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Specialized Aethos 2 ブランド史上最軽量5.98kgでより速く、より美しく

機材情報
Photo credit: brf on Visualhunt
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ロードバイクの世界では、「軽さ」と「速さ」をめぐる議論がいつもつきまとう。

近年は空力性能を追求したエアロロードが主流となりつつあるが、Specialized はそんな潮流に逆らうかのように 2020年に、純粋な走りの楽しさを前面に押し出したAethosを登場させた。

そして、Aethos は進化を遂げて 「Aethos 2」 へと生まれ変わった。Specialized史上最軽量の市販バイク5.98kgのAethos 2の進化を見てみよう。

 

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Specialized Aethos 2

 

Specialized Aethos 2
主な特徴と進化
  • フル内部配線(内部ルーティング化)への移行
  • ジオメトリの見直し
  • ドロップアウト:UDH 規格対応への変更
  • タイヤクリアランスの拡大(32 mm → 35 mm)
  • カーボンラミネーション変更、部品単体での軽量化
  • フレーム重量は595g

 

一見すると、Aethos 2は前モデルと大きな違いがないように見える。 しかし設計を細かく追うと、その進化の意図が見えてくる。

まず目を引くのは フル内部ケーブルルーティングへの移行だ。 ヘッドセットからハンドル周りのケーブル類をフレーム内部に収めることで、外観は極めてクリーンに。

近年のロードバイクではもはや必須ともいえる仕様だが、整備性を犠牲にする側面もある。メカニカル変速が使えなくなった点は、一部の愛好家には残念かもしれない。

 

 

次に、ジオメトリの見直し。 ヘッドチューブはやや長くなり、リーチは短めに。スタック値が上がったことで、ポジションはわずかにリラックス方向へシフトしている。

これにより長距離ライドでの快適性が高まり、ヒルクライムからロングライドまで幅広く対応できるようになった。

さらに、タイヤクリアランスは最大35mmまで拡大。 グラベルまではいかないが、太めのタイヤを履けば未舗装路も視野に入る。ロードバイクの多様化を象徴するポイントだ。

そしてUDH(Universal Derailleur Hanger)対応。 MTB で普及が進むこの規格により、今後の互換性が広がる。時代に合わせた柔軟さを確保したといえる。

 

 

Aethosといえばやはり軽量。 Aethos 2もその本質は揺らいでいない。フレームはカーボンレイアップを改良し、細部のパーツまで軽量化を徹底。

たとえば、シートクランプやディスクブレーキマウントといった目立たない部分で数グラム単位の削減を積み重ね、結果として完成車重量は依然としてクラス最軽量級の5.98kgとなっている。

軽さは数字だけでなく、ダンシングや加速の軽快感としてライダーに返ってくるはずだ。

 

 
 
 
 
 
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初代Aethos のキャッチコピーは、バイクが消えるような存在感。 つまり、機材の存在を意識させず、純粋にライドを楽しませることを目指したモデルだった。

Aethos 2もその哲学を受け継ぎつつ、現代ロードの要素を吸収したといえる。

シンプルで美しいフレームライン、過剰なデザインに走らないバランス感。 まさに趣味のための究極のロードバイクと呼べる仕上がりだ。

56cmの塗装済みS-Works AXSモデルの公称重量は5.98kg、Aethos Pro AXSの公称重量は6.71kg。

詳しくは公式サイトにて。

コメント

  1. ソルト より:

    格好良くなったとは思いますが、
    ケーブルフル内装はどうなんでしょうか…。Aethosを選ぶユーザーがメンテナンス性を犠牲にしてまで空力を求めるんですかね?空力が欲しいならTARMAC SL8もかなり軽いですから、そっちを選ぶような…?
    まあジオメトリとタイヤクリアランスでTARMACとは差別化してるから、そこはいいのかな。

    ジオメトリ変更とタイヤクリアランスの拡大はよりホビーライド向けに進化した感じがしますね!
    レースは走らないけど、ロードバイクに乗る楽しさ・軽快さを味わいたい人向けだと思います!高いけどw

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