで優勝したいのか、それとも3度目のツール優勝をしたいのか?
ワールドカップで優勝することを選ぶ。 ジロはスロベニアにも近いレースなので、長い間ジロに乗りたいと思っていたが、これまで私のプログラムには合わなかった。
今では少し年をとって、2つのグランツールをこなせるようになった。新しい挑戦だ。それも必要だ。体と心のためには、毎年同じことをしないことが重要なんだ。
実際にツールをスキップするなんて考えたこともなかった。そのレースがチームにとって、そして自分自身にとってどれほど重要であるかはわかっている。
決勝でのダブル優勝をすぐに念頭に置いているのだろうか?
もちろん、すべてのグランツールで1回優勝するのが目標だが、同じ年に2回優勝するのは非常に難しいことだ。
まずはジロで何が起こるかを見て、それからツールを見ていきたいと思う。ジロのプログラムはそれほど忙しくないので、私の体はダブルレースにも対応できると思っている。
そしてオリンピックゲームは?
もちろんパリも目標ではあるが、私にとって完璧なコースではない。ゲームはちょっとしたギャンブルだ。その日の調子が良ければ勝てる。でも、諦めなければいけないこともあるかもしれない。
現在、ジロ・デ・イタリアのUAE Team Emiratesの暫定リストは
- タディ・ポガチャル
- ジェイ・ヴァイン
- フアン・モラノ
- フェリックス・グロスチャートナー
- ラファウ・マイカ
- ルイ・オリヴィラ
- ドメン・ノヴァク
ラファウ・マイカとジェイ・ヴァインが山岳アシストとなる。
2024ツール・ド・フランスの暫定リストは
- タディ・ポガチャル
- アダム・イェーツ
- ジョアン・アルメイダ
- フアン・アユソー
- マルク・ソレル
- パヴェル・シヴァコフ
- ニルス・ポリッツ
- ティム・ウェレンス
- フェリックス・グロスチャートナー
UAE Team Emiratesは、全てのエースをツール・ド・フランスにつぎ込んでいる。タディ・ポガチャルのコンデションが良ければアシスト陣は完璧だ。
タディ・ポガチャルは、ダブルツールをこなす力を既に持っていると確信している。果たして、どれだけジロ以降に回復できるかが焦点となる。
2023年は17勝をあげたが、2024年はダブルツール出場なので、勝利数よりも内容で勝負となりそうだ。
コメント
ツールのラインナップが凄すぎます。他のチームならみなさんエース級(゜ロ゜)
タディ・ポガチャルの状態次第で、アダム・イェーツ、フアン・アユソー、アルメイダも総合を狙うかも。
ただ、ログリッチにレムコもいるので、上位は厳しいでしょう。そうなると、やはりポガチャルを出来るだけアシストとなるでしょうね。